モータースポーツ

2025.10.29

ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE
第6戦 スーパー耐久レースin岡山

ST-Zクラスで#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4が今季2勝目
ST-3クラスでは#15 岡部自動車フェアレディZ34がポール・トゥ・ウィン

10月25日(土)~26日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)

10月25日(土)〜26日(日)、岡山県の岡山国際サーキットにおいてENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE 第6戦「スーパー耐久レースin岡山」が開催されました。

日産勢は、ST-XクラスにNISSAN GT-R NISMO GT3が1台参戦し、#81 DAISHIN GT-R GT3(大八木龍一郎/坂口夏月/大八木信行/青木孝行)が5位で完走しました。3台のNissan Z NISMO GT4が参戦したST-Zクラスでは#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/篠原拓朗/富田竜一郎)が今シーズン2度目のクラス優勝を達成。2台の日産フェアレディZ NISMO RCが参戦したST-3クラスでは、#15 岡部自動車フェアレディZ34(前嶋秀司/長島正明/銘苅翼/元嶋成弥)がポール・トゥ・ウィンを達成しました。

 
 
 

今大会では、9クラスを速度別の2グループに分けるフォーマットで行われました。日曜日の午前に決勝が行われるGr.2には、フェアレディZ NISMO RCが参戦するST-3クラスのほか、ST-2クラス、ST-5Fクラス、ST-5Rクラス、一部のST-Qクラスが振り分けられ、日曜日の午後に決勝が行われるGr.1は、ST-Xクラス、ST-Zクラス、ST-TCRクラス、ST-1クラス、その他のST-Qクラスで構成されました。

秋を感じさせる涼しい天候のなか、25日(土)に予選が行われました。グリッドはAドライバーとBドライバーの合算タイムにより決定します。第3戦富士24時間レース以来の参戦となった#81 GT-Rは、ST-Xクラス4番手を獲得。ST-Zクラスではサクセスウェイトを45kg搭載した#26 Z GT4がクラス2番手、#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Z(松本貴志/大木一輝/平峰一貴)がクラス8番手、サクセスウェイトを60kg搭載している#25 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(田中優暉/佐藤公哉/松田次生/名取鉄平)は、重量の影響が大きくクラス11番手に。ST-3クラスでは#15 Zがポールポジション、#16 岡部自動車フェアレディZ34(田中徹/清水啓伸/三宅淳詞/小松響)は予選3番手を獲得しました。

 
 
 
 
 
 

26日(日)の午前8時30分に、前日から降り続く雨が残るなか、Gr.2のレースがスタート。シリーズ最短かつ唯一となる3時間フォーマットでの戦いの火蓋が切られました。クラスポールポジションを獲得した#15 Zは、ウェットコンディションながら前を行く別クラスの4WD車両に食らいつく好走を見せ、ライバルを寄せ付けない速さを見せて3時間を完走。クラス2番手に16秒差をつけてポール・トゥ・ウィンを達成し、昨年に続き岡山大会2連覇を成し遂げました。#16 Zは完走を果たし、4位でレースを終えました。

 
 
 

銘苅翼(#15 岡部自動車フェアレディZ34)
「今回初めてスタートドライバーを担当しました。雨の中でのスタートだったので、アクシデントに巻き込まれないようリスクを避けて、抑えて走りました。チームのドライバー全員が速いことは分かっていたので、それを信頼して走った結果です。これでチャンピオンの権利を残して最終戦に向かうことができるので、チームオーナーでもある長島選手にチャンピオンをプレゼントしたいです」

 
 

Gr.2のレースに続いて、13時30分にGr.1の決勝レースがスタートしました。雨はGr.2のレース中に上がり、路面はほぼドライコンディション。ST-Xクラスでは#81 GT-Rの青木が好スタートを決め、オープニングラップで4番手から2番手に浮上。ST-Zクラスではオープニングラップで#26 Z GT4の富田が2番手を守り、#20 Z GT4の平峰が8番手から6番手、#25 Z GT4の佐藤が11番手から9番手とそれぞれふたつ順位を上げています。

レース開始48分が経過したタイミングで1台の車両がコース上にストップ。これでフルコースイエロー(FCY)が導入される寸前に、6番手まで順位を上げていた#20 Z GT4がこのタイミングを逃さずピットインし、ルーティンの作業を行い、Aドライバーの松本に交代します。#26 Z GT4はST-Zクラス首位のすぐ背後を追い、トップがピットインした後は燃費走行に徹し、レース折り返しとなる1時間半目前まで走り続けました。1回目のピットインを引っ張り、富田は50周を走ってドライバーを大塚に交代。タイヤ交換と長めの燃料補給を行い、2番手でコースに復帰します。

 
 
 
 
 

残り1時間を前に#25 Z GT4がピットイン。松田から、田中にステアリングを託します。このタイミングでサーキットには再び小雨が降り出し、ウェットタイヤを準備するチームが現れます。ST-Xクラスの2番手を走行していた#81 GT-Rは#25 Z GT4と同じタイミングで2度目のピット作業を行い、ウェットタイヤを選択。ドライバーは坂口から大八木龍一郎に交代し、最後のスティントでの戦いに向かいましたが、雨が上がったことでチームは再びドライタイヤに戻す判断を下しました。再度ピット作業を行なったことから#81 GT-Rは優勝戦線からの後退を余儀なくされます。

ST-Zクラスでは首位を争うライバルの#34 Audiが3時間を1時間ずつほぼ均等に分割していたのに対し、#26 Z GT4はセカンドスティントも引き延ばす作戦で対抗。途中クラス首位に立った大塚は、残り30分時点の88周までコースにとどまります。これで最終スティントに向けて給油時間を短縮し、さらにタイヤ無交換で篠原をコースへ送り出します。その結果、#26 Z GT4は2番手に約34秒のマージンを持って首位のままコースに復帰しました。#20 Z GT4は最後のスティントを託された大木が快調に順位を上げ、レース残り13分の時点で#34 Audiをオーバーテイクして2番手に浮上、Nissan Z NISMO GT4による1-2体制を築きます。その後は上位陣の順位に変動はなく、レースは3時間を迎え終了。#26 Z GT4が開幕戦モビリティリゾートもてぎのRace1以来となる今季2勝目を挙げ、#20 Z GT4は今季初表彰台を獲得しました。ST-Xクラスの#81 GT-Rはクラス5位で完走。また、ST-Zクラスの#25 Z GT4は田中に交代した直後のタイミングで車両トラブルが発生し、リタイアとなりました。

 
 
 

大塚隆一郎(#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4)
「クルマもタイヤもすごくいい状況でした。富田選手が燃費走行に徹してくれたので、僕は次のスティントに向けてタイヤ無交換で問題ないようバトンを託すことに専念しました。篠原選手はすごく短いスティントになったのですが、篠原選手が予選でタイムをしっかりと出してくれたからこそ、勝ち獲れた結果だと思います。次戦も優勝できるように頑張ります」

 

公式リザルト:Rd.6 Gr.1 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

公式リザルト:Rd.6 Gr.2 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

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