モータースポーツ

2018.08.28

第47回サマーエンデュランス 「鈴鹿10時間耐久レース」

GAINERのGT-Rがアジア賞2位に

8月24~26日 鈴鹿サーキット(三重県)
FIA GT3、JAF GT車両で争われる「鈴鹿10時間耐久レース」が、8月24~26日に鈴鹿サーキットで初開催され、GAINERのNISSAN GT-R NISMO GT3が14位でゴール。ドライバー2名以上がアジア地域の国籍を有するチームが対象の「アジア賞」で2位となった。

昨年までSUPER GTシリーズの一戦として開催された真夏の耐久レース「鈴鹿1000km」が衣替えした「鈴鹿10時間」は、欧米、アジアのGT3トップチームや、日本のFIA GT3とJAF GT車両等35台が参加して開催。インターコンチネンタルシリーズの一戦としてもカウントされる。

このレースに参戦した日産の車両は、香港のKCMGから#23(エドアルド・リベラティ/リチャード・ブラッドレー/オリバー・ジャービス)、#018(松田次生/アレキサンドレ・インペラトーリ/千代勝正)、SUPER GT/GT300クラスを戦うGAINERの#11(平中克幸/星野一樹/安田裕信)、計3台のNISSAN GT-R NISMO GT3 2018年モデル。

台風20号の影響で23日に予定されていた公道パレードや公開車検は中止になったが、24日には天候も回復し、真夏の暑さが戻って来たなかでフリー走行が行われた。ここではKCMGの2台が速さを見せていた。公式予選は25日に行われ、Q1(ドライバー3人の合計タイム)、Q2(上位24台によるポールシュートアウト)の結果、#23 GT-Rが5位、#11 GT-Rが10位につけ、電気系トラブルに見舞われた#018 GT-Rは30位となった。

26日の決勝レースは朝10時にスタート。ドライバーの1スティントは65分を超えてはならず、ピットインした際には82秒間はピットレーンに留まらねばならないというルールだ。スタートドライバーは#23 GT-Rがリベラティ、#11 GT-Rが安田、#018 GT-Rがインペラトーリ。オープニングラップで#23 GT-Rは4位へ、#11 GT-Rは8位へ、そして#018 GT-Rは2周目に20位、26周で10位へ大きく順位を上げることに成功した。

しかしレースの3分の1、3時間半が過ぎた95周目のヘアピンコーナー手前で、5位を走行していた#23 GT-Rが突然ストップ。電気系のトラブルでそのままリタイアとなった。また#018 GT-Rは、ピット作業のタイミングもあり4時間を過ぎた時点でトップに立つ走りを見せた。5時間を迎える直前で7位を走行していた千代がピットへ。ドライバー交代はせずにコースへ戻ったが、パワーステアリングのトラブルでその10数周後にスローダウンして緊急ピットイン。作業後、松田がコースへ戻ったもののトラブルは完全には修復出来ておらず155周でピットインしてリタイアとなった。

8位まで順位を上げた#11 GT-Rは安田、平中、星野とつないだ。トップと同一周回をキープし、10位前後を走行したが、初めて履くピレリタイヤだったこともあり、そこから思うようにペースを上げることができず苦戦を強いられた。それでも10時間をミスなく走りきり、すっかり夜の帳が落ちた20時過ぎに総合14位、プロクラス12位でチェッカーを受けた。またアジア賞では2位を得て表彰式に登壇。ファンの応援に応えることができた。

平中克幸 (#11 GT-R/決勝総合14位)
「予選は何とかトップ10に入ることはできましたが、セットアップが良い状態ではありませんでした。ピレリタイヤでロング(ランテスト)もやってなくデータもなく手探り状態で、上位のペースにはついていくことができませんでした。正直こういう結果になるかもしれないとは思っていましたが、トップに周回遅れにされるような惨敗を喫するとは思わず悔しいです。またチャンスがあれば挑戦したいですし、こんな終わり方にはしたくないですね」

公式リザルト:8月26日(日)決勝結果

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