モータースポーツ

2016.08.07

Round 5 FUJI GT 300km RACE

GT500クラス 決勝

#1 MOTUL AUTECH GT-R、4位入賞で選手権首位をキープ

SUPER GT第5戦の決勝レースが8月7日に行われ、#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は粘りの走りで4位入賞。選手権首位をキープしている。

前日に続き真夏の日差しが照りつける富士スピードウェイ。気温33℃、路面温度49℃というコンディションで決勝レースがスタートした。スタートドライバーのクインタレッリは予選ポジションの3番手を守りながら周回。4番手の#17 NSX CONCEPT-GTに迫られる場面もあったが、ウェイトハンディの厳しいマシンを巧みにコントロールして猛追をしのいでいった。19周目、GT300クラスの車両でアクシデントが発生し、レースはセーフティカーが導入。24周を終えたところでリスタートとなった。

#1 GT-Rは順位をキープしたまま33周を終えてピットイン。松田にドライバー交代しコースに復帰すると、4番手でレース後半に入った。84㎏というウェイトを搭載しながらも、松田は上位陣に引けを取らないペースを披露。終盤には3番手を走行する#100 NSX CONCEPT-GTに大きく接近し、65周を終えた時点でその差を1秒まで縮め、ファイナルラップへ突入した。松田はペースを上げて猛追し、テールトゥノーズまで迫ったが、0.3秒届かなかった。表彰台は叶わなかったものの、4位入賞を果たし選手権ポイントで8ポイントを加算し、シリーズランキング首位をキープした。

#1 ドライバー 松田次生

「ピットインで逆転され最後に抜き返すことができなかったことが残念ですが、4位で上出来です。あと1周あれば3位に行けたかなと思います。鈴鹿はウェイト100kgで臨むことになるので、当然厳しいレースになります。今日みたいに粘りのレースになるでしょうが、自分らがきっちりといい仕事をしてしっかりと結果を残し、ポイントを重ねていきたいです」

#1 ドライバー ロニー・クインタレッリ

「この路面温度でタイヤには最初から厳しかったのですが、ウェイトの軽いチームと違って短いスティントでドライバー交代してしまうと、タイヤを最後までもたせることが難しくなります。なので、我慢のレースとなりました。ピットインのタイミングで2台のホンダに先行させてしまったのは悔しいですが、4位で終われたことには満足すべき結果だと思います」

ニスモ 鈴木豊監督

「ウェイトを考えれば良いレースだったと言えます。ベストではなかったですが、想定の範囲の中で計画通りにレースを進められたと思います。また、ポイントリーダーとしては、2位に差をつけることができました。こういったレースを繰り返していくことが、シリーズチャンピオンに向けて大事なことだと思います。応援ありがとうございました」

GT300クラス 決勝

#3 B-MAX NDDP GT-R、SUGOに続く追い上げで6位入賞

予選17位からスタートした#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ヤン・マーデンボロー)は、前戦SUGOに続き追い上げのレース展開を見せ6位に入賞した。

スタートドライバーの星野は序盤、集団の中の混乱を避けながら周回。オープニングラップで16番手、3周目には15番手とポジションを上げていった。さらに14番手にまで順位を上げた17周目、GT300クラスの車両アクシデントによりセーフティカーが導入。24周目にレース再開となった。#3 GT-Rはこのリスタートと同時にピットイン。チームは素早いピット作業でマーデンボローにドライバー交代したマシンを送りだし、#3 GT-Rは17番手でレースに戻った。

ベストラップを更新しながら周回を重ねていく#3 GT-Rは、上位陣のピット作業が終わり、GT300クラスの順位が落ち着くと、42周目には7番手までポジションを上げていた。前を走る2台のメルセデスAMGが激しく争っている間に、マーデンボローはこれに接近。一時は3台での5番手争いが展開され、上位のマシンが1台トラブルで後退しポジションアップ。6位でチェッカーフラッグを受けた。

#3 ドライバー 星野一樹

「厳しい展開になるのはわかっていたので、なんとか前に食らいついて行って、抜けるタイミングでは何台か抜けましたが、チャンスはピットストップと作戦だと思っていました。チームの総合力でなんとかポジションを上げられるようになってきたので、苦しいながら自分たちができるベストなレースはできたと思います」

#3 ドライバー ヤン・マーデンボロー

「17位スタートということを考えれば、今回のリザルトはいいと思います。カズキの走りも、ピットインのタイミングも良かった。僕のスティントも、一度だけ、ダンロップコーナーでのバトルの際に行き場を失ってコースオフしてしまったのが悔しいですが、それ以外はかなり良かったと思います。チームとして最大限までベストを尽くし、大事なポイントを獲れました。次もピットワークの速さを活かして、いいレースにしたいと思います」

NDDP RACING 長谷見昌弘監督

「今日は上出来です。17番手からスタートし、クルマも重いのに6位はよくやったと言えるでしょう。ポイントを獲得したことで、次の鈴鹿はさらにウェイトが増えることになります。厳しい戦いが続きますが、頑張ります」

SUPER GT インフォメーション : Round 5