モータースポーツ

2024.08.04

Round 4 FUJI GT 350km RACE
GT300 Class - Race Report

SUPER GT第4戦富士、#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが3位表彰台

2024年シーズンのSUPER GT第4戦が富士スピードウェイで開催され、GT300クラスには4台のNissan GT-R NISMO GT3と、1台のGTA GT300規則の日産フェアレディZが参戦しました。予選6番手からスタートした#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が3位までポジションアップし、今季2度目の表彰台を獲得しました。

予選

#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが予選6位を獲得

今大会では第3ドライバーの登録が認められるため、日産勢では#48 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R(井田太陽/眞田拓海/伊藤鷹志)、#62 HELM MOTORSPORTS GT-R(平手晃平/平木湧也/平木玲次)、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(大滝拓也/青木孝行/荒川麟)の3台が、3人体制でレースに挑みました。

8月3日に行われた予選Q1はふたつのクラスに振り分けられ、#11 GAINER TANAX Z(富田竜一郎/石川京侍)と#62 GT-Rの2台がA組、#48 GT-R、#56 GT-R、#360 GT-Rの3台がB組で出走しました。しかし、予選が行われる直前のレースでコース上にオイルが漏れ出すアクシデントが発生。これにより、WET宣言時の予選方式となる旨が主催者から発表されました。GT300クラスはタイム合算をせず、Q1の上位16台をグループ1(Upper16)、下位17台をグループ2(Lower17)に振り分けたのち、Q2でのタイムによって順位を決める方式で争われました。

先に走行したB組では、#56 GT-Rのオリベイラが3番手、#360 GT-Rの大滝が8番手タイムをマーク。A組では#11 Zが富田のドライブで6番手タイムを刻み、それぞれグループ1に進出しました。予選Q2では、#56 GT-Rの佐々木が6番手、#11 Zの石川が8番手、#360 GT-Rの荒川は15番手タイムをマークし、これがそのままグリッドに反映されます。グループ2の#62 GT-Rは20番手、#48 GT-Rは26番手から、それぞれ上位を目指して決勝レースに臨みました。

決勝

#56 GT-Rが3位、日産勢は全車が完走を果たす

8月4日の午後2時30分、2周のフォーメーションラップを経て決勝レースがスタート。日産勢最上位スタートの#56 GT-Rは、佐々木がファーストスティントを担当します。序盤から2番手以降のペースが拮抗し数珠つなぎとなるなか、佐々木は32kgのサクセスウェイトを搭載しながらも着実なペースで周回を重ねていきます。徐々に周囲のライバルがピットインし始め、3番手となった佐々木は34周を終えた段階でピットイン。オリベイラにステアリングを託します。大きくポジションを落とすことなくコースに復帰したオリベイラは、ひとつずつポジションを回復していき、45周目のコカ・コーラコーナーで3番手に浮上。さらにレース終盤は前を行くライバルと僅差のバトルを繰り広げましたが、抜くには至らず3位でフィニッシュ、今季2度目となる表彰台を獲得しました。

石川がステアリングを握った#11 Zは、一時ポジションを落とすも、入賞圏内をキープする走りで富田にバトンタッチ。富田は粘り強い走りで10位でゴール、#11 Zとして初のポイントを獲得しました。#62 GT-Rは平木湧也がスタートを担当。予選20番手から14番手に浮上する力走を見せ、27周を終えた段階で、早めに平手にステアリングを託します。後を受けた平手は一つ一つポジションを上げ、13位でレースを終えました。#360の大滝はスタートでポジションを上げることに成功しましたが、途中ライバルの先行を許し、荒川に交代。荒川は20番手からポジションを上げ、17位でフィニッシュしました。2ストップ作戦を採った#48 GT-Rは、井田から伊藤、眞田に交代して26番手から22位に順位を上げ完走を果たしました。

 
 
 

佐々木大樹(#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)
「ピット作業やアウトラップ、インラップで前に出ることができたので、チームと一緒にもぎ獲った3位だと思っています。数珠つなぎでなかなか前に出るのも難しかったのですが、差が少ないまま、ピット作業まで持って行けました。前回の鈴鹿はレースにならなかったのですが、次戦(鈴鹿)はしっかり見つめ直していいレースができるようにしたいと思います」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)
「アウトラップが重要になることは分かっていましたので、プッシュしてなんとか87号車の前をキープするようにし、次の周で777号車をかわすことができました。その後88号車を捉えて3番手に浮上しました。4号車もつかまえたかったのですが、最終セクターでは彼らの方が速く、近づくことはできましたが、オーバーテイクすることはできませんでした。3位という結果は満足しています」

GT300クラス公式リザルト:8月3日(土)予選
GT300クラス公式リザルト:8月4日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 4