モータースポーツ

2022.04.17

Round 1 OKAYAMA GT 300km RACE
GT300 Class - Race Report

GT300クラスは#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが予選5位から優勝

岡山国際サーキットで開催された2022年シーズンのSUPER GT開幕戦には、6台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦し、予選5位の#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が今季初優勝を達成しました。#56 GT-Rは2021年GT300クラス シリーズ2位の強さを見せ、序盤から好ペースを披露。2年連続で開幕戦を勝利で飾りました。

予選

#10 GT-Rが予選3位を獲得。#56 GT-Rは予選5位に

4月16日の予選Q1では、A組に#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)、#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(井田太陽/田中優暉)の2台、B組に#56 GT-R、#34 BUSOU raffinee GT-R(柳田真孝/井出有治)、#10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤)の4台が振り分けられました。

GT-R勢は#10 GT-Rの富田が3番手、#56 GT-Rの藤波が4番手でQ1を突破しましたが、#34 GT-Rの柳田は0.005秒という僅差で惜しくもQ2進出はなりませんでした。Q2では上位13台が1秒以内の差にひしめく接戦となり、#10 GT-Rの大草が3位、#56 GT-Rのオリベイラが5位を獲得しました。そのほか、#11 GT-Rが17位、#34 GT-Rが18位、#360 GT-Rが20位、#48 GT-Rが25位から、それぞれ決勝レースに臨みました。

決勝

#56 GT-Rが序盤から力走を見せ、貫録の強さを発揮

決勝レースは4月17日午後2時、2周のフォーメーションラップを経てスタートしました。#10 GT-Rの大草と#56 GT-Rの藤波は、1周目でそろってポジションを上げ、それぞれ2番手と3番手で首位のライバルを追いかけます。#56 GT-Rの藤波は18周目に#10 GT-Rの大草をかわして2番手に浮上。さらに23周目には、ヘアピンで首位のライバルに並びかけ、続くリボルバーコーナーで鮮やかなオーバーテイクを見せ、首位を奪うことに成功しました。

中盤、#56 GT-Rの藤波は首位のポジションを維持したままピットイン。給油とタイヤ交換を行い、替わってオリベイラが乗り込みます。全車がピット作業を終えた段階で、#56 GT-Rのオリベイラはトップを堅持。レース終盤には他車のアクシデントで2度にわたりフルコースイエローが導入されましたが、オリベイラのリードは揺らぐことなく、そのままフィニッシュラインを駆け抜け、今シーズン初優勝を達成しました。

一方、SUPER GT初参戦ながら奮闘を見せていた#10 GT-Rの大草は4番手で富田にバトンタッチ。国内レース本格復帰となる富田は着実に順位を上げていきますが、レース終盤には8台が僅差の数珠つなぎになる展開となり、躍進は叶わず6位でゴール。#11 GT-Rは10位、今季から日産陣営に加わった#34 GT-Rは11位、#360 GT-Rは21位、#48 GT-Rは23位でフィニッシュし、終盤に荒れた展開となったレースで6台全車が完走を果たしました。

藤波清斗
「僕たちは決勝レースでの強さがあるので、予選5位でも絶対に前を狙えると思っていました。まさか1位までいけるとは、少し驚いていますが(笑)。昨年はランキング2位で悔しい思いをして、これまで色々と考えてきました。チームは本当にいいクルマを作ってくれましたし、ヨコハマタイヤも合っていたので必死に走りました。結果としてトップでオリベイラ選手にバトンタッチできて良かったです。いつも助けられているので、少しは恩が返せたかなと思います」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「いいクルマといいタイヤで、完璧なレースができたと思います。藤波選手は素晴らしいスティントをこなしてくれました。チームもピットストップでギャップを稼いでくれたので、きっちりペースをコントロールできたと思います。次戦の富士はサクセスウェイトがあるので難しくなるかもしれませんが、それがSUPER GTですし、クルマのいいバランスを見つけて、できるだけ多くのポイントをゲットすることが重要だと考えています」

GT300クラス公式リザルト:4月16日(土)予選
GT300クラス公式リザルト:4月17日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 1