モータースポーツ

2017.11.07

Round 8 MOTEGI GT GRAND FINAL

NISMO鈴木監督のレースプレビュー

最終戦、優勝を目指して頑張ります

いよいよ、2017シーズンのSUPER GT最終戦が目前に迫ってきました。今年の前半戦は苦労しましたが、中盤にあった第5戦富士と鈴鹿1000km、この2つは我々にとって非常に大きなレースになりました。なかなかクルマをうまく速く走らせることができなかった前半戦から、この富士(第5戦)でやっと他車に競り勝てるようになった。ここでの自信が、続く鈴鹿1000kmにも結果として表れたのではと感じています。

我々は他メーカーより早い第4戦SUGOから2基目のエンジンを投入しました。そのSUGOでは、ちょっとした運の差で勝利を逃しましたが、それを狙えるような内容のレースは出来ていました。実際46号車は2位に入りましたし、23号車としても手応えを掴んでいましたから、それを富士での38号車とのバトルでしっかりと自信につなげることができたかなと思っています。2基目のエンジンを早めに入れており、実車ではまだそれだけの距離を走っていません。でも、ベンチテストでは十分な距離を、性能向上させながら走らせていますので、エンジンの開発陣営を信じて、残り1戦に挑みます。

もてぎでは、シーズン開幕前にテストを行いました。メディアで取り上げられたように、あまりいい結果ではありませんでしたが、そこで見えた速さや耐久性に関する課題は、現状のクルマでは解決している自信があります。十分に戦えると感じています。一番の敵は、やはりランキングトップの37号車。我々が優勝したとしても、相手の位置次第ではチャンピオンに届きませんから、そういった意味では日産勢としての戦いも必要になってくるでしょう。クルマの速さは取り戻したと思うので、なんとか一丸でチャンピオンを獲りに行きたい。ただし向こうも同じように、レクサス勢として戦ってくると思います。かなりタフなレースになるかとは思いますが、予選からポールポジションを狙い、逃げ切るようなレースをしたいです。2014年は、同じぐらいのポイント差を逆転してタイトルを手にしました。自分たちの力を信じて、ゴールを目指して頑張ります。最後まで、応援よろしくお願いします。

SUPER GT インフォメーション : Round 8