2025.9.21
2025年シーズンのSUPER GT第6戦がスポーツランドSUGOで開催され、GT300クラスには4台のNissan GT-R NISMO GT3と、1台のGTA GT300規則の日産フェアレディZが参戦しました。予選7番手スタートの#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)は2位でフィニッシュし表彰台を獲得。日産勢は4台が入賞を果たしました。
9月20日(土)、曇り空のもとで予選セッションがスタートしました。GT300クラスの予選Q1は、エントラントがふたつのグループに振り分けられ、各組の上位9台ずつが予選Q2に進出する方式です。#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)と#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/荒川麟)の2台がA組から、#11 GAINER TANAX Z(富田竜一郎/大木一輝)、#48 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R(井田太陽/柴田優作)、#62 HELM MOTORSPORTS GT-R(平木湧也/平木玲次)の3台がB組から出走しました。
午後2時5分からスタートしたQ1では、#56 GT-RのオリベイラがA組2番手タイムをマーク、#11 Zの大木がB組7番手、#62 GT-Rの平木湧也がB組9番手タイムでそれぞれQ1を突破しQ2へと進出しました。午後2時58分からのQ2では、#56 GT-Rの平手が7番手、#11 Zの富田が15番手、#62 GT-Rの平木玲次が18番手タイムをマーク。Q1のタイムにより、#360 GT-Rは24番手、#48 GT-Rは25番手グリッドから上位を目指します。
なお前戦までの結果により、#11 Zは30kg、#56 GT-Rは50kg、#62 GT-Rは16kg、#360 GT-Rは8kgのサクセスウェイトをそれぞれ積載しています。また、#56 GT-Rはサクセスウェイトの規定により、前戦よりも厳しい直径Φ22mmの給油リストリクター装着が課されています。
9月21日(日)の決勝日は、午後1時40分から2周のフォーメーションラップを経てレースがスタートしました。7番手グリッドからスタートした#56 GT-Rの平手は序盤から好ペースを発揮し、早々に3番手に浮上。日産勢のなかでは最もスティントを長くとった平手は34周終了時点、暫定2番手でピットイン、オリベイラへとステアリングを託します。後を受けたオリベイラも、猛追を見せてコース復帰後に次々とポジションを上げていきました。3番手にまで順位を戻したところで、コース上で発生したクラッシュにより赤旗が提示され、レースは中断。レース再開後、ライバルのピットインで2番手に浮上したオリベイラは、セクターごとの自己ベストタイムを更新し続けるペースで力走、首位のマシンを終盤まで追いつめましたが、16時30分までのタイムレースとなった影響もあり、わずかにおよばず2位でフィニッシュ。開幕戦以来となる表彰台を獲得しました。これで平手晃平はドライバーランキング2位に浮上しています。
15番手からスタートした#11 Zの大木も序盤から着実なレース展開で順位を上げ、27周を終えて9番手で富田に交代。富田は中盤、毎周ポジションを上げる走りで9番手にまで浮上、赤旗中断からのレース再開後も勢いはとどまるところを知らず、最終的に5位でフィニッシュしました。18番手からスタートした#62 GT-Rの平木湧也は、序盤ペースに苦しみ一時ポジションダウン。それでも粘り強い走りで暫定15番手とし、28周終了後に平木玲次に交代しました。平木玲次は着実な走りで10番手までポジションを押し上げてフィニッシュ、4戦連続でポイントを重ねました。
24番手スタートの#360 GT-Rは、荒川が11番手までポジションを上げて31周を終えて青木にスイッチ。青木は堅実に順位を上げて最終的に14位でポイントを獲得しました。#48 GT-Rは井田が25番手からスタート、28周を終えて柴田に交代。波乱のレースを走り抜き、19位で完走しました。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)
「今回、GT500クラスではKONDO Racingの24号車が勝ったので、自分のことのように嬉しいです。僕もベストを尽くしましたが、今日はライバルの方が少し強かったですね。後半に履いていたタイヤは40周くらい良いペースを保てると感じていたので、レースが本来の距離で行われていれば……と思いますが、残念ながら赤旗でレースは短縮されてしまいました。それでも2位表彰台は良い結果ですし、チームを再びチャンピオンが狙えるポジションに戻すことができて嬉しいです」
平手晃平(#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)
「スタートからいいペースでライバルをどんどん抜くことができました。実質2番手でオリベイラ選手に渡すことができて、そこまでの展開はとても良かったと思います。赤旗でレースが中断してしまい、残り時間が少なくなってしまったため、追い詰め切れなかったのは残念です。KONDO Racingの24号車が勝ったので、こちらも勝ってダブル優勝したかったですね。嬉しさ半分、悔しさ半分というところです。それでも、残り2戦に向けて、いい形で結果を残せたので、シリーズチャンピオンを狙っていきたいと思います」