2017.04.04
いよいよSUPER GTの開幕戦が迫ってきました。これまで何度かテストで他メーカーのマシンとも一緒に走っていますが、まだ本当の力関係がわかっていない部分もあります。ただ、去年のように優位なポジションにはおらず、むしろ厳しい状況になっていると感じているので、レースをミスなく戦うことが今年は一番重要になるだろうと思っています。ドライバー、メカニック、エンジニア、一人ひとりの力がすべて嚙み合わないと結果にはつながらないので、トータルで他よりもパフォーマンスが出せるように、頑張っていきたいと思います。
今シーズン、まず大きく変わったのは空力規則です。ダウンフォースを25%削減するという規則で今年のマシン開発が始まりましたが、すでにかなりリカバリーされています。コース路面の舗装改修による影響もありますが、タイム的にも以前のマシンに近づきつつある状況で、各社の開発競争も非常に厳しくなっています。また、エンジンの使用数が3基から2基に削減され、性能向上しながら耐久性も上げなくてはならず、よりシビアな要件になっています。
そして、ハンディウェイトに関しても、燃料リストリクターを4段階に設定し、ウェイトの増減と合わせてハンディを設定していく方式になりました。非常に複雑になってきたので、シーズン後半戦の様相が変わってきそうですが、我々は今まで通り1戦1戦ベストを尽くして戦っていきます。
テストであまりいい位置につけられなかったのですが、スタッフ一人ひとりが自分たちのやるべきことをしっかり理解しているので、レースに向けた準備は万端です。開幕前、最後のテストとなった富士でも少なからずレースにつながるようなものが見つかり、ドライバー含めて、全員が開幕戦を待ち遠しく思っています。
岡山に限らず、今シーズンはタイヤの開発・選択が非常に重要になると思います。天候を見据えたタイヤをしっかりと選び、優勝を目指して頑張ります。また、個人的には「開幕戦を獲るとチャンピオンが獲れない」というジンクスを壊していきたいと思っているので、それも目指して頑張ります。
今シーズンも、ぜひ、たくさんの応援を宜しくお願いします!