モータースポーツ

2021.07.18

Round 4 MOTEGI GT 300km RACE
GT300 Class - Race Report

SUPER GT第4戦、GT300クラスは#11 GAINER TANAX GT-Rが2位を獲得

5月に予定されていたSUPER GT第3戦鈴鹿の延期によって、第4戦ツインリンクもてぎは2カ月ぶりのレースとなりました。予選・決勝日ともに予想を上まわる気温と路面温度のなかで、NISSAN GT-R NISMO GT3勢は、#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が予選1位からスタートし、2位を獲得しました。

予選

#11 GAINER TANAX GT-Rが今季2度目のポールポジション獲得

GT300クラスは前戦までに獲得したポイントの3倍のサクセスウェイトを搭載するため(第2戦〜第6戦)、#56 リアライズ日産自動車大学校GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は72kg、#11 GT-Rには27kg、#10 GAINER TANAX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)は21kgをそれぞれ搭載してレースに臨みます。

7月17日の14時15分からスタートしたGT300クラスの予選Q1は、A組に#11 GT-R、#56 GT-R、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/内田優大)の3台、B組に#10 GT-R、#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(田中優暉/飯田太陽)の2台が振り分けられました。このうちA組で出走した#11 GT-Rの平中、#56 GT-Rのオリベイラ、#360の青木がそれぞれQ2セッションに駒を進めます。予選Q2セッションは、#11 GT-Rのステアリングを握った安田が1分47秒737というタイムをマークし、今シーズン2度目のポールポジションを獲得。ポールポジションの記者会見に臨んだ平中と安田のふたりは、今季2回目のポールポジションを結果につなげる意気込みを語りました。

#56 GT-Rの藤波も、GT300クラスで最も重い72kgのサクセスウェイトを搭載しながら力走を披露し、グリッド2列目となる予選3位につけました。#360 GT-Rの内田は16位、#10 GT-Rの星野は21位、#48 GT-Rの田中は25位から挽回を目指します。

決勝

ポールポジションからスタートした#11 GT-Rが2位表彰台

気温、路面温度ともに高いなかでのレースとなった第4戦は、7月18日の午後1時10分からのフォーメーションラップでスタート。#11 GT-Rのステアリングを握る安田は、ポールポジションから絶妙なスタートダッシュを決め、#56 GT-Rの藤波も2列目の予選3位から順位を守りながらレース序盤を駆け抜けました。予選16位からのスタートとなった#360 GT-Rの青木は少しずつ順位を上げ、#10 GT-Rの星野もスタート直後にふたつポジションをアップするなど、NISSAN GT-R NISMO GT3のポテンシャルを示す出足となりました。

首位を行く#11 GT-Rの安田は着実にマージンを築きながら、26周を終えて平中へとバトンタッチ。コースに復帰した平中は堅実なドライビングで、ピット作業を終えたマシンの中でトップを維持します。このまま上位を走行するマシンがピットに入れば首位に返り咲くことができるはずでしたが、フルコースイエローが導入されたことで、ちょうどピットに入っていたライバルが首位のままコースに復帰することに。2番手の平中はそこから猛追を見せ、当初10秒以上あった差を1周ごとに削り取っていきます。レース終盤にはライバルの背後1秒以内につけ、プレッシャーをかけ続けたものの抜くことは叶わず。#11 GT-Rは2位表彰台を獲得しました。

#56 GT-Rは、藤波からオリベイラにドライバー交代をした直後、他車に接触されてしまいサスペンションを破損。オリベイラはスロー走行でピットに帰還し、メカニックたちによる修復作業が行われました。チームは懸命な修復作業を続け、大きく遅れながらも#56 GT-Rを再びコースに送り出すことに成功。#56 GT-Rは12周遅れながらも諦めずに最後まで走り続け、26位で完走を果たしました。また、早めのタイミングで星野から石川に交替した#10 GT-Rは、21位から最終的に14位までポジションを上げ、レースを終えています。#360 GT-Rは15位、#48 GT-Rは20位でフィニッシュしました。

平中克幸
「これほど気温や路面温度が上がるとは思っていませんでした。攻めたタイヤチョイスだったのですが、スタートを務めた安田選手の的確なタイヤマネージメントで、僕もいい感触をもって第2スティントに臨むことができました。終始タイヤをマネージメントしながら、僕も終盤には首位を脅かすくらいにプッシュできましたし、完璧なレースができていたと思いますが、これで勝てないことがあるのもレースです。次に向けてまた完璧なレースができるよう頑張ります」

安田裕信
「攻めたタイヤだったこともあり、正直なところ、決勝を走る前は自信を持てずにいました。ですが、それをチームが万全の体制でケアしてくれました。クルマもタイヤに優しい方向にセットアップしてくれたので、ドライビングとタイヤマネージメントに集中することができたと思っています。僕も平中選手も、100%の仕事をミスなくやり切ることができました。次戦も100%の力を発揮できるように頑張ります」

GT300クラス公式リザルト:7月17日(土)予選
GT300クラス公式リザルト:7月18日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 4