2025.03.25
3月22日(土)~23日(日) モビリティリゾートもてぎ(栃木県)
3月22日(土)~23日(日)、栃木県のモビリティリゾートもてぎでENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONEの第1戦「もてぎスーパー耐久 4 Hours Race」が開催されました。
日産勢はST-Zクラスに3台のNissan Z NISMO GT4が参戦し、22日(土)のRace1では#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒聖治)が総合優勝、#25 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(植松忠雄/松田次生/名取鉄平/佐藤公哉)が2番手に続き、TEAM ZEROONEが1-2フィニッシュを達成しました。日産フェアレディZ NISMO RCが2台参戦したRace2のST-3クラスでは、#16 岡部自動車フェアレディZ34(田中徹/清水啓伸/三宅淳詞/小松響)が2位表彰台を獲得しました。
シリーズ開幕戦の今大会は、土曜日にRace1、日曜日にRace2それぞれの予選と4時間の決勝レースが行われるというフォーマットです。土曜日のRace1はZ NISMO GT4が走るST-Zクラス、ST-TCRクラス、ST-4クラス、ST-5F、ST-5Rクラスで構成され、日曜日のRace2では、ST-ZとST-4が週末で二度目のレースを行い、加えてフェアレディZ NISMO RCが参戦するST-3クラスの他、ST-Qクラス、ST-1クラス、ST-2クラスが走行します。
22日(土)のRace1では、午前中にAドライバーとBドライバーによる予選が行われ、両ドライバーの合算タイムにより、#25 Z GT4がST-Zクラス2番手、#26 Z GT4がクラス3番手を獲得。#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Z(松本貴志/平峰一貴/大木一輝/ジュール・カズキ・トレルイエ)はアクシデントにより走行を完了することができず、決勝はクラス最後尾の11番手からスタートすることになりました。
春の訪れを感じさせるあたたかい晴れ模様のなか、13時にRace1のフォーメーションラップが始まり、2025年のスーパー耐久シリーズがスタートしました。#25 Z GT4のスタートを担当した名取は、首位を行く#52 Toyotaの背後にピタリとつけ、激しいバトルを繰り広げます。一進一退の攻防が続くなか、名取は4周目の3コーナーでイン側を突きオーバーテイクに成功し、トップに浮上。その後はライバルを引き離していきます。1時間経過を前にした21周目、#26 Z GT4の富田は2番手に下がった#52 Toyotaをオーバーテイク。TEAM ZEROONEの#25 Z GT4と#26 Z GT4が1-2体制を築きました。クラス最後尾から追い上げを図る#20 Z GT4もペースは良く、スタートを担当した大木は1時間が経過する頃には一時4番手を走行しました。
1時間16分が経過したタイミングの37周目に2番手の#26 Z GT4がピットインし、富田から大塚に交代。翌周にはトップの#25 Z GT4がピットインし、名取から植松に交代しました。その後レースの折り返し直前に#26 Z GT4と#25 Z GT4が接近し、56周目に順位が逆転。#26 Z GT4がトップに躍り出ます。そのまま走行は続き、67周目に#26 Z GT4がピットインし再び富田にドライバーチェンジ。68周目にピットインした#25 Z GT4は松田がステアリングを握ります。#26 Z GT4はタイヤ無交換、一方の#25 Z GT4はタイヤ交換を行い、2台で戦略を分けて戦います。#26 Z GT4は富田が10周を終えた段階でライバルに反応し、残り1時間18分の時点でピットイン。タイヤ交換を行い、篠原が最後のスティントを担当します。#25 Z GT4も残り50分を切った90周目に最後のピット作業を終えてコースに復帰。3番手を走るライバルがフルコースイエロー中に追突されるなどのアクシデントもあり、TEAM ZEROONEの1-2体制はピットインのタイミングを除いて崩れることはなく、シーズン開幕のレースで#26 Z GT4が優勝。#25 Z GT4が2番手に入り、完璧な1-2フィニッシュを達成しました。#20 Z GT4はセカンドスティントに、かつてSUPER GTで日産ドライバーとして活躍したブノワ・トレルイエの息子であるジュール・カズキ・トレルイエがステアリングを握りました。その後に、松本、平峰とドライバーを交代し、6番手でフィニッシュしました。
23日(日)のRace2でも、午前中にAドライバーとBドライバーによる予選が行われました。Race1の優勝により20kgのサクセスウエイトを課せられた#26 Z GT4がST-Zクラス3番手、#20 Z GT4がクラス6番手を獲得。15kgのサクセスウエイトを積むことになった#25 Z GT4は、クラス7番手からのスタートとなりました。
前日と同じく晴天のもと、12時30分にRace2のフォーメーションラップが始まり、2日連続となる4時間レースの戦いの火蓋が切って落とされました。まず1周目に2番手スタートだったライバルが大きく順位を落とし、ST-Zの日産勢の順位がひとつずつ上がります。1時間20分経過を前にした37周目に#26 Z GT4がピットインし、篠原から大塚へ交代。翌38周目に#25 Z GT4がピット作業を終え、名取から植松にドライバーチェンジ。素早いピット作業を終え、#25 Z GT4が3番手に浮上します。しかし48周目、トラブルが発生しスローダウン。ピットに自力で帰還するも、修復に時間がかることから#25 Z GT4はリタイアを決断しました。
#26 Z GT4は66周目に荒、75周目に富田とドライバーチェンジを行い、最後のスティントへ。#26 Z GT4は2番手を守り続けましたが、残り2分時点でガス欠症状によりスローダウン。なんとかピットまでマシンを運び、給油をしてコース復帰に成功しました。3位とはなりましたが、2戦連続での表彰台を獲得しました。#20 Z GT4は平峰、松本、トレルイエとスティントを繋ぎ、大木がフィニッシュドライバーを担当。5位でチェッカーを受けました。
大塚隆一郎(#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4)
「26号車のメンバーで3年目を迎えました。Race1ではやっと優勝することができ、まずはホッとしています。これまで、トップチェッカーを受けてもペナルティで降格するなど悔しい思いもしてきましたから嬉しいですね。今回は2レース制なので、決勝のペースを重視したクルマ作りをしてきたことが結果につながったと思います。Race2の最後は不運でしたが、シリーズを考えても連続表彰台は大きな結果です」
ST-3クラスでは、#15 岡部自動車フェアレディZ34(前島秀司/長島正明/銘苅翼/元嶋成弥)がクラス2番手、#16 Zがクラス3番手からスタートしましたが、レース序盤に#15 Zがトラブルでスピン。#16 Zはジャンプスタートでペナルティを受け後退します。#15 Zはトラブルの影響もあり4位フィニッシュとなりましたが、クラスファステストタイムを記録する好走も見せました。レース中盤にクラス2番手に浮上した#16 Zがそのまま順位を守り、2位表彰台を獲得しました。
公式リザルト:Rd.1 Race1 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)
公式リザルト:Rd.1 Race2 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)
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