モータースポーツ

2019.11.03

Round 8 MOTEGI GT 250km RACE

GT300クラス決勝

GAINER TANAX GT-Rが今季2勝目をマークし、シリーズ3位獲得

SUPER GT第8戦(最終戦)の決勝レースが11月3日にツインリンクもてぎにおいて250kmレースとして開催。#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が予選4位から逆転優勝を飾った。これでシーズン2勝目を挙げた#11 GT-Rはドライバーズランキング3位となり、NISSAN GT-R NISMO GT3としてはシーズン3勝を飾った。

3万5,500人のファンを集めた最終戦。2位スタートの#56 リアライズ日産自動車大学校GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ)の平峰は順位を守り、4位スタートで安田がスタートドライバーを務めた#11 GT-Rはオープニングラップに3位に浮上。2台のGT-Rでトップを追った。6周目の90度コーナーで平峰がトップを奪い、その先で安田も2位に浮上。GT-Rが1-2態勢を築くことに成功した。

トップの2台は20周でピットインして、#56 GT-Rはフェネストラズ、#11 GT-Rは平中に交代。その3周前にピットインを済ませていた#65 メルセデスがフェネストラズの14秒前を走っており、実質的なトップを走行していた。しかし31周目のV字コーナーを過ぎて#56 GT-Rがスローダウン。電源が落ちてしまうトラブルだった。フェネストラズは何とか電源を入れ直してレースに復帰するが、順位を5位に落としてしまった。

これで#11 GT-Rが2位に浮上したが、ファイナルラップの最後のストレートに入ってトップの#65 メルセデスがガス欠でスローダウン。その脇を平中がすり抜けてトップチェッカー、第2戦富士500km以来の今季2勝目を挙げ、シリーズ順位を3位に上げた。#56 GT-Rは6位でゴールした。

予選6位の#33 エヴァRT 初号機 X Works GT-R(ショウン・トン/道見真也)は8位、予選13位の#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/柴田優作)は10位で9年ぶりのチームポイントを獲得した。予選21位の#10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/石川京侍)は16位、予選28位の#48 植毛 GO&FUN GT-R(田中勝輝/飯田太陽)は25位となった。

安田裕信
「4番手からのスタートでしたが、序盤にポジションを上げる自信はありました。720号車と56号車の後ろについて、2台が接触した隙をついて720号車をかわして、2番手に上がることができました。56号車にも追いつきたかったですが、向こうのペースの方が少し良かったですね。ピットに入るタイミングは56号車と同時で、平中選手もいいペースで走ってくれました。最後にラッキーもあった優勝ですが、GTで年間2勝したことはこれまでなかったので、嬉しかったです」

平中克幸
「今週末は走り始めからフィーリングが良かったです。特にタイヤは、ここ数戦苦戦が続いてきた中で、新しいタイヤをダンロップさんが持ち込んでくれたのですが、走り始めから常にいいフィーリングで走れました。予選でも優勝を狙える位置に来られて、決勝も期待していました。65号車が常に速かったので流石に無理かとも思いましたが、最終コーナーを立ち上がったら思いのほか相手が近くにいたので、一瞬何があったのか分かりませんでしたが、そのまま抜いてチェッカーを受けることができました。棚ぼたの部分もありますが、この位置をキープして走れたのも僕たちが今回優勝できたことにつながったと思います。完ぺきなレースができました。シーズン後半戦でノーポイントが続いたのは悔しいし残念ですが、最終戦で優勝できたのは素直にうれしいです」

公式リザルト:11月3日(日)決勝

SUPER GT - GT300クラストップ