2023.09.17
2023年シーズンのSUPER GT第6戦がスポーツランドSUGOで開催され、GT300クラスには5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦しました。#10 PONOS GAINER GT-R(安田裕信/大草りき)は予選8番手からスタート、終盤タイヤの摩耗が厳しいなかを走り切り、9位に入賞しました。#56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)は10位で1ポイントを獲得、#11 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍)は12位でレースを終えました。
GT300クラスの車両は、『前戦までに獲得したポイント×3kg』のサクセスウェイトを搭載します。#10 GT-Rは39kg、#11 GT-Rは78kg、#56 GT-Rは上限となる100kgを搭載して今大会に臨みました。レース距離300kmの今大会では全車が2名でのエントリーになります。9月16日に行われた予選Q1のA組には#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(井田太陽/田中優暉)と#56 GT-Rを含む13台、B組には#10 GT-R、#11 GT-R、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/大滝拓也)を含む12台が振り分けられました。#48 GT-Rはこの日午前中の公式練習でコースアウトしたため予選には出走せず、A組では#56 GT-Rのオリベイラが7番手タイムをマーク。B組で出走した#10 GT-Rの大草、#360 GT-Rの大滝、#11 GT-Rの富田もそろってQ1セッションを突破、4台のGT-RがQ2へと進出しました。
Q2セッションでは、最も重いサクセスウェイトを搭載する#56 GT-Rの名取が5番手タイムと好走、#10 GT-Rの安田が9番手、#11 GT-Rの石川が12番手、#360 GT-Rの青木が13番手タイムをマークしました。#10 GT-Rは上位の車両の最速タイムが抹消されたため、予選8位にポジションを上げています。また、予選に出走できなかった#48 GT-Rは決勝レース当日に再車検を受けて合格、最後尾の25番グリッドから決勝レースでのポジションアップを目指します。
決勝レースは9月17日の午後1時30分、2周のフォーメーションラップを経てスタートしました。8番手からスタートした#10 GT-Rの安田は、序盤から堅実なペースを維持して走行。8番手のポジションで27周を終えた段階で早めのピットインとドライバー交代を行います。ステアリングを託された大草は、赤旗による中断やレース終盤にタイヤの摩耗が厳しくなった状況でも集中力を切らさず走り切り、9位入賞を果たしています。一方、12番手スタートの#11 GT-Rを駆る石川は、4番手までポジションを上げて34周終了時点でピットイン、富田にバトンタッチ。富田はタイヤのマッチングが厳しいなか背後に迫るライバルたちを抑え続けましたが、終盤にタイヤ交換を余儀なくされ後退、12位となりました。
#56 GT-Rを駆る名取は5番手グリッドからスタート、序盤にひとつ順位を落とすものの、前を行くライバルが集団となって競り合う状況を冷静に見極め、着実にポジションを上げていきます。35周終了時点まで走行した名取は暫定トップでピットイン。しかしその際、GT500車両と接触してしまい、GT500車両がクラッシュ。セーフティカー(SC)が導入され、その後赤旗が提示されてレースは中断となりました。15時20分のレース再開後、4番手を走行する#56 GT-Rに、先ほどの接触に対するドライブスルーペナルティが科され、大きくポジションを落とすことに。その後もオリベイラは入賞圏内を目指して走り、10位に入賞して1ポイントを獲得しました。
13番手からスタートした#360 GT-Rは、早めの段階で青木から大滝へとドライバーを交代、大滝は50周近くを粘り強く走り、最終的に15位までポジションを上げてゴールしました。前日のアクシデントで最後尾スタートとなった#48 GT-Rは、井田から田中へとステアリングを引き継ぎ、20位で完走を果たしました。