性能調整とハンディが響き苦戦するもマシンバランスの仕上がりは順調
練習走行の行われた5月2日の富士スピードウェイは、朝から曇り。8時過ぎには弱い霧雨が降りコースを濡らした。しかし練習走行1回目が始まる9時には雨も上がり、各車が一斉にコースインした。すぐに路面も乾いたが、GT-R勢は特別性能調整により最低車重が1,180kgに増え他車に比べて重く(SC430は1,100kg、NSXは1,140kg)、ウェイトの影響を受けてストレートスピードが伸びず思うようなタイムが出せない。第2戦までの成績により#23「XANAVI NISMO GT-R」は1,295kg(100kgのウェイト搭載と95kg分のリストリクター調整)、#22「MOTUL AUTECH GT-R」は1,200kg(100kgのウェイト搭載)、さらに#12「カルソニック IMPUL GT-R」は1,210kg(100kgのウェイトと10kg分のリストリクター調整)と苦しい展開が予想された。

練習走行1回目は、途中雨粒がポツポツとは落ちたものの路面を濡らすまではいたらず。#3「YellowHat YMS TOMICA GT-R」(1,180kg)がGT-R勢トップの1分35秒403で7位。#24「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」(-25kgの性能調整を受けて1,155kg)が11位、#12 GT-Rが14位となった。#22 GT-Rはアンダーステアが強く1分35秒840で13位、#23 GT-Rは柔らかいタイヤを履いていないこともあったが、本山哲が「重量は岡山と同じですがリストリクターを絞られているのでパワーが全然ない」と語るように1分37秒594で16位にとどまった。

午後の練習走行2回目は、お昼過ぎから雨が降り出したためウェットコンディションとなった。#22 GT-Rは、このセッションで足回りと空力でセッティングを変更しアンダーステアを消していき1分45秒063で8位、#23 GT-Rは午前中に車両のバランスが取れていることが確認できており、日曜日もドライコンディションが予想されるため、早めにセッションを切り上げ1分45秒806で14位だった。また#12 GT-Rは11位、#3 GT-Rは12位、#24 GT-Rは16位となった。

本日の総合順位はドライコンディションであった午前のセッションのものと同じ。#3 GT-Rが7位、#24 GT-Rが11位、#22 GT-Rが13位、#12 GT-Rが14位、#23 GT-Rが16位となっている。

なおGT300クラスでは、#46「MOLAレオパレスZ」が8位、#81「ダイシン ADVAN Z」が10位とやや苦戦しているが、スーパーラップ進出を十分狙えるポジションにつけている。

飯嶋嘉隆監督
「23号車はリストリクター調整がかなり効いて最高速度がトップの車両から20km/hも遅い状態ですが、車両のバランスはいいです。22号車も午後にセッティングを変えてアンダーステア対策をしたところいいバランスに仕上がりました。昨年は2台ともスーパーラップに残れなかったのに1-2フィニッシュができたように、きちんと500kmを走りきれば結果はついてくると思います。明日は予選を通して決勝のセットアップを行います。特に23号車はきついレースになりますが、多くのファンがいらっしゃると思いますので恥ずかしくないようなレースをしたいです」
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