モータースポーツ

2023.04.16

Round 1 OKAYAMA GT 300km RACE
GT300 Class - Race Report

悪天候に見舞われ3度の赤旗が提示された開幕戦、#56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rが10位入賞

2023年シーズンのSUPER GT開幕戦が岡山国際サーキットで開催され、5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦しました。今大会では#56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)が波乱の展開となったレースを走り切り、10位入賞を果たしました。天候が急変する難しい状況のなか、#10 PONOS GAINER GT-R(安田裕信/大草りき)が11位、#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(井田太陽/田中優暉)が19位でそれぞれ完走を果たしています。

予選

荒天のもと3台のGT-RがQ1を突破。#56 GT-Rが8番手グリッドに

新たなシーズンの幕開けとなる第1戦は、各車ともサクセスウェイトのないノーハンデでの勝負となります。総勢27台がエントリーするGT300クラスは、予選Q1をA組とB組に分けて行われました。4月15日に行われた予選Q1のA組には、#11 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍)、#48 GT-R、#56 GT-Rの3台、B組には#10 GT-Rと#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤)の2台がそれぞれ出走しました。

当初10分の予選セッションは天候を考慮のうえ、それぞれ15分に延長されての実施となりました。3台のGT-Rが出走したA組は、再びコース状況が悪化したため約10分を走行した段階で赤旗が提示されセッションが終了。予定より短縮された走行時間のなか#11 GT-Rの富田が3番手、#56 GT-Rのオリベイラが6番手タイムを記録し、Q2に進むことに成功しました。B組は#360 GT-Rの青木が4番手タイムをマークし、Q2進出を決めています。

Q1に引き続きウェットコンディションのなかで実施されたQ2では、今シーズンから#56 GT-Rのステアリングを握る名取が8番手、#11 GT-Rの石川が13番手、#360 GT-Rの田中篤が16番手タイムを記録し、それぞれのグリッドが確定。#10 GT-Rは17番手、#48 GT-Rは26番手から決勝レースに臨みました。

決勝

#56 GT-Rの名取とオリベイラが難コンディションを走り切り10位入賞

決勝レースは4月16日の午後13時30分、2周のフォーメーションラップからスタートしました。レース序盤、降り始めた雨が強さを増すなかで#56 GT-Rの名取は8番グリッドから徐々にポジションをアップ。セーフティカー(SC)導入中、名取は19周を終えてタイヤをウェット用に交換すべくピットインしたものの、ピット出口の赤信号で停車を余儀なくされる不運もあり、最後尾の24番手まで大きく順位を落としてしまいます。

しかし名取は、そこから猛追を開始。圧倒的な好ペースでライバルを次々とオーバーテイクし、39周を終えてオリベイラに交代するまでの約20周で、5番手まで順位を上げることに成功しました。#56 GT-Rの後半スティントを担当したオリベイラは、FCYやSCの導入、天候急変による赤旗中断が繰り返される難しいコンディションのなか、集中力を失うことなく10番手をキープ。最終的に3度目の赤旗でレース終了となり、10位入賞を果たしました。

また、17番グリッドからスタートした#10 GT-Rの安田は途中ウェットタイヤに交換し、32周を終えて大草にバトンタッチ。大草はコンディションが変化し続けるレース後半を落ち着いて走り切り、11位でフィニッシュしました。田中優暉から井田にステアリングをつないだ#48 GT-Rは、粘り強く走り切って、19位で完走しています。なお、#11 GT-Rは石川がスタートで順位を落としてしまい、挽回を目指して走っていたところでマシントラブルによりリタイア、#360 GT-Rの青木はタイヤ交換のために入ったピットの出口でマシントラブルによりストップという、厳しい結果の開幕戦となりました。

GT300クラス公式リザルト:4月15日(土)予選
GT300クラス公式リザルト:4月16日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 1