2019.07.31
ここまでの4戦を振り返ると、最初の2戦で高ポイントを獲得した分ウェイトが厳しく、第3戦、第4戦は苦しい戦いになりました。ここでは我々よりもハンディウェイトが軽いクルマが結果を出し、第5戦に挑む現時点ではランキング上位にはそれほど大きな差がない状況になりました。ここからが勝負だと思っています。
富士スピードウェイは、クルマとしてもタイヤとしても得意としているサーキット。我々もいいイメージを持ちやすく、レースに向けてクルマを仕上げる段階でも、いいモチベーションの中で組み立てられます。タイヤの特性をドライバーもうまく活かしてくれていますし、ここでより多くのポイントを獲ることを考えています。第3戦、第4戦と残念な結果になってしまいましたが、結果的にこの富士ラウンドに、燃料リストリクターを付けずに挑めることになりました。どのレースでもベストを尽くして頑張るという姿勢は当然ですが、最終的にシリーズを見た場合、燃料リストリクターを付けずに今回のレースに挑めるということは、より大きなポイントを獲得できる可能性が上がるということです。なんとしてでも、このレースをいい形で終えなければと思っています。
富士で勝つには、上位の位置からスタートし、序盤のうちにトップに立つこと。ピットワークもそつなくこなし、トップを譲ることなくゴールするという、今までの勝ちパターンのように逃げ切りのレースをしたい。ハンディキャップは軽くはないですが、もともと得意にしているサーキットなので、勝つつもりで挑みます。皆さんの期待に沿えるレースをしますので、応援よろしくお願いします。
今回はシリーズの中でも最も距離の長いレースで、獲得できるポイントも大きくなります。もともとGT-Rは富士で強いクルマというのをテーマに開発をしてきているので、当然ここでいい成績を出したいと考えています。さらに3号車に関して言えば、ランキング上位のライバルたちのハンディキャップがきつくなってきている中、それほど厳しくないところにいます。ここはシリーズを考える上でも最大のチャンス、そして最も重要なレースだと思っています。
長い距離のレースを戦う上で、ピットワークは重要になります。今回も、少なくとも4回はピット作業を行うので、ピットワークの精度の高さが非常に重要です。これをテーマに、チームは去年以上にトレーニングを積み、速いタイムを出せる回数も増えてきました。まだまだ改善代はありますが、さらに精度を高めて本番に臨みます。
今年、新しい体制で立ち上がった3号車は、1戦1戦テーマをもってレースに臨んでいます。そして3号車としては開幕戦の時から、この2回目の富士大会をシリーズ全8戦の中で、最も重要なレースと位置付けて準備をしてきました。「精度を高める」ことにドライバーもチーム員もこだわって、少なくとも表彰台に上がりたいです。今年一番のレースをお見せ出来るよう、チーム全員で取り組みます。熱く長い戦いになりますが、最後まで応援をよろしくお願いします。