モータースポーツ

2025.04.29

ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE
第2戦 SUZUKA 5時間レース

ST-ZクラスのNissan Z NISMO GT4が5時間レースで全車完走
ST-3クラスでは#15 岡部自動車フェアレディZ34がポール・トゥ・ウィンを達成

4月26日(土)~27日(日) 鈴鹿サーキット(三重県)

4月26日(土)~27日(日)、三重県の鈴鹿サーキットでENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第2戦「SUZUKA 5時間レース」が開催されました。

日産勢はST-Zクラスに3台のNissan Z NISMO GT4が参戦し、#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒聖治)の4位を筆頭に、激戦のST-Zクラスで3台が完走を果たしました。日産フェアレディZ NISMO RCが2台参戦したST-3クラスでは、#15 岡部自動車フェアレディZ34(前島秀司/長島正明/銘苅翼/元嶋成弥)が同クラスでのポール・トゥ・ウィンを達成しました。

 
 

強い陽差しながらも時折冷たい風が吹く天候となった26日(土)、決勝のスターティンググリッドを決める、AドライバーとBドライバーの合算タイムによる予選が行われました。前戦もてぎラウンドのRace1で優勝、Race2で3位表彰台を獲得し、サクセスウェイトを30kg搭載して参戦した#26 Z GT4がST-Zクラス3番手。#25 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(田中優暉/松田次生/名取鉄平/佐藤公哉)は15kgのサクセスウェイトを積んでクラス10番手、#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Z(松本貴志/平峰一貴/大木一輝/ジュール・カズキ・トレルイエ)がクラス12番手となりました。ST-3クラスでは、#15 Zがポールポジションを獲得。また、#16 岡部自動車フェアレディZ34(田中徹/清水啓伸/三宅淳詞/小松響)が2番手タイムを記録し、岡部自動車が予選でクラス1-2となりました。

 
 
 
 
 

決勝日の27日(日)は前日と同様に好天となり、午前11時にフォーメーションラップがスタートし、5時間のレースが始まりました。#26 Z GT4のスタートを担当した篠原は、サクセスウェイトの影響が大きく、1周目で5番手にポジションを落とします。#25 Z GT4のスタートドライバーを務めた田中優暉もペースが上がらず、苦戦を強いられます。

レースは序盤からアクシデントが相次ぎ、スタートから1時間半で4回のフルコースイエロー(FCY)が導入される荒れた展開となりました。1時間経過後の28周目に#25 Z GT4はピットインし、ドライバーを松田に交代します。#20 Z GT4は37周目にピットインし、スタートを担当した平峰からトレルイエにドライバーチェンジ。翌38周目には#26 Z GT4がピットインを行い、大塚がステアリングを握ります。レース折り返しの2時間半が経過した時点で、#26 Z GT4が6番手、#25 Z GT4が7番手とクラス中団を走行。61周目に#25 Z GT4が佐藤に、72周目に#26 Z GT4が荒にそれぞれドライバーチェンジとピット作業を行いました。レース後半での巻き返しを狙うTEAM ZEROONEの2台は、残り1時間を前にした85周目に#26 Z GT4がピットイン。最後のスティントをチームのエースである富田が担います。3周後の88周目には#25 Z GT4がピットインし、佐藤の後を継いだ名取が最終スティントでのポジションアップを狙います。

 
 
 

最後のルーティンピットを終えた段階では#26 Z GT4が4番手、#25 Z GT4が5番手につける展開に。残り1時間を切ると、再びコース上ではアクシデントによるFCYが多発します。Nissan Z NISMO GT4勢は、この混乱のなかを走り抜き、#26 Z GT4が4位、#25 Z GT4が5位でチェッカーフラッグを受けました。#20 Z GT4は62周目に松本、91周目に大木にドライバーチェンジをして上位進出を目指しましたが、FCYとペナルティで思うようにペースを上げられず、クラス8位となりました。惜しくも表彰台には届きませんでしたが、Nissan Z NISMO GT4勢は参戦した3台すべてが5時間レースを完走しました。

篠原拓朗(#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4)
「サクセスウェイトの影響もあり、レースペースは非常に厳しかったのですが、チーム全員でミスなく戦うことができました。マシンについての理解をさらに深められたので、シリーズの大一番である次戦の富士24時間レースに向けて頑張ります。応援よろしくお願いします」

 
 
 

ST-3クラスでは、岡部自動車の2台がクラス1-2体制でスタートしましたが、1周目に#16 Zがトラブルから痛恨のスピン。コースに復帰するも、その後もスロー走行となり、ガレージでの修復を余儀なくされ戦線から離脱します。#15 Zはピットインのタイミングでライバルに先行されますが、コース上での激しいバトルの末、オーバーテイクを決めて首位を奪還。その後もトップの座を維持し、ファステストラップをマークするなど、安定感と速さを兼ね備えた走りを続け、ポール・トゥ・ウィンで第2戦を制しました。#16 Zはトラブルを修復してレースに復帰、4位で完走を果たしています。

長島正明(#15 岡部自動車フェアレディZ34)
「今日はドライバーのみんなが本当に速い走りを見せてくれました。FCYの導入が多かったのですが、タイヤ無交換作戦を採っていたことや燃費の面も含めて、僕たちには有利に働きました。次の24時間レースも、チャンスを逃さず優勝目指して頑張ります」

 
 
 
 

公式リザルト:Rd.2 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

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