モータースポーツ

2018.11.11

Round 8 MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINAL

GT500クラス決勝

最後まで随所で接近戦、MOTUL AUTECH GT-Rが7位入賞

SUPER GT第8戦「MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINAL」の決勝レースが行われ、予選9位からスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が7位入賞となった。

今シーズンを締めくくるにふさわしい、見事な秋晴れの中で決勝レースがスタートした。#23 GT-Rのスタートドライバーを務めたクインタレッリは、タイヤのウォームアップが早かった後続に先行を許し、オープニングラップは11位で終えた。その後一つ順位を上げて10位になると、そこからは前を走る2台と合わせて3台での8位争いが激しくなっていった。集団の中で思うようなペースで走れず、チームはミニマムの18周を終えて早めのピットインを選択。松田にドライバー交代すると、暫定13位でコースに復帰した。このとき、同じタイミングでピットに戻ってきた1台をピット作業で逆転。全車がピット作業を済ませた30周目には9位までポジションアップに成功していた。松田は35周というロングスティントになり、終盤にはクインタレッリ同様に集団での接近戦に。前方での接触アクシデントの影響を受けて、背後に迫っていた#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)にいったん先行されるが、50周目に抜き返し、さらに1台がコースアウトにより後退したことで7位に浮上。そのままチェッカーを受けた。チャンピオンシップポイントを4点追加した#23 GT-Rは、ドライバーズランキング8位となった。

予選8位からスタートした#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲/千代勝正)は、千代がスタートドライバーを務めた。上位陣の中で数台がレース前半でのピットインを選択していくなか、#3 GT-Rはレースの折り返し地点となる27周目にピットイン。本山にドライバー交代してレース後半をスタートした。本山は、前を走る#39 LC500と激しいポジション争いを展開。ゴールラインで100分の7秒差まで追い詰めたが、わずかにオーバーテイクには届かず。9位でフィニッシュとなった。予選11位スタートの#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)は10位フィニッシュ。予選14位スタートの#12 GT-Rは徐々に順位を上げ、終盤には8位までポジションを上げたが、ガス欠症状で最終ラップで順位を下げ、11位でレースを終えた。

ロニー・クインタレッリ (#23 MOTUL AUTECH GT-R /決勝7位)
「スタートドライバーを担当して、1周目は行けると思ったのですが、ライバル勢のウォームアップが良く、少し順位を下げてしまいました。3周目あたりからペースは上がりましたが、それでも抜きづらいコースで前に出るほどの速さではありませんでした。早めのピットイン作戦は良かったと思います。今シーズンは第2戦で優勝できましたが、夏場からは周りも速くなり、苦しいシーズンになりました。見直すべきところはたくさんあって、エンジニアたちとはもうその話が始まっています。来年は日産の年になるよう、みんなで力を合わせて頑張っていきます。応援ありがとうございました」

松田次生 (#23 MOTUL AUTECH GT-R /決勝7位)
「ロニーのスティントで前のクルマに詰まっていたので、クリアなところで走れるように、またアンダーカットも狙って早めのピットインになりました。タイヤがいい時にはペースも良かった思いますが、周回遅れなどに引っかかるとペースが上げられなかったのは厳しかったですね。最後、6号車に近づいていましたが、あまり無理もできず抜けなかったのは不完全燃焼です。今シーズンを振り返ると、第2戦で(自身)通算20勝を挙げられたことは良かったですが、そのあとは本当に苦しいシーズンでした。そんな中で最終戦を戦い、やれることをやり切ってポイントを獲ることができた。これを来年につなげ、挽回していきたいと思います。応援ありがとうございました」

公式リザルト:11月11日(日)決勝結果

SUPER GT インフォメーション : Round 8