2025.11.02

2025年シーズンのSUPER GT第8戦がモビリティリゾートもてぎで開催され、GT300クラスには4台のNissan GT-R NISMO GT3と、1台のGTA GT300規則の日産フェアレディZが参戦しました。予選4番手スタートの#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)が4位でフィニッシュし、平手がドライバーランキング2位、チームランキングも2位を獲得しました。また予選23番手スタートの#62 HELM MOTORSPORTS GT-R(平木湧也/平木玲次)も健闘し、15位に入賞しました。
11月1日(土)、秋晴れの空のもとで予選セッションが行われました。総勢28台が参戦するGT300クラスは、予選Q1でエントラントがふたつのグループに振り分けられ、各組の上位9台ずつが予選Q2に進出します。なお今大会はシリーズ最終戦にあたるため、規定によりサクセスウェイトはゼロとなります。A組には#48 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R(井田太陽/柴田優作)、#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)、#62 HELM MOTORSPORTS GT-R(平木湧也/平木玲次)の3台が、B組には#11 GAINER TANAX Z(富田竜一郎/大木一輝)と#360 RUNUP RIVAUX GT-R(荒川麟/清水啓伸)が出走しました。
午後2時からスタートしたQ1では、#56 GT-Rの平手がA組9番手タイム、#11 Zの富田がB組のトップタイムをマークし、それぞれQ2に進出しました。午後2時53分からのQ2は、#56 GT-Rのオリベイラが4番手、#11 Zの大木が9番手タイムをマーク。#56 GT-Rはこの時点でランキング2番手につける平手のチャンピオン獲得に向けて好位置を確保しました。また、Q1のタイムにより、#62 GT-Rは23番手、#48 GT-Rは25番手、#360 GT-Rは26番手となりました。

11月2日(日)の決勝レースは、曇り空のもとでの開催。#11 Zは上位マシンのグリッド降格ペナルティによりポジションが繰り上がり、8番手から上位を目指します。レースは午後1時から2周のフォーメーションラップを経てスタートしました。
#56 GT-Rのスタートドライバーを務めた平手はクリーンな出足を見せ、序盤のうちにひとつポジションを上げて3番手を走り続けます。その後も平手は順位を守りながら、22周を走って早めのピットイン。オリベイラに後半スティントを託します。オリベイラはGT500クラスと混走しつつも、集中力を保ち着実に順位をアップしていきます。終盤、上位のペースが鈍ってきたところに追いつき、2番手のライバルから5番手のオリベイラまで4台がひとつの集団になる接戦に。ふたつ順位を上げて3位でフィニッシュすれば平手のチャンピオンが決まるという状況のなか、オリベイラも最終周まで前を行くライバルを追いつめますが、わずかに届かず、表彰台目前の4位でフィニッシュしました。これで平手はランキング2位、オリベイラはランキング4位を確定。前戦オートポリスに続き、ファンにGT-Rの強さを印象づけるレースを展開しました。
#62 GT-Rの平木湧也は23番グリッドからのスタート。序盤から好ペースでライバルを追い抜き、周囲がピットに入り始めるなか6番手までポジションアップ。25周を走って平木玲次に交代します。後半スティントを担当した平木玲次は、14番手を走る#11 Zを追って接近戦を展開。レース終盤の48周目には#11 Zをかわして14番手に上がり、そのままフィニッシュしたものの、ペナルティによって15位となりましたが、貴重なポイントを獲得しました。
また、26番手からスタートした#360 GT-Rの清水は、後方からじわじわとポジションを上げていき、一時は9番手に。レースの半分ほどとなる29周を走って荒川に交代します。荒川も粘り強く浮上のきっかけを探り続けましたが、19位でレースを終えました。25番グリッドからスタートした#48 GT-Rは、スタートドライバーの柴田がロングスティントを担当。5番手を走っていた38周終了時点で井田に交代、22位でフィニッシュしました。8番手からスタートした#11 Zは大木が24周を走って富田に交代、#62 GT-Rとの接戦を演じましたが、接触により緊急ピットイン。車両に応急修理を施して、24位で完走を果たしました。



