モータースポーツ

2018.04.29

Round 2 FUJI GT 500km RACE

NISMO鈴木監督のレースプレビュー

得意の富士で、優勝を目指して戦います

岡山での開幕戦は、目標としていた場所に届かず残念な結果となりました。今年はスタート手順が変わったため、あらゆるケースを想定して対応できる準備をしなければいけなかったのですが、それが十分ではありませんでした。ペナルティを受けたのは残念ですが、それ以外の部分についてはクルマも選んだタイヤも期待通りの力を見せてくれたので、内容としては、次にも自信を持てるレースができたのではと思っています。

とうとう今年のシーズンもスタートしたわけですが、やはりかなり接戦だなということを感じました。ホンダ勢もレースの強さという部分に磨きをかけてきているし、レクサス勢についてはタイヤの影響もあったようなので、本来の力ではない。開幕戦だけでは、まだまだ勢力図も見えてこない状況でしょう。

富士は開幕前に公式テストを行っていますが、例年あのテストではあまりいいポジションにつけることがないので、そう言う意味ではテストでのリザルトはあまり気にしていませんし、手応えとしては上位に食い込めたなという感覚があります。なにより、GT-Rは富士と相性のいいクルマです。去年の前半戦も性能的には苦しい状況でしたが、この第2戦富士大会は予選でフロントローを獲得し、決勝でも4位と上位に絡んでいけました。GT-Rの強さの理由は、空力面が富士に合っているということ。今年も同じようなコンセプトを引き継いで開発してきたので、我々だけでなく、GT-R勢としてもいい戦いができると思っています。積極的に優勝、表彰台を目指して戦います。応援よろしくお願いします!

NDDP RACING with B-MAX長谷見監督のレースプレビュー

開幕戦以上の戦いを見せたいと思っています

テストの段階ではあまり良いとは言えない中で臨んだ開幕戦でしたが、まず予選で3位に入ることができました。Q2でアタックをした本山としては、もう少し上を狙えたという悔しさもあるでしょうが、様々な条件がある中で3位というのはチームとしてはいい結果になりました。決勝レースでも、燃料が軽くなってくるスティント後半では、どんどんトップを追い上げていけましたしね。残念ながら給油に時間がかかってしまったことと、第2スティントで速さが出せずに7位となり、表彰台を狙っていたチームとしては悔しい結果になりました。GT500クラスに上がって初戦と考えればまずまずですが、次のレースからはこうはいかないですね。

GTはチーム、ドライバー、マシンの戦いだけでなく、タイヤメーカーの戦いもあります。今のGTのタイヤはより高いポテンシャルを発揮するものの、コンディションに対して非常にシビア。ピンポイントなので、非常に難しい戦いになっています。我々はテストの時の感触はあまりよくなかったのですが、実際レースウィークになるとだいぶ状況が変わりました。ですから今回の富士に関しても面白くなるかなと思っています。

NDDPとしてGT500で戦う富士は初めてですが、ひとつレースを無事に戦い終えたことで、チームとしての余計な緊張感は取れたと思います。エンジニアにしてもGT500の戦い方がわかったと思いますし、メカニックにしても、給油で時間がかかってしまった部分で改善をして富士に挑みます。開幕戦以上の結果を目指して戦います。

SUPER GT インフォメーション : Round 2