モータースポーツ

2019.06.30

Round 4 Chang SUPER GT RACE

GT300クラス決勝

GAINER TANAX triple a GT-Rが優勝。GT-Rは1-2フィニッシュ!

SUPER GT第4戦の決勝レースが6月30日にタイ、ブリラムのチャーン・インターナショナル・サーキットにおいて行われ、#10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/石川京侍)が優勝。#56リアライズ日産自動車大学校GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ)が2位でゴールしGT-Rは1-2フィニッシュを飾った。

15時にフォーメーションが切られた300kmレース。スタート時の気温は32℃、路面温度は43℃でグリッドでは汗だくになるほどの南国の暑さとなった。スターティンググリッドは、#56 GT-Rが2番手、#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が4番手、#10 GT-Rが7番手、#33エヴァRT初号機X Works GT-R(ショウン・トン/マーチー・リー)が10番手と好ポジションにあり、活躍に大きな期待がかかった。

オープニングラップで#56 GT-Rのフェネストラズがトップを奪うと、2位以下を引き離し独走態勢に入った。また#10 GT-Rの星野は4周目には4位に、17周目には3位へ順位を上げた。#11 GT-Rの安田も18周目には4位へ浮上。#33 GT-Rのリーは3周目に7位まで順位を上げるなど、レース序盤からGT-Rは全車がトップ7入りした。

レースの1/3が経過した20周目から、上位チームの中でピットインする車両が出始めた。GT-Rの中で最初に動いたのが#11 GT-Rで23周で平中に、#33 GT-Rは24周でトンに、#10 GT-Rは25周で石川に、さらにトップの#56 GT-Rは29周でピットインして平峰に交代した。

35周目の周回中、3台の絡むアクシデントが発生し1台がコースサイドにストップ。ここでセーフティカーランとなり、この時点で#56 GT-Rが4位、#10 GT-Rが6位、#11 GT-Rが7位、#33 GT-Rが16位。しかしピット作業を遅らせてまだピットインしていない車両もあった。40周が終了する時点でレースは再開。41周で上位の車両がほぼピット作業を終了すると、#56 GT-Rがトップ、#10 GT-Rが2位、#11 GT-Rが3位、#33 GT-Rが11位となり、トップ3をGT-Rが占めた。

レース終盤となってトップの#56 GT-Rと3位の#11 GT-Rのペースが鈍り、ここへ後続が接近してきた。硬めのタイヤを選択していた#10 GT-Rの石川はトップに追いつき、ファイナルラップの高速4コーナーでGT500の3位争いの2台と絡みながら、一瞬の隙を突いて5コーナーで#56 GT-Rの前に出て、そのまま逃げ切ってゴール。2位には#56 GT-Rが入った。GT3仕様のGT-Rとしては、2度目のタイ大会2連覇、星野はタイラウンド6年目で3勝目、石川はうれしい初優勝となった。

ファイナルラップまで何とか3位を守っていた#11 GT-Rの平中だったが、GT500のバトルに巻き込まれスピン。何とか8位でゴールした。#33 GT-Rは参戦4戦目で最高位の6位ゴールと、GT-R全車がトップ8ゴールとなり、大健闘を見せたレースとなった。

星野一樹
GT3仕様のGT-Rで、タイ3勝目を挙げることができました。今シーズン、チャンピオンシップに向けてチームのみんなと戦ってきましたが、今日は石川選手が素晴らしい仕事をしてくれました。去年は苦しい戦いが続いたので、10号車が優勝できて、今日は本当にうれしいです。タイヤ選択の関係で予選の位置はそれほど良くはありませんでしたが、追い上げられる自信はありました。作戦も展開も、少しの運も味方して、完ぺきなレースができました。

石川京侍
ここまで悔しい思いをしてきたので、本当にうれしいです。絶対にチャンスはものにするんだと狙っていて、最後にうまく抜くことができました。フリー走行から調子が良かったので、きちんと結果を出せてよかったです。チームも、今回の優勝で流れに乗っています。次の富士ではウェイトハンディが大きくなりますが、また優勝を目指して頑張ります。

公式リザルト:6月30日(日)決勝

SUPER GT - GT300クラストップ