モータースポーツ

2016.08.06

Round 5 FUJI GT 300km RACE

GT500クラス 公式予選

#1 MOTUL AUTECH GT-R、予選3位を獲得

SUPER GT第5戦が富士スピードウェイで開催され、#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は84㎏のウェイトを搭載しながらも予選3位を獲得した。

第2戦(5月)で優勝を飾った富士スピードウェイで行われるシーズン2度目のラウンド。当時とは気温・路面温度ともに大きく変わり、真夏日の中で予選スケジュールが進められていった。午前中の公式練習では、まずクインタレッリが持ち込みセットを確認。松田に交代してすぐにマシントラブルが発生し、ピットでの修復作業に時間を費やすこととなったが、セッションの最後に設定されているGT500専有走行の時間にはコースに復帰。松田がコンディションチェックを行った。

14時51分からQ1が始まった。Q1担当の松田は、残り時間が9分を切ってコースイン。タイヤのウォームアップを行うと、計測3周目に1分29秒643をマークし、暫定6番手につけた。その後、同じGT-R勢の#46がトップタイムを奪取。さらにもう1台が松田のタイムを上回り順位は下がることとなったが、8番手にとどまりQ1通過。Q2を走行するクインタレッリにステアリングを託した。

傾きかけた強い日差しが注ぐ中、Q2のクインタレッリは残り時間6分を切って計測開始。2周のウォームアップでタイヤを温めると、3周目に渾身のアタックで1分28秒997をマークした。84㎏の最重量ウェイトを搭載しながらも、予選2位となった#46GT-Rに迫る好タイムで、明日の決勝レースに向けて3番グリッドを獲得した。

#1 ドライバー 松田次生

「午前中の練習走行でトラブルがあったので、実はニュータイヤでの走行ができていませんでした。それでもQ1を突破することが肝心だったので、通過できてよかったです。ウェイトはもちろん効いていますよ。ストレートでも伸びないし。明日はロニーと二人で力を合わせ、少しでも多くのポイントを稼ぐレースをしたいですね」

#1 ロニー・クインタレッリ

「予選に関しては、選んだタイヤが路面コンディションにマッチしており、僕たちに有利な状況になりましたね。それでも重いは重いですから、余裕がない中で100分の数秒で次生が残ったことがすごいです。みんな、ドキドキしてQ1をみていました。明日は3位という素晴らしいポジションから決勝を走れるので、良いスタートを切りたいと思います。正直、予選3位は予想外です。嬉しいです」

ニスモ 鈴木豊監督

「予選は出来過ぎです。フリープラクティスでトラブルが発生し、セッティングは進まず次生もあまり乗れていなかったので、皆がそれぞれベストの仕事をしてくれた結果だと思います。特にQ1のアタックラップで、セクター2まで負けていたのですが、GT-Rが得意とするセクター3で挽回できたのが大きいです。明日はこの予選の結果を生かして、良いレースをお見せしたいと思います」

GT300クラス 公式予選

#3 B-MAX NDDP GT-R、予選17位から追い上げを誓う

GT-Rと好相性の富士スピードウェイに、54㎏のウェイトハンディを搭載して挑む#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ヤン・マーデンボロー)は、公式予選で17位となった。

前戦SUGO大会で予選21位から決勝5位と大幅な追い上げレースを見せた#3 GT-Rは、午前中に行われた公式練習でもGT300クラス6番手のタイムを記録するなど、前戦の勢いを今大会でも維持。得意の富士でまずはQ2進出を目指した。

Q1担当のヤン・マーデンボローは1回目のアタックで1分38秒873と、午前中の自己ベストタイムに接近。さらにタイムを縮めるべくアタックを続けていたが、セッションの残り時間が4分を切ったところで他車がコースサイドにストップしたことから赤旗中断となった。車両回収の後、残り時間が3分52秒でセッションが再開したが、この時点で#3 GT-Rの順位は15番手。星野にバトンをつなぐべくアタックに向かったが、最終ラップのタイムは1分38秒888でわずかにQ2進出は叶わず。最終結果は17位となった。

#3 ドライバー 星野一樹

「現状僕たちにできることというのは、54㎏というウェイトを積んだ中でクルマのバランスをとることで、それは午前中の走行でもできていたと思うしフィーリングも良かったです。だから、この予選結果が今の力っていうことだと思います。厳しいですね。でもレースペースはそんなに悪くないと思うし、うちはピット作業も早いですから、チームワークを発揮して、前回のSUGOみたいにいいレースをして追い上げたいと思います」

#3 ドライバー ヤン・マーデンボロー

「第2戦の富士では予選5位に入りましたが、あの時のフィーリングとは違っていました。練習走行では、ウェイトを積んでいる割にかなり上手くいって6番手タイムを出せていたので、この予選結果は残念です。Q2進出の可能性はあると思っていましたから。ただ、ロングランのチェックもできているし、僕たちのピット作業はいつも速いので、レースには期待しています。明日はできるだけポイントを獲りたいですね。簡単ではないでしょうが、頑張ります!」

NDDP RACING 長谷見昌弘監督

「ドライバーは頑張ってくれたと思いますが、やはりウェイトハンディの影響は厳しいですね。気持ちを切り替えて、明日はしっかり追い上げていきたいと思います」

SUPER GT インフォメーション : Round 5