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みなさん、こんにちは!欧州への挑戦ブログも、ついに最終回です!

今回は、最終回ということなので今シーズンを振り返りたいと思います。

思い起こせば、今シーズンのはじまりは、最終戦と同じ、ここニュルブルクリンクで始まりました。ニュル24時間の出場権を得るために、GT Academyのフローリアンと一緒にほぼ2週間住み込みで、トレーニングをしました。その時からよく来ていたニュルの名物レストランの石焼ステーキは、今は大好物のひとつになり、ここに来る楽しみのひとつになりました。

ニュルのトレーニングのあと、開幕戦のMonzaに向けてイタリアに直接移動しました。これがヨーロッパでの初めての一人旅だったので、空港でレンタカーを借りて、高速に乗って、ホテルにたどり着くまで、とにかくドキドキでした。

知らない場所で、レストランを見つけたり、ジムを見つけたり、まず日本では当たり前にあるコンビニがない生活に慣れるのが大変でした(笑)

Monzaは、歴史あるオールドコースで、テレビで見ていた風景と同じコースを初めて走った時の感動は今でも覚えています。

2戦目のシルバーストーンは、普段住んでいるイギリスの街から30分くらいの場所にあるので、一番近いサーキットでしたが、実はレースウィークまで一度も走ったことなく、金曜日と土曜日はブリティッシュウェザーに泣かされ、ドライで一度も走れないままいきなりの予選で、すごいチャレンジでした。

レースはなんとか10位に入り、今シーズン初ポイントを獲得することが出来ました。

6月のヨーロッパは、たくさんビックイベントがありました。特に思い出深いのは初めてルマン24時間レースのテストデーと本戦を見に行ったことです。

昔から憧れだったレースを間近で見ることが出来て、感動的でした。近い将来ドライバーとして、あの地に立てることを願っています。

またすぐ翌週にニュルブルクリンク24時間レースがあり、そこにはドライバーとして参加しました。ニュル24時間レースもまたヨーロッパの自動車文化の象徴的なレースで、特別な雰囲気と緊張感がありました。

NISSAN GT-Rと共にこのレースに挑戦できることを誇りに思いますし、ここで優勝することは目標のひとつになりました。

そしてニュルの翌週に第3戦のポールリカールと続きました。

このレースは忘れもしません、行きの飛行機がストライキを起こす可能性があり、GT Academyのドライバーたちと5人で日産パスファインダーに乗り、イギリスのシルバーストーンから南フランスのポールリカールまで、1500Km、2日間の旅をしました。人生一の長旅でしたが、今ではとても良い思い出です。

またこのレースで初めて表彰台に立つことが出来ました。スタートでクラストップに立って、総合トップのマクラーレンとのバトルは、個人的には今年のベストレースだったと思います。

ポールリカールのレースを終えると、すぐ翌週の水曜日に次のレースのスパ・フランコルシャンでのテストがあり、チームはフランスからベルギーへそのまま移動しました。スパテストでは総合5位に入るタイムを出すことが出来、本戦に期待を持つことが出来ましたが、本戦では車の台数もドライバーのレベルも高くなり、想像以上に苦戦しました。レースでは何度もアクシデントがあり、過酷な24時間レースでしたが、このレースが24時間レース初完走だったので、思い出深いレースになりましたし、スパのコースは走っていて本当にチャレンジングで攻めがいのあるサーキットで、すごく好きになりました。

そしてスパ24時間の後、ヨーロッパは長い夏休みに入り、その間僕は日本で過ごしました。8月の富士と鈴鹿のSUPER GTではパブリックビューイングやトークイベントの仕事をさせて頂いたりしました。

そして迎えた最終戦のニュルブルクリンク1000Kmレースは、終止天気に翻弄される展開になりました。予選では、Q1でウォルフィーが走行中にトラブルが発生し、その後走行出来なくなってしまったのですが、Q2の途中から急に雨が振り出し、それあと他車がタイムアップ出来なかったため、ウォルフィーが一周目に出したタイムで、最終的にクラス3位に残る事が出来ました。この時は雨に助けられたと思いました。

そして決勝も雨の中、セーフティーカースタートで始まり、安定しない天気の中で僕たち35号車はウォルフィーがスタートを担当し、自分は2番目と3番目のダブルスティントを走行しました。荒れた天候だったため、4番目にウォルフィーがもう一度走り、最後にルーキーのミゲールがダブルスティントでチェッカーまで走りました。

最後のピットストップのタイミングで路面が乾き始め、すごく難しいタイミングで、結果的に僕らはドライタイヤの交換のために一回ピットストップが多くなってしまいました。これを最後のピットストップで出来ていれば、表彰台も可能だったかもしれませんが、これはとても難しい判断だったと思います。

今シーズン、初めてヨーロッパでフルシーズン戦って、すべての行く場所、サーキットが初めて尽くしで、刺激的な一年でした。

走ったことのないサーキットで短い練習時間の中でコース攻略をして、マシンセットアップを進めて、チームメイトのルーキーたちを引っ張って、予選アタックを毎戦担当して、すごく責任重大で毎戦奮闘していましたが、学ぶことも多くありましたし、すべてが自分を強くしてくれたと思います。

このグローバルエクスチェンジプログラムがなければ、こんな貴重な経験は出来なかったと思うので、本当に感謝したいです。

また海外にも関わらず、日本のファンの方々から温かい応援メッセージを頂くのはすごく嬉しかったですし、海外にもまた応援してくれる日産ファンがたくさんいてくれたこともすごく嬉しかったです。

今年得た経験を来シーズン以降に活かして、これからも頑張りたいと思います。

それではまたお会いしましょう、See you soon!

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