「XANAVI NISMO GT-R」がポールポジションを獲得

予選1回目はカルソニックGT-Rがトップ。GT-Rは、3位・4位・5位にも続く。
NISSAN GT-Rが1-2フィニッシュでデビューを飾った鈴鹿ラウンドから約1ヶ月。2008年のSUPER GT第2戦「OKAYAMA GT 300km」の公式予選が4月12日(土)に行われ、NISSAN GT-Rは特別性能調整として全車に50kgのウェイトが積まれたにも関わらず、ここでも力強いパフォーマンスを見せた。
この日は上空を薄い雲が覆っているものの、気温は朝10時の時点で16度と暖かい。午前中に行われたGT500の公式予選1回目は、フォーミュラニッポン開幕戦で優勝した松田次生のドライブする「カルソニック IMPUL GT-R」(#12)が暫定ポールポジションを獲得。同じくハンディウェイトのない「YellowHat YMS TOMICA GT-R」(#3) は、ロニー・クインタレッリが3番手タイムを記録した。前戦で優勝している「XANAVI NISMO GT-R」(#23)は、55kgのハンディウェイトを積みながらもブノワ・トレルイエが4番手タイムを出し、ミハエル・クルムがアタックした「MOTUL AUTECH GT-R」(#22)も40kgのハンディウェイト負いながら5位に続き、GT-R勢は4台がスーパーラップに進出することとなった。「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は14位で公式予選を終えた。
トップタイムを記録した松田次生は、「昨日の練習走行で良いセッティングが見つかったので、今日は思い通りに走れました。GT-Rは、50kg(特別性能調整ウェイト)を積んでいますが、良い流れができているので、スーパーラップと明日のレースもそれを続けていきたいです」とコメントした。

トレルイエがビッグファイトでポールを獲得
穏やかな好天となったこの日、午後には気温20度、路面温度も30度に上昇した。そんな中、午後3時30分過ぎに決勝レースのスタート位置を決定するスーパーラップ(SL)が行われた。決勝レースをハードよりのタイヤでスタートしたい各チームは、このスーパーラップでの勝負はタイヤのウォームアップにかかっていると見ていた。6番目にスタートしたミハエル・クルムの「MOTUL AUTECH GT-R」(#22)は、先にアタック走行を済ませていた#18 NSXに及ばすポジションダウン。しかし、次にスタートしたブノワ・トレルイエの「XANAVI NISMO GT-R」(#23)は、各セクターで驚くべき走りを見せ、午前中の自己タイムを0.2秒以上縮めるタイムで一躍トップに躍り出た。その後、「YellowHat YMS TOMICA GT-R」(#3)はロニー・クインタレッリが4位のタイムを出し、1回目首位だった松田次生の「カルソニックIMPUL GT-R」(#12)もタイムアップが果たせず、3位から決勝レースをスタートすることになった。
ポールポジションを狙っていた松田次生は、「ブノワ(トレルイエ)のタイムは、驚異的です。悔しいけど、僕は及びませんでした」と残念そうであった。また、ニスモの飯嶋嘉隆監督は、「昨日のテスト走行で良い結果が出ていましたが、さすがにポールポジションまでは予想外でしたので、とても嬉しいです。ドライバーが本当に良くがんばってくれました。また、今年のクルマは、セッティング変更に対する反応が非常に素直なので、セットアップがしやすいのが特徴です。明日のレースは良い感じでスタートできそうです」と話していた。

PPコンビから喜びのコメント
ブノワ・トレルイエは、「今はとても気分が良いです。タイヤが非常に早く発熱し、アタック周に最適グリップを得られたのが一番でした。セットアップも完璧で、1回目の予選からほとんど仕様を変更せずスーパーラップに臨んだけども、何も問題はなかった。」とポールポジション会見でコメント。パートナーの本山哲は、「岡山に来る前はスーパーラップに残れれば良いと思っていましたが、昨日のテストでは思いのほか良いパフォーマンスが出せました。タイヤもブノワのドライビングスタイルにマッチしていたと思う。レースは簡単ではなく、重量増は間違いなくディスアドバンテージとなる。その中でもベストを尽くし、良い位置でレースを終えたいです」と語った。

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