モータースポーツ

2019.06.24

Round 4 Chang SUPER GT RACE

NISMO 鈴木監督のレースプレビュー

最大ウェイトで臨むタイ、まずはQ1突破から上位を目指します

SUPER GTでシーズン唯一の海外ラウンドであるタイ戦は、GT-Rとしては決して相性が悪いサーキットではありません。我々23号車がこれまでタイでなかなか結果を残せていない理由としては、得意としている富士大会の後に行われるために、例年ハンディキャップが厳しい状況で臨まなければならないということが挙げられると思います。その他にも接触やアクシデントなどもありましたが、そういったことは意識せず、あまり過去にこだわらずに前向きに行きたいと考えています。

現在、我々は獲得ポイントが24.5ポイントなので、ぎりぎり燃料リストリクターは絞られず、今大会には49kgというハンディウェイトを搭載することになります。タイヤにとっては厳しい部分が出てくると思いますが、昨年まで燃料リストリクターを付けて戦った時には、2本ある長いストレートが非常につらかったのです。インフィールドの最後の部分でなんとか頑張るものの、300クラスのマシンに詰まったりして、なかなかその頑張りを活かせず、むしろ直線で失う部分の方が大きかった。今回は燃料リストリクターにかかっていないので、その部分でいい条件で戦える方が、ひょっとしたらいい結果が残せるのではと考えています。

ポイントランキングを見てみると、まだまだどこのチームにも可能性がある状況です。ランキング2位でウェイトが重いため、かなり厳しい戦いになるかとは思いますが、まずはQ1を突破し、中盤よりも前の位置でスタートしたいと考えています。また、予報では雨の可能性も低くありませんが、我々としてはここが一番ポジティブに考えているところ。昨年までは正直に言えば、ウェットタイヤで苦手な部分があったために、なるべくそれを使わずに勝負できるようにと戦略を練っていましたが、今年は岡山や富士での戦いを見ても、その状況にあったタイヤ選択をすれば勝負になると考えています。今年は雨が非常に多いですが、その中である程度の実績を作ってきています。自信を持って行けると思っているので、応援をよろしくお願いします。

NDDP RACING with B-MAX 田中監督のレースプレビュー

1つ1つの精度を高めて、表彰台へ

前半戦を終え、いよいよこのタイラウンドからは中盤戦に入ります。我々は鈴鹿までの3戦で確実に経験値をつみ、そろそろ次のステージに進みたいと考えています。ここまでの戦いではチームとして強い面、足りない面の双方が見えてきました。強い面で一番に挙げられるのがチーム全員のモチベーションの高さとチームワーク。この強みをベースにチーム員各々がチャレンジし続けていきます。

一方で更に努力していかなければならない事の一つが精度の追及。精度と言っても色々な項目の精度がありますが、だからあえて精度と言います。チャンピオン争いをするチームはどんなことにおいても精度が高い。1つ1つはそれほど大きな差でなくても、積み重なれば大きな差になります。そういった部分を高めていくことで、チャンピオンを狙える資格が出てきます。

さてタイラウンドですが、ここは例年、天候が目まぐるしく変化し、チームとドライバー双方の適応力が試されるレースになります。そこでまずは予選では一つでも上のポジションを狙って行きたい。タイラウンドではサクセスウェイトがきつい上位陣が多くいるので、それも活かして一つでも上のスタートポジションを狙って行きたい。それと決勝ではピットワークの精度を高めていきたい。この2つがきちんとできれば表彰台が見えてくると思います。
応援よろしくお願いします!

SUPER GT インフォメーション : Round 4