2019.06.29
SUPER GT第4戦の公式予選がタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで行われ、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)が予選3位となった。
SUPER GTシリーズ戦で唯一の海外戦となる今大会。#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が49kg、#3 GT-Rが22kg、#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)が13kg、#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)が12kgというハンディウェイトを搭載して夏の初戦に挑んだ。公式練習は曇り空の下で行われ、#3 GT-Rがトップタイムをマーク。専有走行でマコヴィッキが1分23秒450と、コースレコードに迫るタイムを記録した。3番手には#24 GT-Rがつけ、#23 GT-Rが7番手、#12 GT-Rが8番手という結果になった。
ピットウォークが行われている間にだんだんと雲が厚くなり、遠方ではスコールも降っていた。予選に向けて天候も悪化するかと思われたが、開始時刻が近づくにつれて雨雲がサーキットから遠ざかり、日差しが戻ってくる。気温33℃、路面温度40℃というコンディションでQ1がスタートした。Q1出走ドライバーは、#3 GT-Rがマコヴィッキ、#12 GT-Rがロシター、#23 GT-Rが松田、#24 GT-Rが高星。早めにコースインしたのは#12 GT-Rで、#23 GT-R、#24 GT-Rと続けてコースに向かっていった。#3 GT-Rは最後にコースイン。マコヴィッキは計測2周目に1分24秒681をマークすると、続けてアタックし1分23秒676までタイムを削り、2位でQ1を突破した。#24 GT-Rも1分23秒868で4番手につけQ1突破。#12 GT-Rは1分24秒191で9番手。Q2進出となるトップ8まで、わずか1000分の28秒ながら、Q1敗退となった。ランキング2位でハンディのきつい#23 GT-Rは1分24秒288で10番手となった。
Q2は#3 GT-Rが平手、#24 GT-Rはマーデンボローがアタック。Q1同様に#24 GT-Rは早めにコースインすると、計測3周目に1分23秒646をマークして暫定2番手につけた。その後各車がタイムを更新していき、#24 GT-Rは徐々に順位後退。マーデンボローは2周連続でアタックしたが、1000分の2秒ベストタイムに届かず、最終的には6位となった。
#3 GT-Rの平手は全体の5番目にコースイン。計測3周目にアタックし、1分23秒455で#24 GT-Rも上回り暫定2番手に。さらにタイムを縮めるべく2周連続でアタックに向かったが、タイヤのピークが過ぎてしまい、1分23秒754でベストタイム更新ならず。その後1台が平手のタイムを上回ったため、最終的には3位で、今季ベストグリッド獲得となった。
フレデリック・マコヴィッキ
「今年からこのチームに加入して、新しいシーズンを戦っていますが、このサーキットは過去にも戦った経験があります。今日はフリー走行から非常にクルマが仕上がっていました。予選でもギリギリを攻められるぐらい、フィーリングが良かったです。明日も同じように攻めの戦いをして、いい結果を目指して頑張ります」
平手晃平
「(ウォームアップを除く)計測2周目でタイムを出すのは事前にチームと決めていたのですが、トップまであと少しだったのでもう1周プッシュしようということになりました。セクター1、2まではいいタイムが出せたのですが、タイヤのピークが過ぎてしまって残念ながらタイムを更新できませんでした。ですが、明日に向けてはいいポジションを得られたので、優勝を目指して頑張ります」