ハンディ100kgの「MOLA レオパレス Z」は9位
「ダイシン ADVAN Z」は14位スタートに
SUPER GT第9戦(最終戦)、FUJI GT 300KM RACEの予選は、肌寒いウェットコンディションの富士スピードウェイにて行われた。シリーズ4位の#81「ダイシン ADVAN Z」(青木孝行/藤井誠暢)は、予選1回目でワイパーのトラブルの修復に時間を要し14位とスーパーラップ進出を逃した。またシリーズ2位の#46「MOLA レオパレス Z」(星野一樹/安田裕信)も100kgのハンディウェイトを搭載しながらもスーパーラップへ進出し、9位と健闘を見せた。

富士スピードウェイは未明より降り出した冷たい雨でコースは完全にウェットコンディション。予選1回目の始まる直前に雨は止んだが、気温は13℃と肌寒かった。10時10分、GT300の専有走行がスタートし、ハンディウェイト60kgの#81Zの青木が先頭でコースイン。さらに#46Zの星野もコースへ。しかし星野は最終コーナーでスピンを喫しピットインしてタイヤを交換した。#81Zの青木は終了3分前に1分57秒351のタイムを出して4位につけた。しかしワイパーのトラブルのために視界が確保できず、いったんピットインして修理を行うことになった。終了間際に#46Zは1分58秒941でスーパーラップ(SL)進出ギリギリの10位に滑り込んだが、直後にこれを上回るタイムを出した車両があり11位でGT300の専有走行枠は終了。#81Zは5位、#46Zは11位だった。

10時50分、GT300/500の混走枠がスタート。ここで#46Zは安田がコースインしてアタックを開始。セッション中盤に1分58秒778で5位にポジションアップを果たした。#81Zはこの混走枠でワイパーのモーター交換が終了し藤井がコースへ。基準タイムをクリアした後に青木に交代して再びコースインした。終盤は各車が巻き上げる水の量も減るなど、コースコンディションは良くなっていき、GT300/500とも次々にタイム更新される状況となった。#81Zは徐々にポジションが落ちていき、残り7分の時点でトップ10からバンプアウトされてしまった。青木も懸命にタイヤを温めながらアタックを続けたが、時間が足らず14位でSL進出を逃す結果となった。いっぽう#46Zは安田がアタックを続けセッション終了間際に1分55秒559までタイムを縮めて5位でチェッカー。こちらはSL進出を無事果たすことになった。

SLが始まる14時20分。雨は上がっているがコースはウェットコンディションのまま。気温は12℃と朝とさほど変わらない肌寒い天候のままでSLは始まった。6番目にコースインした#46Zの安田は、2年ぶりのSLアタックを担当。「特に緊張はしなかった」と言うとおり、3位のタイムでセクター1を通過した。しかしセクター2からタイムが伸びず、100kgのハンディウェイトも効いて1分54秒249で5位につけた。しかしその後の4台がこれを上回るタイムを出したため、9位にとどまることとなった。



安田裕信(#46「MOLA レオパレス Z」予選9位)
「SLで走るということは朝の予選が終わってから言われました。2年ぶりのSLでしたが、特に緊張はしませんでした。柔らかい方のタイヤを選んで勝負に出たのですが、1コーナーまでは良かったんですが、100Rではリアがグリップダウンしてしまいました。すごく悔しいです。明日はとにかくライバルより前でゴールするよう全力で頑張ります」
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