モータースポーツ

2019.04.09

Round 1 OKAYAMA GT 300km RACE

NISMO 鈴木監督のレースプレビュー

今年こそチャンピオンに戻れるよう、チーム一丸で頑張ります!

今シーズンのクルマに関しては、規則的にあまり大きな変更はできないので、軽量化だったり、いろんな機能をさらにしっかり働かせるようにといった地道な作業に終始しています。しかし、そのなかでもできる限りのことはやっていて、その成果もしっかり出ていると、現段階では手ごたえを感じています。23号車としてはタイヤに関して、去年の中盤にNISMO側からリクエストしたことをミシュランには実現してもらっていたのですが、それが上手く機能しなかった部分がありました。いいところと悪いところに関する見極めをこのシーズンオフで行い、軌道修正しました。ここ数回のテストでは、この点についての成果が大きく表れているように感じています。昨年は一発の速さはありながら、レースの強さを出せない場面がありましたが、今年はいいバランスでより良い方向に進んでいると思います。

23号車はドライバー、監督、エンジニアの体制は変わりませんが、チームとしてはチーフメカニックが高木に変わりました。昨年までチーフメカニックを務めていた西田は後進を育てる方向で、一歩下がったところからチーム全体を見守ってくれています。オフのテストも非常にうまく回っていますし、若手が力をつけていく中で、ベテランがしっかり支えるという、良い世代交代のシーズンになるのではと期待しています。

テストでは、GT-Rが好調だという評価をしていますが、実際のところホンダさんがまだ余力を残しているようにも見えましたし、規則の関係で基本的なクルマの戦闘力は去年と大きく変わらないと私は思っています。昨年、それぞれがミスをした部分があり、それが最終的な結果に表れました。今シーズンに向けてそこを修正できたところはさらに上に進むでしょう。我々23号車は、クルマもそうですがタイヤ選択やレース戦略という部分でいろいろあったので、同じようなことを繰り返さないために、しっかりと対策を講じで今シーズン臨みたいと思っています。今年もかなり各メーカーの力は拮抗した中で、ホンダさんが一歩抜け出ているように見えますが、その状況でも自分たちの強みを生かし、しぶといレースをしたいと思います。必ず今年こそチャンピオンに戻れるようにチーム一丸で頑張りますので、応援よろしくお願いします!

NDDP RACING with B-MAX 田中監督のレースプレビュー

チャレンジャーとしての初戦。まずはきちんと戦いきることが目標です

チーム監督を務めるのは、2015年のニスモアスリート・グローバルチーム以来となります。久しぶりのポジションで、私自身も初心に戻り、モチベーション高く取り組んでおり、今は自分たちのチームのパフォーマンスを高めることに集中しています。監督としての最初の仕事で一番重要なのは、きちんと機能するチームを作るということ。シーズンオフのテストを通じてチームビルディングを行ってきましたが、非常に順調で、戦うチームとしてのベースは出来てきていると感じています。

今年の方針は体制発表の時にも話しましたが、我々は監督もドライバーも新人ですから、ステップバイステップで確実に進化していきたいと考えています。SUPER GTは日本のトップチームが集まっていますから、そんなに簡単な戦いではない。しかし、そのなかで勝利を目指せる体制であることは間違いありません。周りに対して少し足りない部分は、チームとしての経験値。シーズン前半はチームとドライバーが確実に経験を積むことが重要で、ドライバーの2人もそれをよく理解してくれています。開幕前のテストではその目標に沿って、着実に前進しています。

シーズンオフテストでは、GT-RとMIタイヤの絶対的な進化は感じていますが、相対的な他メーカーとの位置関係はまだ不透明。例年そうですが、開幕しないとそこは分かりせん。ですから、今は自分たちのやるべきことに集中しています。

チームとしては初戦なので緊張もありますが、自分たちがここまでやってきたことに自信をもって臨みたいと思います。開幕戦はまず、新しいチームらしくチャレンジ精神を持ちながら、きちんとレースを戦いきる。それが今の自分たちに一番重要なことなので、それを目標に岡山に挑みます。応援よろしくお願いします。

SUPER GT インフォメーション : Round 1