2023.10.15
2023年シーズンのSUPER GT第7戦がオートポリスで開催され、GT300クラスには5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦しました。#56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)は予選17番手からスタートし、5位入賞と好走。#11 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)は9位、#10 PONOS GAINER GT-R(安田裕信/大草りき)は10位でレースを終えました。
GT300クラスの車両は、この第7戦では『前戦までに獲得したポイント×1.5kg』のサクセスウェイトを搭載します。#10 GT-Rは23kg、#11 GT-Rは39kg、#56 GT-Rは59kgを搭載して今大会に臨みました。今大会ではレース距離が450kmとなるため第3ドライバーの登録が認められます。GT-R勢では#11 GT-Rと#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(井田太陽/田中優暉/眞田拓海)、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤/大滝拓也)が3名でのエントリーを選択しました。
10月14日に行われた予選Q1のA組には#10 GT-Rと#56 GT-R、#360 GT-Rを含む13台、B組には#11 GT-R、#48 GT-Rを含む12台が振り分けられました。A組で出走した#10 GT-Rの大草、B組で出走した#11 GT-Rの富田がそれぞれ8番手タイムでQ2へと駒を進め、#10 GT-Rの安田が14番手、#11 GT-Rの石川が16番手タイムをマーク。#56 GT-Rが17番手、#360 GT-Rが23番手、#48 GT-Rが24番手グリッドから、決勝レースでの上位進出を目指します。
決勝レースは10月15日の午後1時30分、2周のフォーメーションラップを経てスタートしました。450kmのレースで2度の給油を伴うピットインが義務づけられており、様々な状況に合わせ柔軟な戦略を立てる対応力が求められる部分でもあります。17番グリッドからスタートした#56 GT-Rの名取は、序盤から安定したペースで走行を続け、上位のライバルが次々とピットインするなか、スティントを大きく引き延ばして暫定トップにまで浮上します。名取は45周を終えた段階でピットイン、オリベイラへと交代します。そのオリベイラは、2周で再びピットイン。タイヤ交換をせず、短時間の給油のみを行うことで、2度の給油義務をこなしつつ、タイムロスを最小限にとどめることに成功しました。レース後半、各車が2度目のピットインを行う中でオリベイラは着実に順位を上げていきましたが、表彰台を獲得することはかなわず、最終的に5位でフィニッシュしました。
#11 GT-Rの富田は16番手からスタートし、序盤を堅実なペースで走行を重ねました。7番手までポジションを上げて、石川へとバトンタッチ。レース中盤を担当した石川は、前に#10 GT-R、後ろに#360 GT-Rという接戦のなか、55周までを走り終えて再び富田にステアリングを託します。最終スティントを担当した富田は粘り強い走りをみせて9位入賞を果たしました。14番手からスタートした#10 GT-Rの大草は、着実にポジションを上げていたところ、18周目に他車に追突され、痛恨のスピンを喫して大きくポジションを失うことに。幸いクルマに大きなダメージはなく、24周を終えて安田に交代します。安田は手堅い走りで入賞圏内までリカバリー。58周を終えて再びステアリングを握った大草は、前を行く#11 GT-Rの富田を追い続け、10位入賞でレースを終えました。
23番グリッドの#360 GT-Rは青木のドライブでスタート。じわじわとポジションを上げて13番手に浮上したところで大滝へと交代します。大滝は44周のロングスティントを担当し、5番手まで順位を上げるなど健闘をみせて青木にバトンタッチ。#360 GT-Rは最終的に14位で完走を果たしました。#48 GT-Rは24番グリッドからスタートし、田中優暉から井田、眞田へとステアリングを引き継ぎ、22位で完走を果たしました。