モータースポーツ

2023.08.27

Round 5 SUZUKA GT 450km RACE
GT300 Class - Race Report

#10 PONOS GAINER GT-Rが13位

2023年シーズンのSUPER GT第5戦が鈴鹿サーキットで開催され、GT300クラスには5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦しました。#10 PONOS GAINER GT-R(安田裕信/大草りき)は予選17番手から粘り強い走りを見せましたが、ポイント圏内に惜しくも届かず13位でレースを終えました。上位を狙える位置にいた#56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)は、レース半ばでトラブルに見舞われリタイアとなりました。

予選

サクセスウェイト上限の100kgを搭載した#56 GT-RがQ1を突破

GT300クラスの車両は、『前戦までに獲得したポイント×3kg』のサクセスウェイトを搭載します。#10 GT-Rは39kg、#11 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)は78kg、#56 GT-Rは上限となる100kgを搭載して今大会に臨みました。レース距離450kmの今大会では第3ドライバーの登録が認められ、GT-R勢では#11 GT-Rと#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(井田太陽/眞田拓海/甲野将哉)、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤/大滝拓也)が3名でのエントリーを選択。8月26日に行われた予選Q1のA組には#10 GT-Rと#11 GT-R、#360 GT-Rを含む13台、B組には#56 GT-R、#48 GT-Rを含む12台が出走しました。

B組で出走した#56 GT-Rの名取は、最大のサクセスウェイトが搭載された車両を駆って3番手という好タイムを刻み、GT-R勢で唯一Q2へと駒を進めます。Q2セッションで#56 GT-Rのステアリングを握ったオリベイラは、周囲のペースアップもあり9 番手タイムにとどまりました。#10 GT-Rは17番手、#360 GT-Rが23番手、#48 GT-Rが24番手、#11 GT-Rが25番手と、GT-R勢は厳しいポジションからの挽回を期して決勝レースに臨むこととなりました。

決勝

GT-R勢は苦しい戦いのなか、各車が奮闘

決勝レースは8月27日の午後2時45分、2周のフォーメーションラップを経てスタートしました。後方17番手からのスタートとなった#10 GT-Rの大草は、序盤から好走を見せて大きくポジションアップ。22周を終える頃には4番手まで浮上、24周を終えた段階でピットインし、安田にドライバー交代を行いました。安田は途中でドライブスルーペナルティを科されながらも粘り強い走りを見せて、5番手まで順位を回復、46周を終えて再び大草にバトンタッチ。17番手でコースに復帰した大草は最終的に13位までポジションを上げ、GT-R勢最上位でのフィニッシュとなりました。

23番手スタートとなった#360 GT-Rは、規定で定められた最も早いタイミングでのピットインを敢行。今回のレースでは給油を伴うピットインを2回行うことが義務づけられており、その1回目を早い段階で消化する作戦を採りました。青木がスタートから連続してステアリングを握り、2度目のピットインで大滝に交代。後半を担当した大滝はじわじわと順位を上げ、終盤#10 GT-Rの大草にかわされたものの、3戦連続の14位でレースを終えました。最後尾スタートの#11 GT-Rは序盤に石川が9番手まで浮上し、富田に交代。しかし78kgというサクセスウェイトの影響で大きくペースを上げることはできず、15位でフィニッシュしました。24番手からスタートした#48 GT-Rは、井田から眞田、甲野へとステアリングを引き継ぎ、19位でのゴールとなりました。

#56 GT-Rは序盤で名取が力走し、3番手にポジションをアップしオリベイラに交代。オリベイラもサクセスウェイトで重たくなった車体を乗りこなし、15番手から3番手まで順位を戻してきたところで車両トラブルに見舞われてしまい、リタイアとなりました。

GT300クラス公式リザルト:8月26日(土)予選
GT300クラス公式リザルト:8月27日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 5