2009年10月24日 ゾルダー、ベルギー
10月24-25日、NISSAN GT-Rは2010年仕様の車両開発の総仕上げとして、ベルギーのゾルダー(1周4.007km)で開催されるFIA GT選手権の最終戦に今年4回目のテスト参戦を行う。
7月のスパ24時間レースでGT1クラス3位の表彰台を獲得後、チームは英国で3回のプライベートテストを行った。今回ゾルダーでは、リアダウンフォース増加を目的とした新しいエアロパッケージを初めてレースコンディションで投入する。

フリー走行、予備予選
土曜日朝のフリー走行は、小雨がぱらつく肌寒いウェットコンディションで始まった。NISSAN GT-Rは、80分間のセッションを終始ウェットタイヤで走行し、ミハエル・クルム(ドイツ)とダレン・ターナー(英国)が、トラブル無く28周をこなした。
予備予選が行われた正午頃には雨は上がっていたものの曇空で、ミハエル・クルムはウェットタイヤで走行を開始した。しかし、ダレン・ターナーに交代する頃から路面は徐々に乾き始め、ターナーはウェットタイヤで走り始めたものの、6周後にはピットインしスリックタイヤに履き替えて走行を続けた。再びクルムに交代後、路面は急速に乾きだし、クルムはGT-Rと同様に2010年レギュレーション仕様で参加しているフォードGTより約1秒速い1分30秒977のタイムを出し、セッションを8番手で終えた。


予選
今にも雨が降り出しそうな空の下、15分間のGT1クラスの予選が始まった。アタックドライバーは、ミハエル・クルムが務めた。予選開始早々、他車のコースアウトにより一時イエローフラッグが掲示されたが、クルムは#40フォードGTより0.5秒以上速い1分30秒754のタイムで、予備予選と同じく8位を獲得した。

ミハエル・クルム(ドイツ)
「今のところ、高速コーナーの続くコース前半でのマシンの状態はすごく良い。今回投入したエアロパッケージは、リアのダウンフォースが増えて、高速コーナーの状態がとても良くなったね。チームは、さらに低速コーナーでもう少しメカニカルグリップが得られるようなセッティングを試しています。まだ多少の改善点はあるけれど、クルマはすごく良くなってきています」

ダレン・ターナー(英国)
「新しいエアロパーツのおかげで、リアのグリップが増えてクルマが非常に安定してきたと思う。僕の走行時間帯は路面状態が悪かったけど、幸運にもミハエルが完全なドライコンディションで走れたから、彼のフィードバックがレースセットアップの鍵になるだろうね。どんなレースカーにも常に改善の余地があり、今回投入したエアロパッケージによってクルマの状態は期待以上に良くなったと思うよ」


決勝レースは、10月25日(日)午後1時15分から始まる。

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