重いGT-Rにはつらいコースだが、粘り強く走ればチャンスあり!
 シリーズ最長の1000kmレース、第6戦鈴鹿では#12 GT-Rが優勝するなど、GT-Rは全車がトップ10入り第7戦ツインリンクもてぎはどう戦うか?
 第6戦鈴鹿の直前に新たな特別性能調整が実施され、GT-Rの最低車重は1,180kgから20kg軽い1,160kgとなった(NSXの1,140kg、SC430の1,100kgは変更なし)。これに第6戦までのハンディウェイトを加算すると、#22 GT-Rが1,195kg(35kgのウェイト搭載)、#23 GT-Rが1,200kg(40kgのウェイト搭載)、#12 GT-Rが1,210kg(40kgのウェイト搭載と10kg分のリストリクター制限)、#24 GT-Rが1,185kg(25kgのウェイト搭載)。また#3 GT-Rは50kgの性能優遇となるので、1,110kgだ。
 ツインリンクもてぎは、オーバルコースとロードコース、2つのコースを持つ国際サーキット。SUPER GTが開催されるロードコースは、前半が直角ターンの連続するストップ&ゴーで、さらに後半のバックストレートは急な下り坂でさらに直角ターンを控えている。このため重量の重い車両には、タイヤにもブレーキにも厳しく、ヘビー級のGT-Rにはつらいコースと言えるだろう。ただし、#3GT-Rは比較的軽量であるため、もてぎを得意とするNSX勢に勝負を挑める。9月半ばの開催だが、天候によっては残暑が厳しくなる可能性も大。7月の合同テストは比較的気温、路面温度が低かったこともあり、タイヤコンパウンドの選択に苦しむチームが出てくるかもしれない。
 なお、この第7戦以降は全ポイントが加算(第6戦までは、うちベスト4戦の有効ポイント制)となる。1点でも多くのポイントを獲得することが肝心だ。各チームがどのようなレース展開をするかに注目が集まる。


柳田真孝からもてぎ観戦ポイント
「ストップ&ゴーのもてぎをどう攻めるのかがキーになると思いますが、セットアップをする上でポイントとなるコーナーは、4コーナー、S字、そして最終のビクトリーコーナーです。いずれにしてもクルマの動きをブレーキングで安定させないといけません。観戦ポイントはたくさんあります。グランドスタンドからは最終コーナーから4コーナーまで見えますし、売店も近くて楽ですね。一番スリリングなのは90度コーナー。一番スピードの乗ったところからのブレーキング、そして一番のパッシングコーナーです。いろんなドライバーのブレーキングの仕方、クルマの動きなどを見ていても楽しいです。コーナー右側にもスタンドができたのでいろんな角度で見てみるといいと思います。他にもヘアピンやS字などいろんな観戦ポイントがありますから、自分のお気に入りを探して動くのも楽しいと思います」

PAGETOP