モータースポーツ

2021.11.07

Round 7 MOTEGI GT 300km RACE
GT500 Class - Race Report

#12 カルソニック IMPUL GT-R が3位表彰台

2021年SUPER GTシリーズ第7戦が11月6、7日にツインリンクもてぎで開催されました。秋晴れのもと、今シーズン2回目のレースとなったツインリンクもてぎには、多くのファンが観戦に訪れました。第7戦のサクセスウェイトは、規定により累計ポイントと同じ重量となり、#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が37kg、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)が36kg、#12 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)が32kg、#24 リアライズコーポレーションADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹)が16kgとなります。

予選

GT-R勢3台がQ2進出を果たし、#24 リアライズコーポレーションADVAN GT-Rが予選2位

午後2時53分から10分間のQ1が始まりました。天候は晴れで、気温18度、路面温度19度と低めのドライコンディション。今回もタイヤ選択が僅かな差を生む難しい状況となりました。GT-R勢は入念にタイヤのウォームアップを行い、セッション終了間際にアタックを行いました。GT-R勢で最初にタイムを出したのは#23 GT-Rで、松田が3周目に1分36秒959をマークし、アタックを終えました。その他のGT-R勢は4周目にアタックし、高星がアタックした#24 GT-Rが1分36秒602のトップタイムをたたき出し、Q1首位となりました。#12 GT-Rは平峰がアタックし、1分36秒868で4位、#23 GT-Rは7位となり、3台のGT-RがQ2進出を決めました。#3 GT-Rは千代がアタックし1分37秒264で僅差ながら13位で予選を終了しました。

午後3時31分から10分間のQ2が開始されました。#23 GT-Rをドライブするクインタレッリは、3周目に1分37秒305のベストタイムを出しましたが、セッション終盤に他車がタイムを伸ばし、7位で予選を終了。4周目にアタックした#24 GT-Rは1分36秒071で2位、#12 GT-Rは1分36秒524で4位になりました。

決勝

優勝目前の#12 カルソニック IMPUL GT-R が最終ラップで逆転を許し3位

決勝日も気温18度の秋晴れとなり、好コンディションの下、午後1時にフォーメーションラップが開始されました。予選13位の#3 GT-Rは、上位車のペナルティによるグリッド降格により12番手からのスタートとなりました。1周目の激しいポジション争いにより、フロントロウスタートの#24 GT-Rは5位にダウンする一方、松下のドライブする#12 GT-Rが2位に浮上。クインタレッリがドライブする#23 GT-Rはわずかにコースを外れてしまった影響でポジションを落とし12位に、#3 GT-Rはそれらをかわして9位となり1周目を終えました。11周目、フルコースイエロー(FCY)が導入される直前に後続車に追突された#3 GT-Rはリヤセクションに大きなダメージを負い緊急ピットインを余儀なくされました。#3 GT-Rはピットでの修復に時間を要し、4周遅れの15位でレースに復帰しています。21周目、#12 GT-Rはトップを第2コーナーでパスし首位に上がると、後続をハイペースで引き離します。

24周目、トップの#12 GT-R、5位の#24 GT-R、10位の#23 GT-Rがピットインし、ドライバー交代、タイヤ交換、給油を行いました。各車順調な作業を終えてレースに復帰し、GT500クラスの全車がピットインを終えた31周目の時点で#12 GT-Rはトップをキープし、#24 GT-Rが6位、#23 GT-Rが9位で、レースは後半戦を迎えました。41周目、#23 GT-Rにエンジントラブルが発生し緊急ピットイン。ピットで修復しレースに復帰したものの、5周遅れの15位にポジションを落としました。

レース終盤、トップを走行する#12 GT-Rに後続が迫り、残り15周で差が1秒以内の接近戦となりました。#12 GT-Rをドライブする平峰は、その差をキープしてトップを死守し、レースは最終ラップを迎えました。第3コーナーでガス欠症状が出た#12 GT-Rはペースダウンしトップの座を明け渡し、なんとか2位でのチェッカーフラッグを目指しましたが、ゴール直前にパスされてしまい3位でフィニッシュしました。#24 GT-Rは激しいポジション争いの末、7位入賞。#3 GT-Rは14位、#23 GT-Rは15位で完走を果たしています。結果は厳しい展開となりましたが、GT-R勢のパフォーマンス向上は確認できたレースでした。日産/ニスモ陣営は次戦富士スピードウェイでのシーズン最終戦での好結果を目指します。

平峰一貴
「最終ラップまでは本当に100%、100点の状態でしたが、最後にこのような結果になってしまって悔しい思いです。チームのみんなが一生懸命頑張ってくれた結果なので、これはこれで自分の大事な経験としてとっておかなければなりませんし、ちょっとでも自分に何かできたことがあったかもしれないので、チームだけでなく自分自身もしっかり見つめなおして頑張りたいと思います。最終戦は、思いっ切りいきます」

松下信治
「攻めた結果がこうだったので、悔しいですね。SUPER GTで勝てるチャンスはそうないですし、2勝目が見えていただけに、この結果は悔しいです。レースの内容は100点と言えるものだったと思いますが、本当に100点でも最後まで分からないのがレースだなと、あらためて感じます。最終戦も自分たちの力を100%出し切る、それだけです。頑張ります」

公式リザルト:11月6日(土)予選
公式リザルト:11月7日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 7