22号車が表彰台を狙える位置に
昨年優勝の24号車の活躍にも期待
 練習走行が行われた6月20日のセパンサーキットは、朝から晴れたり曇ったりの天候。昨年ほどの強烈な暑さはないものの、やはり湿度が高く表に立っているだけで汗が噴出してくる。第3戦からの特別性能調整に変化はなく、最低車重はGT-Rが1,180kg(SC430は1,100kg、NSXは1,140kg)とウェイトの影響を受けてライバル勢に比べて思うようなタイムが出せない。第3戦までの成績により#23「XANAVI NISMO GT-R」は1,275kg(100kgのウェイト搭載と75kg分のリストリクター調整)、#22「MOTUL AUTECH GT-R」は1,155kgとなった。また#3「YellowHat YMS TOMICA GT-R」は1,180kg、#12「カルソニック IMPUL GT-R」は1,190kg、#24「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」は1,130kg。#23 GT-Rはまだ車重が重いので苦しい戦いが予想されるが、昨年ここで優勝した#24 GT-R、そして#22 GT-Rは比較的軽量なのでまずまずの活躍が期待される。

 今回はドライバーのヘルメットにフレッシュエアを導く装置を装着しているが、これについて柳田真孝は「いつもは頭が汗びっしょりになりますが、蒸れないしすごくいいです」と答えるように概ね好評のようだ。

 11時30分〜13時に行われたフリープラクティス1回目は、ときどき曇りとなる晴天で気温は33℃、路面温度は45℃。#22 GT-Rはミハエル・クルムがモラルハザードの規定により午前中に走ることができず、柳田真孝がセッションすべてでステアリングを握り1分58秒171で2位につけた。また、#24 GT-Rが3位、#12 GT-Rが6位、#3 GT-Rが9位と好位置につけた。#23 GT-Rはやはり1,275kgのウェイトが効いて15位と厳しい状態だった。

 午後のフリープラクティス2回目は16時15分〜18時に行われたが、気温は32℃、路面温度は44℃と1回目とほぼ変わらない状態。しかし徐々に路面にはラバーグリップがつき、気温、路面温度とも下がって行くこともあり全体的にタイムアップした。セッション終了間際に#22 GT-Rのクルムが1分56秒096のトップタイムをマークしたが、直後に2台に逆転されて3位。#24 GT-Rは7位、#12 GT-Rは9位、#3 GT-Rは11位とまずまずの位置につけた。そして#23 GT-Rは16位だった。

 GT300クラスでは#46 Zが7位、#81 Zが10位と、2回のセッションともトップ10入り。スーパーラップ進出を狙える位置をキープしている。

飯嶋嘉隆監督
「22号車は今回は比較的クルマが軽いため上位で争えると予想していますが、狙った位置にきています。午前中にクルムが乗れないこともあり、午後のセッションでセッティングを出すのに多少時間がかかったので、ロングが不十分でした。でもここでは十分テストもしているしデータもあるので問題はありません。表彰台を狙ってレースに臨みたいと思います。明日の予選で上位を目指します。23号車はアンダーステアが強く、今日一日かけて修正しました。決勝レースは淡々と走るしかありませんが、1点でも2点でも取れるように一生懸命走ります」
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