モータースポーツ

2021.08.22

Round 3 SUZUKA GT 300km RACE
GT300 Class - Race Report

SUPER GT第3戦、GT300クラスは#56 リアライズ日産自動車大学校GT-Rが8位

5月の予定から延期されていたSUPER GT第3戦鈴鹿が開催され、NISSAN GT-R NISMO GT3勢は、予選18位からスタートした#56 リアライズ日産自動車大学校GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が、粘り強い走りを見せて8位を獲得しました。路面を濡らすほどの雨は降らなかったものの、気温や路面温度の変動が難しいレースにおいて、5台のGT-R勢は全車完走を果たしました。

予選

#10 GAINER TANAX with IMPUL GT-Rが予選10位

GT300クラスは前戦までに獲得したポイントの3倍のサクセスウェイトを搭載するため(第2戦〜第6戦)、#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)は75kg、#56 GT-Rは72kg、#10 GAINER TANAX with IMPUL GT-R (星野一樹/石川京侍)は21kgを、それぞれ搭載してレースに臨みます。

8月21日に行われたGT300クラスの予選は、Q1セッションのA組に#56 GT-Rと#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(田中優暉/富田竜一郎)の2台、B組に#11 GT-R、#10 GT-R、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/内田優大)の3台が割り当てられました。Q1は14時30分からスタート。不安定な天候で雨が心配されたものの、路面はドライコンディションで全車スリックタイヤでのコースインとなりました。A組は序盤から好走を見せて3番手タイムをマークした#48 GT-Rの富田、B組は#10 GT-Rの石川と#360 GT-Rの青木がそれぞれQ2セッションへと進出しました。Q2セッションではライバルのスピードアップもあり、#10 GT-Rの星野が10位、#360 GT-Rの内田が15位、#48 GT-Rの田中が16位に入りました。

また、Q1セッションは突破できなかったものの、GT300クラス最大級のサクセスウェイトを搭載した2台も奮闘。#11 GT-Rの安田は17位、#56 GT-Rの藤波は18位につけ、最終的にグリッド中団にNISSAN GT-R NISMO GT3が4台固まる結果となりました。

決勝

#56 GT-Rはハプニングで一時順位を落とすも奮闘

8月22日の決勝レースは、13時10分からのウォームアップ走行終了間際にGT300車両のクラッシュがあったため、予定より10分遅れとなる14時40分のフォーメーションラップでスタート。各車ともスムーズなスタートを決めますが、#56 GT-Rはオープニングラップのヘアピンで他車と接触した際にピットレーンスイッチが入ってしまうハプニングに見舞われ、一時クラス最下位となる27番手まで後退。レースは序盤でGT500クラス車両のクラッシュを原因とするフルコースイエロー、次いでセーフティカー(SC)が導入される展開に。SCが長時間にわたるとみた#10 GT-Rはタイヤ交換と給油、#56 GT-Rは給油のためにピットイン。レース再開後のピット作業時間を短縮する作戦を採ります。

#56 GT-Rを駆る藤波はそのまま33周目までスティントを引き延ばし、暫定2番手まで浮上してピットイン。藤波からステアリングを継いだオリベイラは20番手でコースに復帰、そこから粘り強い走りで次々と順位を上げていき、最終的にGT-R勢最上位の8位でフィニッシュしました。同じ作戦を採った#10 GT-Rの星野は比較的早い段階でピットインし、石川にバトンタッチします。石川は残る30周を、着実に順位を上げながら走行。一時はクラス9番手まで浮上しますが、最終的に11位でゴールしました。

一方、#11 GT-Rはミニマムのタイミングで安田から平中に交代。固めのタイヤでロングランをする作戦でしたが、天候の変化で路面温度が下がってきたことなどから、思うようにペースを上げることができず、やむなく終盤に再度のタイヤ交換を余儀なくされ、順位を落としてしまうことに。#360 GT-Rは22位、#11 GT-Rは26位、#48 GT-Rは後半スティントを担当した田中がコースオフするシーンもありましたが無事にコースに復帰し、27位でレースを終えました。

GT300クラス公式リザルト:8月21日(土)予選
GT300クラス公式リザルト:8月22日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 3