WOODONE ADVAN Clarion GT-Rが8位でポイント獲得。

SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」決勝レースが、7月27日(日)に宮城県のスポーツランドSUGO(1周3.707km)で行われ、予選13位からスタートした「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、荒聖治)が8位に入賞。3ポイントを獲得した。

重い重量に苦しんだGT-R勢
開幕戦からこれまでの4レースで3勝しているNISSAN GT-Rは、特別性能調整が課せられて重量が重く、アップダウンの激しいSUGOのコースでは苦戦が予想されていた。GT-R勢では最も高い位置である予選8位からスタートした「MOTUL AUTECH GT-R」(#22 ミハエル・クルム/柳田真孝)は、オープニングラップに後続の車両に押されてコースアウト。最後尾まで順位を落とすと、なかなか順位を回復することが難しく、スタートドライバーのクルムは44周目に柳田に交代。柳田も順位アップのチャンスが作れずに終盤を迎え、上位車両の脱落などによって13位までポジションを回復し完走を果たした。同様に重量の重い「XANAVI NISMO GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)は、エースの本山哲が10番グリッドからスタートしたものの、序盤のうちに14位に。42周目にトレルイエに交代したあとも、淡々と周回を重ねチームメイトの#22 GT-Rに続く14位でレースを終えた。
前回のセパン戦で優勝している「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)も50kgのウェイトが加算されたため、苦しい週末を過ごした。しかし、レースをスタートしたオリベイラは序盤からじわじわと順位を上げて行き、42周目以降を担当した荒も10位の位置からさらに上位進出のチャンスを待った。その結果、63周目には他車に競り勝って8位となり、そのままレース終了までポジションを維持した。

受難の「カルソニックIMPUL GT-R」は12位完走
GT-R勢の中で比較的重量の軽い「カルソニックIMPUL GT-R」(#12松田次生/セバスチャン・フィリップ)は、松田が体調不良で不出場となり、代わってGT500経験の豊富なドミニク・シュワガー(ドイツ)が代役を務めることとなった。セバスチャン・フィリップが予選14位からレースをスタート。リズミカルにGT-Rを走らせたフィリップは、順位を上げて行ったが、中盤に他車と接触。そのアクシデントから10秒ピットストップのペナルティを受けることとなり、後半を走ったシュワガーは11位でファイナルラップを迎えた。しかし、最終コーナーで突然マシンはストップ。ひとつ順位を落として12位完走となった。#3 「YellowHat YMS TOMICA GT-R」(ロニー・クインタレッリ/横溝直輝)は、予選15位からスタートし、11位でゴールした。


KONDOレーシング近藤真彦監督
「できることは全部実行し、重い車両だったけどポイントが獲得できてよかったと思います。今回は10位以内に入ることと1点でも多くのポイントを取ることが目的だったので、次戦に向けてよいレースマネージメントができました。後半にこの3ポイントがきっとボディブローのように効いてくるはずです。後半戦に向けてチーム一丸となり、どこかで勝負をかけるつもりです」

ニスモ柿元邦彦監督
※ニスモ飯嶋監督が体調不良のため、日産系チーム総監督の柿元邦彦がニスモの監督も代行した。
「皆さん、応援をありがとうございました。もっと前のポジションを狙っていましたが、重量に苦しめられ叶いませんでした。GT-Rは開幕から4レースで3勝しており、今は最も重い状態です。次の鈴鹿1000kmは、もう少し良い状態で臨めると思いますので、引き続き応援・サポートをよろしくお願いします」
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