2016.08.27
SUPER GT第6戦「45th International SUZUKA1000km」(通称鈴鹿1000km)が開催され、#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は予選12位となった。
台風の影響で曇り空から始まった予選日。午前中のフリー走行では時おり雨粒が落ちることもあったが、ほとんどドライコンディションで約1時間半のセッションが行われた。100㎏のウェイトでこの鈴鹿1000㎞に臨む#1 GT-Rはここで11位のタイムを記録した。ウェイトの影響の大きさを実感するが、着実なポイント獲得をめざして車両のセットアップをつめ、まずはQ1突破を目標に予選に挑んだ。
14時50分からGT500のQ1がスタート。Q1を託された松田は、セッション前半をピットで待機。残り時間が9分を切ったところでコースへと向かっていった。他車よりも少し早目にピットを後にして、クリアラップがとれる状態でアタック開始。計測2周目で1分48秒896と、午前中の自己ベストタイムを大きく更新した。続けて2周目のアタックに入ったが、ここでは1分49秒758とベストタイム更新はならず、最終結果は12位となった。
「あとコンマ2秒速ければQ1突破できたので少し残念ですが、限界まで攻めて走りました。自分的には、満足のいくアタックだったと思います。明日は長丁場なので色々考えてレースを進めていきます。ともかく前に食らいついて行って、少しでもポイントを稼ぐことが大事だと思っています」
「次生が頑張ってくれて出した予選12位は、100kgのウェイトを考えれば仕方がないと思います。今朝僕が走った時はまだ少し何かが足りない感じでしたが、次生が走った時にはアジャストできて良くなったと聞いています。明日のレースは長いし、目標としている完走とポイント獲得を目指して、みんなで力を合わせます。後ろから追い上げるチャンスはあると思っています」
「予選Q1を突破したかったですが、現状ではほぼベストに近いタイムを出しています。明日はいろんなケースを想定して、戦略を考えていきたいと思っています。かなり難しいレースになるとは思いますが、いずれにしても今のポジションから、しっかりとライバルたちを見ながらできる限り前でゴールできるように、少しでもポイントが取れるように頑張ります」
粘り強いレース運びで、ここまで全戦ポイント獲得を続けている#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ヤン・マーデンボロー)。鈴鹿1000㎞は、ここ数年は悔しいレースが続いているが、2012年には表彰台も獲得している。64㎏のウェイトを搭載して挑む今回も、チーム力を活かして上位入賞を狙う。
予選日の午前中に行われる公式練習では、#3 GT-Rは予選のQ1通過圏内となる9番手タイムを記録した。そして14時30分から始まるQ1には、マーデンボローが挑んだ。計測1周目は2分05秒551。ここからアタックに入ると、2周目には1分59秒443にベストタイムを縮めトップに立った。この後に他車がベストタイムを塗り替えたため順位は10番手に後退したものの、無事にQ1を通過し、星野にステアリングを託した。
Q2出走の星野は、セッション開始と同時にコースイン。計測2周目に1分59秒904をマークした。午前中の自己ベストタイムを更新したが、他車のタイムの上がり幅も大きく、予選結果は11位となった。
「ミスをしたわけではありませんが、うまく合わせこむことができなかったと思います。もう少しタイムを上げられたかな。ただ、Q1のヤンが10位だったことを考えれば、ターゲットはクリアできたと思います。明日は雨の予報になっていますが、できればドライで走りたい。でも、雨になっても決してあきらめずに、粘り強く走っていきたいと思います」
「公式練習の時はクルマのバランスが完璧ではなかったのですが、予選までにチームがクルマを仕上げてくれました。今回は、正直に言えばQ1突破は難しいと思っていたので、自分の走りでQ2に進出できたことも、カズキが11番手というポジションを獲ってくれたことも良かったです。決勝のペースはいつもいいので、明日はトップグループに離されないように戦っていきたいと思います」
「これまでずっと予選は苦しくて、今日もQ2進出は難しいと思っていました。11位というのは、いい位置だと思います。今シーズンはここまで、運も良くて結果も残せているので、明日も同じように戦っていきたいですね。ちょっと予報が良くないのですが、決勝はドライ路面だったら自信があるので、できればドライでレースしたいですね」