モータースポーツ

2019.09.03

Round 6 AUTOPOLIS GT 300km RACE

NISMO 鈴木監督のレースプレビュー

シーズンのターニングポイントになる戦いを

今シーズン、オートポリスでの大会が第6戦になり、燃料リストリクターを付けて初めてこのサーキットを戦うことになりました。燃料リストリクターは、ガソリンの流れる量を制限してエンジンの出力自体を落としてハンディキャップを付ける装置なので、エンジン出力の寄与度が高いサーキットで大きく影響が出ます。オートポリスは意外とテクニカルで、マシンの運動性能やハンドリングの方が大きく影響するコースなので、例えば富士やもてぎのような、エンジン出力の寄与度が高いところで戦うよりは影響が大きくないと考えています。

オートポリスでは5月にタイヤメーカーテストを行っています。直接のライバルであるBSユーザーはいない中での走行でしたが、去年からの進歩を感じたので、いい勝負ができるのではと期待しています。それに、我々の強みはドライバー。2人ともテクニカルなサーキットを非常に好むドライバーたちです。今までのように予選でいい位置につけるのは厳しいと思いますが、タイヤをマネージメントしつつオーバーテイクしていくことも十分できるのではと思います。特に松田選手は鈴鹿の次にオートポリスが好きなようで、去年の分もいいレースをしてくれるでしょう。先日の鈴鹿10Hでも、GT3マシンで非常にいい走りをしていましたから、あの勢いのままにオートポリスでも戦ってほしいと思っています。

現在、ランキングトップの6号車とは21.5ポイント差。非常に厳しい差ですが、彼らも彼らで、これ以上ポイントを重ねていくのは簡単ではないでしょう。残り3つでなんとか追いつけるように戦っていきます。チャンピオンを獲る年は、いつもオートポリスでターニングポイントになるような戦いをしてきました。今年も、この戦いをきっかけにチャンピオン争いにしっかり食い込めるように頑張ります。先日の大雨で、九州北部の皆さんへの影響が心配ですが、ぜひ無事で、たくさんの方にレースを楽しんでいただけたらと思います。応援よろしくお願いします。

NDDP RACING with B-MAX 田中監督のレースプレビュー

シーズン初表彰台を、オートポリスで!

「最重要な1戦」と位置付けて挑んだ前戦の富士、予選では23号車に僅差の2位を獲得し、速さを見せる事は出来ましたが、決勝ではブレーキ系のトラブルによって順位を失うことになりました。順調にいけば勝てるチャンスもあっただけに、チームとしては本当に悔しい結果です。トラブルについては、通常では起きにくい部分だったので、それを事前に見つけるのは難しかったと思います。しかし「精度を高める」というのをテーマに掲げているので、やはりこういったトラブルを起きにくくするために、引き続きチーム全員で取り組んでいきます。
一方で、クルマとしては、競争力のあるものを準備できたと感じています。ここまでチームとして進んできた方向性は間違っておらず、確実に進化していることも実感できました。オートポリスに向けてもこの流れを維持し、今度こそ表彰台に乗りたいですね。

昨年、GT-Rはオートポリスで非常に苦しい戦いを強いられましたが、今シーズンここまでの結果を見ると、GT-Rとミシュランタイヤの競争力は間違いなく上がってきているので、去年のような戦いにはならないと思っています。今年のオートポリスは第6戦で、上位陣はサクセスウェイトがマックスの状態。3号車にとっては、ハンディキャップ上もチャンスです。

チーム体制を刷新しての初年度、我々はチャレンジャーです。チャレンジャーらしく常に挑んでいく気持ちで臨みます。3号車へのたくさんの応援、よろしくお願いします!

SUPER GT インフォメーション : Round 6