モータースポーツ

2019.05.21

Round 3 SUZUKA GT 300km RACE

NISMO 鈴木監督のレースプレビュー

ミシュランタイヤの強みにも期待。表彰台に乗るようなレースを。

ここまで2戦を終えてランキングトップに立ちました。ポイントだけを見れば順調ですが、勝てるチャンスは大いにあったので、勝ち切ることができなかったという意味では悔しい思いもあります。ただ内容的には2回ともいいレースをしていますし、シーズンとしてみた場合、トップに立てていることはいい状況かなと思っています。なによりポールポジションを2回獲っていることは、去年足りなかった部分が改善されているということですから、しっかり手ごたえを感じて戦えています。

現在の獲得ポイントが24.5ポイントなので、ハンディはぎりぎり燃料リストリクターにかからない、49kgになります。鈴鹿はタイヤに対しての負荷が高いコースなので、ひょっとすると重量だけの方が厳しいかもしれないですね。とはいえ、ミシュランタイヤにとってはそこも大きな強み。レイン同様にドライタイヤもいいものができています。重くなってからがミシュランタイヤの見せどころなので、そこにも期待しています。

富士はある程度狙っていましたから、鈴鹿のテストはそれなりのウェイトを積んで走行しました。天気があまり良くなく、存分に走れたわけではありませんが、レースに向けてはしっかりテストができました。昨年もNSXが予選から非常に速かったので、我々はそこに近づけるように頑張りたい。ウェイトが厳しいので3戦連続のポールポジションは難しいかと思いますが、Q1を突破し、そこからしっかりレースを走り切り、できれば表彰台に乗るようなレースがしたいと思います。テストでも雨が続いているので、今度こそ晴れで気持ちよく走りたいですね。しっかり戦っていきますので、応援よろしくお願いします!

NDDP RACING with B-MAX 田中監督のレースプレビュー

序盤戦のまとめともいえるレース。チーム全員の力を出し切りたい

前戦の富士では、平手がQ1でトップタイムをマークしました。自分たちがやってきたことを証明する唯一の手段が結果ですから、あのトップタイムはチームを勇気づけてくれましたね。一方でフレッドには、予選でいきなりニュータイヤを履くというタフな状況を与えてしまいました。結果的には走路外走行でタイム抹消になってしまいましたが、それがなければ上位のタイムを記録していたので、2人とも予選で上位を狙える速さを見せてくれたことはポジティブに考えています。また決勝では第1戦同様に難しいコンデションの中、路面状況の変化とタイヤとのマッチングに苦しみ、また途中からマシンに不具合を抱えてのレースとなってしまいました。一時は表彰台も見えていただけに悔しい気持ちも強いですが、そういった厳しい状況の中で何とか6位をもぎ取った事はこれも大きな収穫でした。うまくいかないときも持ちこたえたという経験を積めたのは、シーズン全体を考えると良かったと思います。

平手もフレッドも今シーズン初めて一緒に戦っているわけですが、2人とも速く走るということに対して貪欲で努力家。それに、自分の意見をしっかり主張する一方でコミュニケーション能力も高い。我々は他の3チームと比べて、圧倒的に経験値が少ない。そのなかで今、良かったことも悪かったことも共有し、着実にレベルアップをしています。

2戦が終わって選手権5位。我々にとっては上々のポジションです。シーズン序盤戦の最後ともいえる今回のレースが非常に重要です。第1戦、第2戦でうまく行かなかった事をキャッチアップして、ここまでチームで取り組んで来たことの成果をしっかり出したいと思っています。前回も言いましたが、三度目の正直でまずはドライで最初から最後までレースをしたいですね!応援よろしくお願いします。

SUPER GT インフォメーション : Round 3