モータースポーツ

2019.06.30

Round 4 Chang SUPER GT RACE

GT500クラス 決勝

リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rが4位入賞

SUPER GT第4戦「Chang SUPER GT RACE」の決勝レースが行われ、予選6位からスタートした#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)が4位に順位を上げてフィニッシュした。

スタート進行が行われている時点のコンディションは、気温32℃、路面温度43℃。スコールの心配もなく、タイらしい暑さの中で66周の決勝レースが15時にスタートした。#24 GT-Rのスタートドライバーを務めたマーデンボローは、オープニングラップで2台をかわし4位に浮上し、序盤は前車とテールトゥノーズの争いが続いた。GT300クラスの周回遅れが出始めると、いったん3番手を走る#19 LC500との差が開いたが、20周を超えたあたりから再び前と接近。後方の5位、6位の車両も接近し、4台での3位争いが展開された。#24 GT-Rは27周を終えたところでピットインするが、近くにピットを構えるGT300クラスのマシンが先に停まっており、イレギュラーな形で作業を行わなければならず、作業時間をロスしてしまった。

マーデンボローから交代した高星は、暫定8位でピットアウト。33周目にはファステストラップを更新する勢いで#19 LC500を追いかけた。37周目に、GT500クラスのマシンが3台交錯するアクシデントが発生し、1台がコースサイドにストップ。38周目にセーフティカーが入ることになった。この時点で、#24 GT-Rと#19 LC500の間には、ピット作業を遅らせて順位の逆転に成功していた#3 GT-Rが入っていたが、高星は43周目のリスタートで#3 GT-Rをオーバーテイク。#19 LC500も2台をかわして4位に上がっていたが、高星も44周目に1台、45周目にもう1台をかわし、47周目には再び#19 LC500の背後に迫った。GT300クラスの周回遅れ車両をかわすタイミングでギャップは縮まったり離れたりを繰り返したが、高星は着実なペースで#19 LC500を攻め立てていった。ファイナルラップに入るところで、2台の差は0.5秒。最後まで高星はライバルを追いかけたが、逆転はならず、4位でチェッカーを受けた。

予選3位からスタートした#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)は、序盤にいったん順位を下げたものの、前のマシンとの差を広げることなくついていき、3位争いの集団の中でポジションアップを狙い力走。30周を終えたところで平手にドライバー交代した。暫定10位でコースに復帰、全車がピット作業を終えた35周目には7位まで浮上。その後、#24 GT-R、#12 GT-Rの先行を許し、9位に後退したが、最後に3つポジションを取り戻し、6位でチェッカーを受けた。

#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)はロシターがスタートドライバーをつとめ、一時5位までポジションを上げたが、レース終盤に、タイヤ無交換作戦でペースが定まらない前方のクルマを抜こうとした際に接触され、9位に後退。後半スティントを担当した佐々木はそこからプッシュを重ね、最終ラップの4コーナーで1台をかわし、8位でチェッカーを受けた。49kgのウェイトを搭載した#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は、クインタレッリがスタートを担当し、34周を終えるところでピットイン。後半スティントの松田も粘り強い走りで11位チェッカーとなった。

高星明誠
「クルマもタイヤも、予選からとても調子が良く、決勝でも追い上げていけると自信をもってレースに臨みました。ヤンから交代したところで8位となっていましたが、セーフティカーが入ったことで前との距離も詰まり、追い上げることができました。力強いレースを見せられたと思っています。去年の夏の富士もいいレースができましたし、今回のレースで夏用のタイヤも良さそうなことが分かったので、次戦も自信をもっていきたいと思います」

ヤン・マーデンボロー
「レースがスタートしてすぐ2台のマシンを抜いたあとも、さらに上のポジションに行けるように懸命に走りました。クルマとタイヤのパフォーマンス的には表彰台に上がれたと思うので、それを逃したことは残念ですが、ポイントを獲れたことはハッピーです。次の富士は、獲得できるポイントも大きいのでとても重要なレースになります。さらにクルマを良くして、優勝を目指したいと思います」

公式リザルト:6月30日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 4