モータースポーツ

2021.11.07

Round 7 MOTEGI GT 300km RACE
GT300 Class - Race Report

GT300クラスは#56 リアライズ日産自動車大学校GT-Rが3位表彰台を獲得

第7戦は、今年2回目となるツインリンクもてぎでの開催です。暖かい天候のもとで行われたレースには、5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦。予選7位からスタートした#56 リアライズ日産自動車大学校GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が3位まで順位を上げ、ランキング首位のライバルとのポイント差を詰めることに成功しました。#56 GT-Rはランキング2位を維持して、最終戦の富士スピードウェイで2年連続チャンピオンをかけた戦いに挑みます。

予選

GT-R勢は3台がQ1を突破。#56 GT-Rが予選最上位の7位を獲得

今大会のGT300クラスは、前戦までに獲得したポイント1点あたり1.5kgをかけたサクセスウェイトを搭載するため、#56 GT-Rは57kg、#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)は48kg、#10 GAINER TANAX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)は17kgをそれぞれ搭載してレースに臨みました。

11月6日の午後2時20分から、GT300クラスの予選Q1がスタート。A組には#11 GT-Rと#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/大滝拓也)の2台が、B組には#10 GT-R、#56 GT-R、#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(田中優暉/飯田太陽)がそれぞれ振り分けられました。このうち、A組で出走した#11 GT-Rの安田はトップタイムでQ2へと進出、B組の#56 GT-Rを駆る藤波は4番手、#10 GT-Rの石川は5番手で、Q2へと駒を進めました。Q2では#56 GT-Rのオリベイラが7位、#11 GT-Rの平中が9位、#10 GT-Rの星野が10位と、上位を狙えるポジションをGT-R勢が占めるかたちとなりました。#360 GT-Rは24位、#48 GT-Rは27位から決勝レースに臨みます。

決勝

タイヤ無交換作戦の#56 GT-Rが今季2度目の3位表彰台

11月7日午後1時、2周のフォーメーションラップを経て決勝レースがスタート。#11 GT-Rの安田と#10 GT-Rの星野が1周目でポジションアップに成功し、序盤は#11 GT-Rが6番手、#56 GT-Rが7番手、#10 GT-Rが8番手という順位で推移します。レースは20周をすぎ、徐々に各車がピットインを始めるタイミングになると#10 GT-Rは石川に、#11 GT-Rは平中にそれぞれバトンタッチ。堅実な戦いぶりでレースを進めていきます。

一方の#56 GT-Rは、序盤の段階でタイヤ無交換作戦を採ることを決断しました。前半のステアリングを握る藤波は、タイヤをいたわりながらの走行を続け、31周を終え2番手まで浮上したところでピットイン。チームの素早い作業もあり、ポイントランキングのライバルチームより前でコースに復帰することに成功しました。オリベイラはタイヤをうまくマネージメントしながら、背後に迫るライバルの追撃をかわし続けてフィニッシュ。今シーズン3度目の表彰台を獲得し、ランキング2位から11月末に行われる2021年最終戦で2年連続チャンピオン獲得を目指します。

GAINERの2台はその後も順調に走行、#11 GT-Rが8位、#10 GT-Rが10位で完走を果たしました。#360 GT-Rは早めのピットインで大滝から青木に交替し、13位。#48は序盤にドライブスルーペナルティを科されてしまい大きくタイムロスを喫する中、粘り強い走りで23位完走を果たしました。

藤波清斗
「ライバルが非常に速く、簡単には勝たせてもらえないことが分かっていましたし、オーバーテイクも難しいコースなので、10周過ぎからタイヤ無交換作戦を採ることを考えました。JP(オリベイラ)選手のスティントでしっかりと走れるよう、とにかくタイヤをセーブしましたが、その判断が結果に結びつきました。6点差で最終戦に臨めるというのはチームにとっても本当に大きいと思います。最終戦で良い結果を収め、2連覇できるよう全力を尽くして頑張っていきたいと思います。見応えのあるレースをするので最後まで応援よろしくお願いします」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「オーバーテイクが非常に難しいコースなので、もしタイヤを交換した場合には、多くのオーバーテイクをする必要が出てきます。だからタイヤ無交換でトラックポジションを重視する作戦に切り替え、おかげでライバルの前に出ることができました。もちろんプレッシャーのかかるスティントでしたが、タイヤをマネージメントして、なんとかポジションを守り切ることができました。次の最終戦富士はサクセスウェイトなしのレースです。ワクワクするレースにしたいと思いますので、ぜひ応援をよろしくお願いします」

GT300クラス公式リザルト:11月6日(土)予選
GT300クラス公式リザルト:11月7日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 7