モータースポーツ

2024.05.04

Round 2 FUJI GT 3Hours RACE
GT300 Class - Race Report

SUPER GT第2戦富士、#56 GT-Rが予選3番手から2位表彰台

2024年シーズンのSUPER GT第2戦が富士スピードウェイで開催され、GT300クラスには4台のNissan GT-R NISMO GT3と、1台のGTA GT300規則の日産フェアレディZが参戦しました。初開催となる3時間レースで、予選3番手からスタートした#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が2位表彰台を獲得しました。3人体制で参戦したHELM MOTORSPORTSの#62 HELM MOTORSPORTS GT-R(平手晃平/平木湧也/平木玲次)は10位に入賞し、ポイントを獲得しました。

予選

#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが予選3位を獲得

3時間レースとされた今大会では、第3ドライバーの登録が認められます。日産勢では、#48 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R(井田太陽/柴田優作/眞田拓海)、#62 GT-R、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(大滝拓也/青木孝行/荒川麟)の3台が、3人体制で長丁場のレースに挑みました。

5月3日に行われた予選Q1はふたつのクラスに振り分けられ、#56 GT-Rと、#11 GAINER TANAX Z(富田竜一郎/石川京侍)の2台がA組、#48 GT-R、#62 GT-R、#360 GT-Rの3台はB組での出走となりました。予選方式は昨年のノックダウン式から大きく変更され、GT500クラス同様に、Q1とQ2の合算タイムで争われます。

Q1はB組から先に走行が行われ、#62 GT-Rの平手が8番手タイムでQ2グループ1へ。A組は#56 GT-Rのオリベイラが2番手タイムと好走、今大会がレース初参戦となった#11 Zの富田も4番手タイムをマークし、2台ともQ2グループ1に駒を進めました。グループ1では#56 GT-Rの佐々木が7番手タイム、#62 GT-Rの平木湧也が12番手タイムをマークしました。この結果、#56 GT-Rは3番手、#62 GT-Rは16番手、#360 GT-Rは24番手、#48 GT-Rは25番手グリッドを獲得。#11 Zはトラブルに見舞われて予選Q2グループ1に出走できず、最後尾の27番グリッドから上位を目指すことになりました。

決勝

終盤に猛追を見せた#56 GT-Rが今季初となる2位表彰台

5月4日の午後1時30分、2周のフォーメーションラップを経て決勝レースがスタート。#56 GT-Rと#62 GT-Rは序盤に順位を落とす厳しい出足となりましたが、長丁場のレースに向けて着実なポジションアップを狙います。#56 GT-Rのスタートドライバーを務めた佐々木は一時後退しながらも2番手まで順位を上げ、レースの1/3である1時間が経過した時点でピットイン。オリベイラへとドライバー交代を行いました。オリベイラは後半の2スティントを担当。レースが終盤にさしかかり路面温度が徐々に下がるコンディションのなか、オリベイラは前を行くライバルを猛追。終盤になってふたつポジションを上げる力走を見せ、2番手でフィニッシュしました。

3人体制で参戦した#62 GT-Rは、早めにピットインを行い平木湧也から平木玲次にバトンタッチ。平木玲次は34周を走って平手へとステアリングを託します。平手は粘り強い走りでポジションを上げていき、入賞圏内の10位でゴールしました。同じく3人体制で参戦した#360 GT-Rは青木から大滝、荒川へとステアリングをつなぎ21位。#48 GT-Rは井田から眞田、柴田がそれぞれドライブし、22位で完走を果たしました。なお、#11 Zは序盤にマシントラブルに見舞われてピットイン。車両を修復して石川に交代し、コースに復帰したもののリタイアとなっています。

佐々木大樹(#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)
「クルマやタイヤをセーブしながらの戦いで、決して順調だったわけではありませんでしたが、そんななかで2位をもぎ獲れたということは、チーム全体やオリベイラ選手の力だと思っています。最後のスティントではオリベイラ選手が速く、この強さは見習いたいなと思います。次戦の鈴鹿はサクセスウェイトを積んで臨みますが、Nissan GT-R NISMO GT3と相性のいいサーキットですし、この後のテストでしっかりデータを集め、優勝してランキングトップを獲りたいと思っています」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)
「2位という結果はもちろん嬉しく思っています。もしもっとクルマが良ければ、首位も目指すことができたかもしれません。途中、接触してしまったことで振動が出ていたのですが、その状態でもタイヤをマネージメントして、ライバルを2台追い抜くことができました。鈴鹿はダウンフォースが大きくバランスが良いNissan GT-R NISMO GT3が得意なサーキットです。少なくともトップ5を目指してチャンピオンシップのためしっかりと得点を重ねたいと思っています」

GT300クラス公式リザルト:5月3日(金)予選
GT300クラス公式リザルト:5月4日(土)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 2