2020.08.10
長梅雨の明けた今大会は、終始ドライコンディションに恵まれました。2デイスケジュールに戻ってのレースで、NISSAN GT-R NISMO GT3は予選でも決勝でも好ペースを披露。#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が2戦連続で入賞を飾りました。
GT300クラスは全30台を2組に分けて予選Q1を実施。それぞれの組で上位8台がQ2に進出します。#10 GAINER TANAX ITOCHU ENEX wiht IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)、#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(田中優暉/飯田太陽)の2台が予選A組、#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)、#56 GT-R、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/柴田優作)の3台が予選B組に出走しました。予選A組では、#10 GT-Rが10位、#48 GT-Rが15位でそれぞれQ2進出はならず、総合予選結果は20位、30位となりました。
予選B組では、#56 GT-Rが5位、#360 GT-Rが7位でQ2進出を決定しました。第1戦で2位表彰台を獲得した#11 GT-Rは今大会45㎏のハンディウェイトを搭載し、Q1は10位。総合では19位となりました。
Q2では、#56 GT-Rはオリベイラが、#360 GT-Rは青木が出走。#360 GT-Rは公式練習でもクラス2番手のタイムを記録しており、好結果に期待がかかりました。青木は計測2周目で1分37秒台前半のタイムを記録すると、さらに集中力を高めてアタック。1分36秒890までタイムを縮め、6位となりました。オリベイラがQ2を担当した#56 GT-Rは最終ラップに1分36秒980をマークして8位となりました。
決勝日は、立っているだけで汗をかくような真夏の陽気となり、午後1時にフォーメーションラップがスタートしました。
予選8位の#56 GT-Rは藤波がスタートドライバーを担当。スタート直後からサイドバイサイドの争いを制し、オープニングラップでポジションアップに成功しました。さらに6周目にも1台をパスし、レース序盤で6位に上がります。上位を走行するJAF-GT勢に迫るべく、藤波は懸命にプッシュ。24周を走破しオリベイラに交代しました。暫定20位でコースに復帰すると、GT300クラスの全車がピット作業を済ませた時点で6位に順位を戻していました。オリベイラも力強い走りで5位のマシンに近づくと、45周目の1コーナーでオーバーテイク。さらなるポジションアップはかないませんでしたが、終盤まで速いペースを保って5位フィニッシュ。2戦連続の入賞を果たしました。
予選6位の#360 GT-Rは、スタートドライバーの柴田がオープニングラップの100Rコーナーで豪快なオーバーテイクを披露し5位にポジションアップ。その後#56 GT-Rに先行され順位を下げると、23周を終えて青木に交代し、暫定24位から再び追い上げを開始しました。全体のピット作業が終わり、#360 GT-Rは13位に浮上。青木は終盤にGT300クラスの区間ベストタイムを記録するなど、チームにとって相性のいい富士で速さを見せ、12位でフィニッシュしました。
#10 GT-Rは20番グリッドから星野がスタートドライバーを務め、10位まで順位を上げてポイント獲得。#11 GT-Rは終盤、ポイント獲得圏内の10位走行中にGT500クラスに接触されスピン。21位でフィニッシュしました。#48 GT-Rは最後まで走り切って、26位でチェッカーを受けました。