2026.10.19

2026年シーズンのSUPER GT第7戦がオートポリスで開催され、GT300クラスに4台のNissan GT-R NISMO GT3と、2台のGTA GT300規則の日産フェアレディZが参戦しました。予選28番手からスタートした#360 RUNUP × SOL GT-R(荒川麟/金丸ユウ/田中篤)が2位表彰台を獲得しました。今大会では日産勢が4台入賞し、ランキング首位の#56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織)は14位でポイントを獲得。ランキング首位を堅持して、終盤戦に臨みます。
今大会は3時間レースとなるため、第3ドライバーの登録が認められます。日産勢では#26 ANEST IWATA GAINER Z(安田裕信/リ・ジョンウ/三井優介)、#48 健康ケーズフロンティアWMニルズGT-R(井田太陽/ジェームス・プル/藤原大暉)、#360 RUNUP × SOL GT-R(荒川麟/金丸ユウ/田中篤)の3台が3名体制で参戦します。
予選日の10月17日は、午後2時30分からQ1セッションがスタート。GT300クラスの予選Q1はAとBふたつのクラスに振り分けられ、各組の上位9台ずつが予選Q2に進出する方式で行われます。
A組には#56 GT-R、#360 GT-Rの2台が、B組には#11 Z、#26 Z、#48 GT-R、#62 GT-Rが出走しました。A組では、#56 GT-Rのオリベイラが奮闘。サクセスウェイトの影響がありながらも8番手タイムをマークし、Q2へとコマを進めました。B組では、第3ドライバーの三井が今季初参戦ながら5番手タイムを刻み、Q2へと進出しました。Q2セッションでは#56 GT-Rの木村が11番手、#26 Zの安田が16番手となりました。#48 GT-Rは23番手、#62 GT-Rは25番手、#11 Zは27番手、#360 GT-Rは28番手から、3時間の長丁場でポジションアップを狙います。
なお前戦までの結果により、#11 Zは38kg、#48 GT-Rは2kg、#62 GT-Rは22kg、#360 GT-Rは18kgのサクセスウェイトが搭載されます。GT300クラスの車両は、サクセスウェイトが50kgを超えた場合、サクセス給油リストリクター径の調整が行われます。#56 GT-Rは計算上138kgを搭載するため、積載上限の50kgに加え、Nissan GT-R NISMO GT3に課される上限の22mm径のサクセス給油リストリクターを装着して出走します。






10月18日の決勝レースは、午後1時10分より安定したコンディションのもとでスタート。2周のフォーメーションラップを経て、3時間の長丁場が幕を開けました。
#360 GT-Rは荒川がスタートを担当。28番手という後方グリッドのため、逆転を期して2スティント目を短くする戦略を立ててレースに臨みました。レース前半、各車がピットインするなか、荒川は燃料残量がギリギリとなるまでスティントを引っ張り、45周を終えてピットイン。金丸に交代します。その直後にセーフティカー(SC)が導入されますが、このSC解除後にチームはすぐさま金丸をピットインさせます。各車がドライバー交代などを行うなか、#360 GT-Rは燃料補給のみを行い、すぐさまコースへと復帰しました。この作戦がぴたりとはまり、ポジションを大きく上げることに成功。一時は実質的なトップに立ちました。レース終盤にはフレッシュタイヤで迫るライバルにかわされましたが、3番手で3時間レースを走り切りました。その後、ライバルにペナルティが出たことで2位にポジションが繰り上がり、チームオーナーである田中篤の地元である九州ラウンドで表彰台を獲得しました。チームとしては2020年以来の表彰台です。
平木玲次がステアリングを握り、22番手からスタートした#62 GT-Rは31周を終えて平木湧也に交代しました。平木湧也は後半2スティント、計62周を担当し、レース終盤にはライバルとのバトルを制してポジションを上げる見せ場を作りながら、最終的に8位に入賞し、ポイントを加算しました。予選16番手を獲得していた#26 Zは決勝日のウォームアップ走行でタイヤが外れるトラブルに見舞われ、ピットからのスタートを余儀なくされました。スタートを担当した三井が堅実にラップを重ね、2スティントを担当。2度目のSC解除後にピットインし、安田へとステアリングを託します。安田は後半40周をポジションを落とすことなく走り切り、上位入賞は絶望的とも思われたピットスタートながら、9位入賞を果たしました。
#56 GT-Rは木村がスタートを担当。日産勢最上位の11番手から、長丁場を見据えて最初のスティントを長く取るため、丁寧なスタートを切りました。ところが2回目のSCが入るタイミングで、スティントを延ばしていた#56 GT-Rはポジションアップのチャンスを逸してしまいます。木村は2回目のSCが解除されるとすぐにピットインし、オリベイラへとステアリングを渡します。オリベイラは翌周に再びピットイン、義務付けられた給油を伴うピットインを2回まとめて行うことで、レース後半でのポジションアップを狙います。オリベイラは粘り強くポジションを上げていき、最終的に14位でフィニッシュし、最大限のサクセスウェイトを課されながらもポイントを加算。ランキングでの首位を守り、チャンピオン獲得を目標に最終ラウンドに挑みます。
予選27番手の#11 Zは富田がスタートを担当。32周を終えて大木に交代しましたが、その後SC導入中にトラブルでストップ。自力でピットに戻りましたがこれで大きくポジションを落としてしまうことになりました。ピットでの修復作業を経ていったんコースに復帰します。その後も何度かピットに入りながら走行を続け、レース終盤再び富田に交代。25位で走り切り、走行データを持ち帰りました。#48 GT-Rは、スタートドライバーを務めたプルがスタートでポジションアップ。その後も着実に順位を上げて、40周を終えて藤原へとバトンタッチします。藤原は63周を終えてピットイン、井田が最終スティントを担当して27位で完走を果たしました。






荒川麟(#360 RUNUP × SOL GT-R)
「今回は予選28番手からとなりましたが、田中さんをはじめ、チームの皆が努力してくれたおかげで、決勝ではペースもかなり持ち直しましたし、2位まで追い上げることができました。後半スティントはハラハラして見ていました(笑)。次戦のもてぎに向けて、チームとしては3位、2位と最上位を更新しているので、優勝を狙いたいと思います。課題もあると思いますので、それを見直して頑張りたいと思います。応援ありがとうございました」
金丸ユウ(#360 RUNUP × SOL GT-R)
「九州のチームなので、この場所で本当に色々な方に力をもらえたと思います。レースでは戦略とタイヤが良く、いいペースを重ねられました。クルマも、前半を担当した荒川選手の情報でロングが悪くないと聞いていたので、僕の担当したスティントでは前半のペースをセーブしつつマネージメントした結果、2位を獲得できたということだと思います。SCのタイミングなどラッキーな面もありましたが、チームとしては本当に完璧な仕事もしてもらいました。次も頑張りたいと思います」
田中篤(#360 RUNUP × SOL GT-R)
「運が良かったこともありますが、ふたりとも安定したペースで走ってくれたことが良かったのかなと思います。荒川選手は3年目で、金丸選手は今年から。お互い刺激し合って切磋琢磨しているから、こういう結果になったのかなと思います。2020年以来の表彰台ですが、その時よりもひとつ上に上がったので、良かったかなと思っています。クルマはだいぶ良くなっているので、次のもてぎでも表彰台に立てるよう、ふたりには頑張ってもらいたいですね」
公式リザルト:10月17日(土)予選Q1
公式リザルト:10月17日(土)予選Q2
公式リザルト:10月18日(日)決勝