モータースポーツ

2024.10.29

ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE
第6戦 スーパー耐久レースin岡山

ST-Zクラスの#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Zが3位
ST-3クラスでは#15 岡部自動車Z34がポール・トゥ・ウィンを達成

10月26日(土)~27日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)

10月26日(土)〜27日(日)、岡山県の岡山国際サーキットにおいてENEOS スーパー耐久シリーズ 2024 Empowered by BRIDGESTONE第6戦「スーパー耐久レースin岡山」が開催されました。

日産勢は、ST-Xクラスに今大会スポット参戦する#30 Handwork Challenge SPK GT-R(DRAGON/佐々木大樹/荒川麟)を含む2台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦。#81 DAISHIN GT-R GT3(大八木信行/青木孝行/大八木龍一郎)が5位で完走しました。3台のNissan Z NISMO GT4が参戦したST-Zクラスでは#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Z(田中優暉/大木一輝/平峰一貴)が3位を獲得。2台の日産フェアレディZ NISMO RCが参戦したST-3クラスでは、#15 岡部自動車Z34(前島秀司/長島正明/銘苅翼/元嶋成弥)がポール・トゥ・ウィンを達成しました。

 
 
 

今大会では、全9クラスを速度別の2グループに分けるフォーマットで行われました。日曜日の午前に決勝が行われるグループ2には、フェアレディZ NISMO RCが参戦するST-3クラスのほか、ST-4、ST-5と一部のST-Qが振り分けられ、日曜日の午後に決勝が行われるグループ1はST-Xクラス、ST-2、ST-Z、TCR、その他のST-Qで構成されました。

26日(土)、秋晴れの空のもと、決勝のスターティンググリッドを決めるAドライバーとBドライバーによる予選が行われました。両ドライバーの合算タイムにより、ST-Xクラスは#30 GT-Rがクラス5番手グリッドを獲得、前戦からドライバー3名をすべて変更した#81 GT-Rがクラス6番手となりました。ST-Zクラスでは#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒聖治)がクラス3番手、#20 Z GT4がクラス6番手、#25 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(植松忠雄/松田次生/佐藤公哉/名取鉄平)がクラス10番手をそれぞれ獲得。ST-3クラスでは、#15 Zがグループ2の総合ポールポジションを奪取しました。

 
 
 

27日(日)の午前8時30分、グループ2のレースがスタートしました。ポールポジションを獲得した#15 Zが前島、銘苅、元嶋とバトンをつなぎ、クリーンなレースを展開。タイヤ無交換作戦ながら安定した走りを続け、後続に25秒差をつける独走でグループ2の総合優勝を果たしました。なお、前島は2周目にグループ2全体のファステストラップである1分41秒396をマークする速さを見せました。#16 岡部自動車Z34(小松一臣/田中徹/田中哲也/甲野将哉)は、グループ2の総合4位でフィニッシュしました。

前島秀司(#15 岡部自動車Z34)
「ここ岡山ではどうしても前に出たいと思い、(狙いどおり)ポールポジションを獲得しトップからスタートできました。決勝レースではタイヤ無交換作戦を採っていたので、とにかくクルマを壊さないように労りながらレースを進めた結果です。次もポール・トゥ・ウィンで決めたいと思うので、応援よろしくお願いします!」

 
 
 

曇り空ながら気温20度と10月後半としては暖かいコンディションのもと、グループ1の決勝が午後1時30分から行われました。ST-Xクラスの6番グリッドからスタートした#81 GT-Rの大八木龍一郎は好ダッシュを決め、2周目には2番手に浮上しトップに迫ります。その後は3番手をキープしつつ順調に周回を重ね、#81 GT-Rはトップを走るライバルよりも1周早い33周目にピットイン。大八木信行にドライバーを交代しました。#30 GT-Rのスタートを担当したDRAGONは、今回がST-Xクラスでの初ドライブ。こちらは38周目にピットインして、佐々木にバトンをつなぎました。

#81 GT-Rの大八木信行と#30 GT-Rの佐々木が担当したセカンドスティントでは、1時間半のレース折り返しを過ぎた頃にポツポツと雨が降り路面を濡らし始め、難しいコンディションとなりました。完全なウェットコンディションとなるような強い雨でもないことから、#81 GT-Rはドライタイヤのままで慎重な走りを続けました。一時路面を濡らした雨も止み、レースはまもなく残り1時間になろうという時点でジェントルマンドライバーの走行義務時間の1時間を走り終えた#81 GT-Rがピット作業に入り、最終スティントを青木に託します。その10周後の79周目には5番手を走行していた#30 GT-Rの佐々木がピットインし、ドライバーを荒川に交代。ST-Xクラスのデビュー戦となった荒川がチェッカーフラッグを目指します。#30 GT-Rは順調に走行を続けていましたが、レース残り7分の時点で他クラスの車両に追突されてしまい、ゴールを目前にしてリタイアすることに。#81 GT-Rは青木が順位アップを目指して懸命に走行を続け、5位でフィニッシュしました。

 
 

参加台数が多い激戦区のST-Zクラスは、6番グリッドの#20 Z GT4大木が着実なスタートを決め、5周目には4番手に浮上。さらに、3番手スタートから順位を守っていた#26 Z GT4の富田をかわし9周目に3番手に浮上し、上位争いに加わります。30分を過ぎた頃には2番手のライバルをとらえ、オーバーテイクしてポジションアップしました。その後35周目には、ST-Zクラスで最初にピットインを敢行し、田中にドライバー交代。一方、#26 Z GT4の富田は47周のロングスティントをこなしてピットインし、大塚へドライバーチェンジします。

残り1時間半を過ぎた時点で、5番手を走行中だった#20 Z GT4の田中と、ライバルを挟んで#26 Z GT4の大塚による三つ巴のバトルが展開されました。その後に雨が降り出したこともあり、#26 Z GT4が接近戦を避けてピットイン、コンディション悪化を見据えてウェットタイヤに交換しました。しかし雨は降り続かず、#26 Z GT4は再びドライタイヤに戻さざるを得なくなり、大きなタイムロスを喫することに。#20 Z GT4は残り1時間となった69周目に最後のピット作業を終え、平峰にドライバーチェンジ。ハイペースでライバルを追いかけます。レースも大詰め、残り3分を切ったところで前を行くライバルがコースオフしたことで、#20 Z GT4は4番手に浮上し、チェッカーを受けました。また、予選10番手からのレースとなった#25 Z GT4は、ピットインするたびに手堅く順位を上げ、#20 Z GT4のすぐ後ろとなる5番手でフィニッシュ。#26 Z GT4は最後のスティントを篠原が担当し追い上げを図りましたが、11番手でチェッカーを受けました。なお、レース後の車検で2位でチェッカーを受けた車両が失格となったことで、#20 Z GT4は3位、#25 Z GT4が4位、#26 Z GT4は10位に順位が繰り上がりました。

 
 
 

田中優暉(#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Z)
「私のスティントで一瞬レインコンディションになった時があり、タイヤも冷えてしまいかなり苦労しました。でも、どのチームも同じコンディションで走ったわけですから、実力的にまだまだですね。もっと上位を狙うこともできたのではないかと思います。今回の経験を今後に活かせるよう、頑張っていきたいです」

公式リザルト:Rd.6 Gr.1 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)
公式リザルト:Rd.6 Gr.2 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

SUPER TAIKYU トップ