モータースポーツ

2025.4.13

Round 1 OKAYAMA GT 300km RACE
GT300 Class - Race Report

SUPER GT第1戦岡山、#56 GT-Rが3位表彰台を獲得

2025年シーズンのSUPER GT開幕戦が岡山国際サーキットで開催され、GT300クラスには4台のNissan GT-R NISMO GT3と、1台のGTA GT300規則の日産フェアレディZが参戦しました。9番グリッドからスタートし、堅実な走行を重ねた#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)が3位表彰台を獲得しました。

予選

#56 GT-Rが9番グリッドを獲得

予選日の4月12日(土)は春の陽気に恵まれ、ドライコンディションでのスタートとなりました。GT300クラスの予選Q1はふたつのクラスに振り分けられ、各組の上位9台ずつが予選Q2に進出するという方法です。

14時からスタートしたQ1では、#48 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R(井田太陽/柴田優作)と#62 HELM MOTORSPORTS GT-R(平木湧也/平木玲次)がA組、#11 GAINER TANAX Z(富田竜一郎/大木一輝)、#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/荒川麟)がB組となり、このうちB組の#11 Zと#56 GT-RがQ2に進出しました。

14時53分からのQ2では#56 GT-Rのオリベイラが9番手、#11 Zの大木が14番手タイムをマーク。Q1のタイムにより、#48 GT-Rは20番手、#360 GT-Rが23番手、#62 GT-Rは24番手から決勝レースへと挑みます。

決勝

戦略がピタリとはまり、#56 GT-Rが3位表彰台

4月13日(日)の決勝日は朝から強い雨に見舞われ、コースはウェットコンディションに。レーススタート前になっても雨は上がらず、13時10分からセーフティカー(SC)先導によるスタートとなりました。SCがピットに入った直後に大きなクラッシュがあり、再度のSC導入ののちレースは赤旗中断に。9番手からスタートした#56 GT-Rの平手は落ち着いて序盤の混乱を切り抜け、途中ライバルと一進一退のバトルを展開。レース中盤を過ぎた42周終了時点でオリベイラへとステアリングを託します。オリベイラはライバルのピットインに乗じてポジションを大きく上げ、一時は5番手にまで浮上。さらに路面が乾き始めたタイミングでスリックタイヤに交換し、さらに前を行くライバルを追いかけます。レース終盤には再びSCが導入され、前車との差が詰まったところで、オリベイラはレース再開の瞬間から猛然とアタック。6番手から3台をオーバーテイクし、見事開幕戦での3位表彰台を獲得しました。

14番手からスタートした#11 Zの大木は序盤にピットインして大きく後退したものの、そこから一時12番手にまで挽回。レース中盤の47周を終えた段階で富田にバトンタッチしました。後を受けた富田は後半6番手まで順位を上げますが、終盤には徐々にペースを落としてしまい、最終的に11位でポイントを獲得しました。

23番手スタートの#360 GT-Rは荒川がスタートを担当。中盤で青木に交代してポジションアップを目指しますが、最終的に18位でフィニッシュ。予選24番手からのスタートとなった#62 GT-Rは30周を終えた段階で平木玲次から平木湧也にスイッチ、粘り強く上位を目指しましたが、19位でレースを終えました。20番手からスタートした#48 GT-Rは前半を担当した柴田がロングランを敢行、49周を終えた段階で8番手まで順位を上げて井田にチェンジ。終盤スリックタイヤに変更して追い上げを期しましたが、23位で完走を果たしました。

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)
「色々なドラマがあって、SUPER GTらしい開幕戦でしたね。今日はとても難しいレースでしたが、そのなかでいい仕事ができたと思います。レースも楽しめましたし、何年か前のペースを取り戻したような感覚で走ることができました。実は、エンジニアには僕のスティントの時に最初からいきなりスリックで行きたいと伝えていました。あの状態ではアウトラップはものすごくトリッキーでリスクもあったと思いますが、結果も変わっていたかもしれません。とても柔らかいタイヤを選んだのですが、正しい選択だったと思います」

平手晃平(#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)
「久々の表彰台に乗れたのでうれしいです。スタートのタイヤがヘビーウェット向けの柔らかいタイヤだったので、中盤以降はタイヤが苦しくなってきましたが、タイヤをもたせながら、できる限りのことをやって、JP選手に代わりました。戦略を含め、様々なことが噛み合って出た結果ですし、僕が移籍してすぐに結果が出せたということは、それだけチームに力があるということです。良いスタートを切れたので、次の富士でも連続して表彰台に上がれるよう、チャンピオンシップを引っ張っていけるように頑張りたいです」

公式リザルト:4月12日(土)予選Q1
公式リザルト:4月12日(土)予選Q2
公式リザルト:4月13日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 1