モータースポーツ

2016.05.03

Round 2 FUJI GT 500km RACE

GT500クラス 公式予選

#1 MOTUL AUTECH GT-R、40㎏のウェイト搭載で予選4位獲得

SUPER GT第2戦が富士スピードウェイで開催され、5月3日に行われた公式予選で#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は4位となった。

恒例となっているゴールデンウィークの富士大会。GT-Rとしては、富士は昨年開催された2大会ともに優勝を飾っている相性の好いサーキットだ。特に#1 GT-Rは第2戦で優勝、8月に行われた第4戦でも4位に入賞している。3日の午前中に行われた公式練習でも、早々にトップタイムをマーク。最終的には4台のマシンがこのタイムを上回り、公式練習の結果は5位となったが、開幕戦優勝で40㎏のウェイトハンディを搭載していることを考えれば、まずまずの走りだしとなった。

午後2時50分、GT500の予選Q1がスタート。Q1担当の松田は、他車と同様にセッションが開始してから序盤はピットで待機し、残り時間が8分になったところで先頭を切ってコースへと向かっていった。午前中と比べても分厚い雲が上空を覆い、気温・路面温度が低下したこともあり、入念にタイヤのウォームアップを行うと、1分28秒468でトップタイムをマーク。翌周はわずかに自己ベストタイムに届かず、他車がこのタイムを上回ったことから順位を下げたものの、5番手でQ1突破を果たした。

定刻通りに始まったQ2でも、セッションの残り時間が8分を切ったところで各車がコースイン。Q1の松田同様、Q2を担当したクインタレッリもしっかりとタイヤを温めてアタックに臨んだ。まずは、1分27秒987をマークしてトップ浮上。その後、2台のGT-Rにタイムを逆転されて3位となった。クインタレッリは翌周に自己ベストタイムを更新するも、順位は変わらず3番手。その後、さらに1台がクインタレッリのタイムを上回り、予選結果は4位となった。

#1 ドライバー 松田次生

「40kgのウェイトがやはり効いています。決勝は500kmと長いし晴れることを予想したので、タイヤは硬めを選びました。ですから、明日は晴れてくれることを期待したいです。予選4位というのは上位でゴールできる順位ですから、優勝できるようあきらめないレースにしたいです」

#1 ドライバー ロニー・クインタレッリ

「朝の公式練習から予定どおりのプログラムを進めてすべて順調に進みました。Q1は次生が難なく通過してくれましたし、自分も精一杯の走りをしました。クルマが重いというより他のクルマが速過ぎですね。まず表彰台に乗りたいですし、狙える位置にいると思います。明日は晴れることを願っています」

ニスモ 鈴木豊監督

「40㎏のウェイトを積んでいるので、ポールポジションを狙える状況ではないので、予選では“レースで勝負できるポジションを”と考えていました。ですから、この結果は狙い通り、上出来だと思います。タイヤ選択や車両のセットアップもレースを見越した形でできていますし、明日に向けて非常にいい準備ができています。GT-Rが得意なサーキットなので、GT-R同士の戦いも当然予想していました。明日は他のGT-Rが先行するかもしれませんが、離されずについていき、勝負できるように頑張っていきたいと思います。応援、よろしくお願いします!」

GT300クラス 公式予選

#3 B-MAX NDDP GT-Rは予選5位

第2戦の舞台となる富士スピードウェイは、GT500同様にGT300のGT-Rも得意とするコース。薄曇りから日差しが差し込む、初夏のようなコンディションの中で行われた午前中の公式練習では、クラス8番手タイムを記録。星野とマーデンボローは精力的に周回数をこなした。10分間設けられているGT300クラスの専有走行時間は、赤旗が掲示されセッション中断となってしまい、#3 GT-Rはベストタイム更新とはならなかったが、予選に向けたセットアップを仕上げた。

午後2時30分、GT300のQ1がスタート。各車がセッション開始と同時にコースに入っていくのに対し、Q1担当ドライバーの星野は、他車との間合いを取るために、少しタイミングをずらしてコースインした。まずは1分38秒646を記録して17番手に入ると、その後1分37秒台にベストタイムを更新。この時点でQ2進出圏内の13番手につけていたが、アタック最終ラップで1分36秒907をマークし、6番手でQ2進出となった。

自身2度目のSUPER GT予選で、ポールポジション争いを託されたマーデンボローは、最初のアタックで1分36秒265をマークし、コースレコードを更新してトップに浮上した。他車がこのタイムを上回り5番手にまで順位を下げるが、マーデンボローは連続アタックで自己ベストタイムを更新。セッション終了までプッシュを重ね、この日#3 GT-Rのベストタイムとなる1分36秒194までタイムを削り、予選5位を獲得した。

#3 ドライバー 星野一樹

「決勝でのペースに自信は持っていましたが、それでも3列目ぐらいまでのグリッドにいたいと思っていました。午前中の結果からすると、それも結構厳しいなという感じでしたが、チームがクルマを良くしてくれて、今日はすごくチーム力を感じました。Q1では僕のアタックが時間ぎりぎりになってしまってみんなにドキドキさせたけど、絶対にいいタイムは出せると思っていたし、集中してアタックできた結果、6番手でつなげられたので良かったですね。ライバルたちも速いですが、僕たちはレースに強い。明日は必ず順位を上げて戻ってきたいと思います」

#3 ドライバー ヤン・マーデンボロー

「ポールポジション争いとなるQ2を任されて、嬉しかったです。今日は午前中の練習走行でもいいペースで走れましたし、明日に向けても非常にポジティブな気持ちを持っています。富士は日本の中でもテストの回数をこなしてきたサーキットなので、僕自身の走りも良かったと思います。明日は前のマシンをキャッチしてポジションを上げていけるよう、頑張ります」

NDDP RACING 長谷見昌弘監督

「予想以上に2人もいい走りをしてくれました。決勝も想定した作戦を進めているなかで、いい位置につけることができましたしね。今日の午前中のセッションでは、本番を想定したタイムは上位陣の中に食い込んでいます。富士は得意としているところですから、何が何でも勝っておきたいところです。明日は必ずここより前でチェッカーを受けられるよう頑張ります」

SUPER GT インフォメーション : Round 2