モータースポーツ

2023.11.05

Round 8 MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL
GT300 Class - Race Report

#56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rが6位入賞、ランキング3位を堅守

2023年シーズンの最終戦となるSUPER GT第8戦がモビリティリゾートもてぎで開催され、GT300クラスには5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦しました。予選24番手からスタートした#56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)は、6位入賞と好走。ランキング3位でシーズンを終えました。#11 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍)は13位、#10 PONOS GAINER GT-R(安田裕信/大草りき)は16位に入りました。

予選

#11 GAINER TANAX GT-Rが予選14位

シーズン最終戦となる今大会では、参戦8戦目の車両はサクセスウェイトを搭載せず、ノーハンデでの戦いとなります。しかし今大会ではBOP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)により、GT-R勢には昨年の最終戦に対して+50kgが課されており、戦況は厳しいものになると予想されました。

11月4日に行われた予選Q1はふたつのクラスに振り分けられ、A組には#10 GT-R、#56 GT-R、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/柴田優作)を含む13台、B組には#11 GT-R、#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(井田太陽/田中優暉)を含む12台が出走しました。このうちB組で出走した#11 GT-Rの石川が8番手タイムをマークしてQ2へと進出、Q2を担当した富田は14番手タイムを刻み、予選順位を確定させました。このほか#10 GT-Rが18番手、#360 GT-Rが22番手、#48 GT-Rが23番手、#56 GT-Rが24番手から、決勝レースでのポジションアップを目指します。

決勝

#56 GT-Rが健闘、予選から大きくポジションアップ

11月5日の午後1時、2周のフォーメーションラップを経て決勝レースが始まりました。ピットスタートとなったライバルがいたため、#10 GT-R、#360 GT-R、#48 GT-R、#56 GT-Rの4台は実質的にひとつ順位を上げてのスタートです。24番グリッドというほぼ最後尾からスタートした#56 GT-Rの名取は、好ペースで前を行くライバルたちを次々とオーバーテイクしていきます。レース距離の1/3をすぎて、ピットに入るクルマが出始めるなか、チームはピットインのタイミングをできるだけ引き延ばす作戦を実行。名取は暫定首位にまでポジションを上げて、オリベイラへとバトンタッチを行いました。さらにタイヤ交換は実施せず、ピットインのタイムロスを最小限にとどめた結果、オリベイラは4番手で戦列へと復帰しました。レース終盤にはタイヤの摩耗や降雨によるコンディションの変化もありポジションを落としたものの、最終的に6位で完走を果たし、ランキング3位を堅持してシーズンを終えました。

14番手からスタートした#11 GT-Rの石川は手堅いペースで10番手までポジションを上げ、21周を終えたところで富田へと交代を行います。ピットアウト後、富田はいったん20番手まで後退するものの、終盤にかけて徐々に順位を上げて最終的に13位で完走しました。18番グリッドからスタートした#10 GT-Rの安田は、GT-R勢のなかでは最も早く20周を終えた段階でピットイン。後を受けた大草は後半スティントを粘り強く走り切り、16位でフィニッシュしました。

井田がステアリングを握る#48 GT-Rは23番グリッドからスタートし、レースのほぼ半分となる27周を終えて田中へと交代、20位で完走しました。22番グリッドの#360 GT-Rは今季初参戦となる柴田のドライブでスタート。21周を終えたところで青木に交代しポジションアップを狙いましたが、40周目にGT500車両に追突されスピン、ピットで車両のダメージ修復を試みたもののコース復帰はならず、最終的に24位完走となりました。

GT300クラス公式リザルト:11月4日(土)予選
GT300クラス公式リザルト:11月5日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 8