モータースポーツ

2020.07.14

Round 1 たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE

NISMO 松田次生のレースプレビュー

変則的なシーズンですが、開幕戦からいい走りを見せたいです

新型コロナウイルスの感染拡大によって、今シーズンの開幕が大きく延期されました。7月に入り、やっとレースが再開できることになって嬉しい反面、レースカレンダーやレースウィークのスケジュールなどが変則的な部分もあるので、いつもと違った雰囲気も感じています。お客さんが入らない、無観客レースという部分でも「いつもとの違い」を大きく感じます。ただ、ようやくレースができるということに対してモチベーションも上がっています。

6月末の富士テストでは、NISMOのスタッフやロニー選手とも久々に会えました。いざ仕事になると、長く期間があいていたとは思えないほどすんなりと、いい仕事ができましたね。レーシングカーに乗りたくても乗れない時期が長かったので、久々に23号車に乗った時は感動しました。インターバルが長かったことでの違和感があるんじゃないかという不安はありましたが、3周ぐらいで慣れました。体力的にも、持久系や体幹を鍛えたり、自重でできるウエイトトレーニングなど、できる範囲でのトレーニングをしていたので問題なかったですね。緊急事態宣言が明けてからは外でのトレーニングも始めました。

レースの時はいつも、日産応援団の皆さんを含めたくさんのファンの方が旗を振ってくれたり声援を送ってくれたりして盛り上げてくれて、それを見て感じて気合を入れていたので、皆さんがサーキットにいないという不思議さを感じると思います。テレビ観戦をしてくれる皆さんに伝わるいいレースができるように頑張ります。

今シーズンは3つのサーキットで8レースを戦うという変則的なシーズンで、いろんな意味でシビアな戦いになるだろうと感じています。どんなことにも対応できるようにしっかりと対策をして、チャンピオン争いに残れるよう、開幕戦からいい走りを見せたいと思います。応援よろしくお願いします!

NDDP RACING with B-MAX 平手晃平のレースプレビュー

新しいチームメイトと、テレビの向こう側まで伝わる走りができるよう頑張ります!

6月末の富士スピードウェイでの公式テストは、3月の岡山以来のテスト。久々にチームのみんなと顔を合わせることができて、やっと仕事現場に戻った感覚がありました。ようやく開幕してくれるという、うれしい気持ちもありますね。

岡山、富士と2つの合同テストから、ファンがサーキットに入らない形で走行していましたが、スタンドやそれぞれのコーナーに人がいないというのは、走っていてさみしいものがありました。ファンの皆さんが見ているからこそモチベーションも上がる。そういう意味では、ちょっと寂しい感じの中でのレースになりますね。でも、「withコロナ」を考えていく中では、これが新しいスタイル。テレビやオンラインでの観戦になってしまいますが、逆に僕らも新しいメディアをうまく活用して、ファンの皆さんを飽きさせないように、いろんなことを考えていきたいですね。

富士のテストでは、久々の疲れを感じました。クルマに乗った時のGに対する体の対応力は、トレーニングしていても鍛えるのは難しい部分でもあります。感染防止でジムへ行ったりできない中、長いインターバルでは有酸素運動をメインに、自宅で体幹を鍛えるトレーニングなどできる限りのことをやっていました。

今シーズンの3号車は、新しいチームメイトとして千代選手が加わりました。ドライビングスタイルや相性は悪くないですし、今のところテストも順調に進めてきました。富士でのレースは4回ありますが、開幕戦からしっかりと表彰台に立てるように調整していきたいです。

ファンの皆さんにとって、普段ならGTマシンの音をサーキットで聞いて、選手たちと会って過ごせるレースウィークだったのが、このような形の開催になるのは少し残念ですが、僕たちもテレビの向こう側まで伝わる走りができるように頑張ります。応援よろしくお願いします!

 
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