NISSAN GT-Rが完全1-2フィニッシュを達成。
予選2位の「XANAVI NISMO GT-R」が優勝。
3月16日(日)に鈴鹿サーキットでSUPER GT開幕戦が行われ、予選2位からスタートした「XANAVI NISMO GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)がレース中盤から首位に立ち、逃げ切って優勝。また、ポールポジションからスタートした「MOTUL AUTECH GT-R」(#22 ミハエル・クルム/柳田真孝)が2位に入り、NISSAN GT-Rはデビューレースで早くも1-2フィニッシュを達成。32,000名の観客がGT-Rの鮮烈なレースデビューを見届けた。
■オープニングラップにハプニング発生
春らしく明るい日差しの中、14時にNISSAN GT-Rセーフティカーに先導された42台のGTマシンがフォーメーション走行をスタート。1周の後、52周の決勝レースが始まった。予選で1〜3位を占めたGT-R勢は、そろって第1コーナーに進入していったが、「カルソニックIMPUL GT-R」(#12 松田次生/セバスチャン・フィリップ)に接近していた後方のSC430がリヤ部に接触。フィリップが乗る#12 GT-Rはリヤが流れてコントロールを失い、コースアウトしてスポンジバリアに衝突した。これによって、リヤセクションに大きなダメージを負った#12 GT-Rは、ピットに戻って修理を受けることとなった。
■GT-Rの1-2体制は序盤から盤石
スタートの後最初にコントロールラインを越えたのは、ポールシッターの#22 GT-Rであった。クルムは僚友トレルイエがドライブする#23 GT-Rを従え、序盤から他を寄せつけない力強さを発揮。2台は速いペースで周回を重ね、20周終了時には後続との差を約4秒強に広げていた。その後、2台は相次いでピットイン。それぞれ柳田と本山に交代した。1周後にピットインした柳田は、ややハード目のタイヤをチョイスしたこともあり、タイヤ温度をあげるのに時間がかかっていた。そこへ先にピットアウトしてタイヤを暖め終えていた本山が接近し、ヘアピンで柳田の前に出ると一気にパッシング。GT-R同士の1-2位の体制は、この時点で逆転となった。
■歓喜の1-2フィニッシュにサーキット全体が祝福
本山と柳田のNISSAN GT-Rによる1-2フォーメーションはその後も他の追従を許さず、そろって52周目のフィニッシュラインを駆け抜けた。5年ぶりにサーキットに戻って来たGT-Rは復活にふさわしい結果を残し、この瞬間を待ちわびた観客席の日産ファンはいつまでもビッグフラッグを振り続けていた。
予選6位から決勝レースをスタートした「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は、安定したラップタイムとトラブルを避ける確実な走りで5位に入賞。レース序盤に車体にダメージを受けた#12 GT-Rは30分以上修理に時間がかかり、コースに戻ったあとはハイペースを披露。レース終盤には、松田はこの日のファステストラップを記録した。#24 GT-Rと連なって順調にマイレージを重ねていた「YellowHat YMS TOMICA GT-R」(#3 ロニー・クインタレッリ/横溝直輝)は、6位走行時の42周目に突然スローダウン。エンジンが再始動せず、コース上にストップしたままレースを終えた。
#23 本山哲
「GT-Rのデビューという特別なレースで、どうしても勝たなくてはならないというプレッシャーはあったが、クルマは最高に素晴らしく、チームのモチベーションも高かったので、行ける(勝てる)と思っていた。ブノワ(トレルイエ)とのコンビネーションは、お互いの良いところを発揮できれば最強だと思っていたのでそれが証明でき、自信となった。GT-Rのデビューレースで優勝できて本当に嬉しいです」
#23 ブノワ・トレルイエ
「クルマとチームは、金曜日の練習走行も、フリー走行も、ちろん決勝レースも文句なしにパーフェクトでした。ただし、僕がミスしてしまいポールポジションを逃したスーパーラップだけが唯一残念な結果でした。これからのレースは少し大変になるかもしれませんが、GT-Rは強いのでまた勝てるチャンスはあると思います」
ニスモ飯嶋監督
「皆さんご声援ありがとうございました。おかげさまで、当初から掲げていたGT-Rのデビューウィンという公約が果たせて大変嬉しいです。ニスモの2台は大変良くやってくれました。2台が逆転したのは、本山が経験を生かして上手く前に出たということ。柳田も素晴らしい走りだったと思います。観客席のファンの皆様にも心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました」
予選2位の「XANAVI NISMO GT-R」が優勝。


春らしく明るい日差しの中、14時にNISSAN GT-Rセーフティカーに先導された42台のGTマシンがフォーメーション走行をスタート。1周の後、52周の決勝レースが始まった。予選で1〜3位を占めたGT-R勢は、そろって第1コーナーに進入していったが、「カルソニックIMPUL GT-R」(#12 松田次生/セバスチャン・フィリップ)に接近していた後方のSC430がリヤ部に接触。フィリップが乗る#12 GT-Rはリヤが流れてコントロールを失い、コースアウトしてスポンジバリアに衝突した。これによって、リヤセクションに大きなダメージを負った#12 GT-Rは、ピットに戻って修理を受けることとなった。

スタートの後最初にコントロールラインを越えたのは、ポールシッターの#22 GT-Rであった。クルムは僚友トレルイエがドライブする#23 GT-Rを従え、序盤から他を寄せつけない力強さを発揮。2台は速いペースで周回を重ね、20周終了時には後続との差を約4秒強に広げていた。その後、2台は相次いでピットイン。それぞれ柳田と本山に交代した。1周後にピットインした柳田は、ややハード目のタイヤをチョイスしたこともあり、タイヤ温度をあげるのに時間がかかっていた。そこへ先にピットアウトしてタイヤを暖め終えていた本山が接近し、ヘアピンで柳田の前に出ると一気にパッシング。GT-R同士の1-2位の体制は、この時点で逆転となった。

本山と柳田のNISSAN GT-Rによる1-2フォーメーションはその後も他の追従を許さず、そろって52周目のフィニッシュラインを駆け抜けた。5年ぶりにサーキットに戻って来たGT-Rは復活にふさわしい結果を残し、この瞬間を待ちわびた観客席の日産ファンはいつまでもビッグフラッグを振り続けていた。
予選6位から決勝レースをスタートした「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は、安定したラップタイムとトラブルを避ける確実な走りで5位に入賞。レース序盤に車体にダメージを受けた#12 GT-Rは30分以上修理に時間がかかり、コースに戻ったあとはハイペースを披露。レース終盤には、松田はこの日のファステストラップを記録した。#24 GT-Rと連なって順調にマイレージを重ねていた「YellowHat YMS TOMICA GT-R」(#3 ロニー・クインタレッリ/横溝直輝)は、6位走行時の42周目に突然スローダウン。エンジンが再始動せず、コース上にストップしたままレースを終えた。

「GT-Rのデビューという特別なレースで、どうしても勝たなくてはならないというプレッシャーはあったが、クルマは最高に素晴らしく、チームのモチベーションも高かったので、行ける(勝てる)と思っていた。ブノワ(トレルイエ)とのコンビネーションは、お互いの良いところを発揮できれば最強だと思っていたのでそれが証明でき、自信となった。GT-Rのデビューレースで優勝できて本当に嬉しいです」
#23 ブノワ・トレルイエ
「クルマとチームは、金曜日の練習走行も、フリー走行も、ちろん決勝レースも文句なしにパーフェクトでした。ただし、僕がミスしてしまいポールポジションを逃したスーパーラップだけが唯一残念な結果でした。これからのレースは少し大変になるかもしれませんが、GT-Rは強いのでまた勝てるチャンスはあると思います」
ニスモ飯嶋監督
「皆さんご声援ありがとうございました。おかげさまで、当初から掲げていたGT-Rのデビューウィンという公約が果たせて大変嬉しいです。ニスモの2台は大変良くやってくれました。2台が逆転したのは、本山が経験を生かして上手く前に出たということ。柳田も素晴らしい走りだったと思います。観客席のファンの皆様にも心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました」
