モータースポーツ

2024.10.02

ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE
第5戦 SUZUKA S耐 5時間レース

ST-Zクラスの#25 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4が3位表彰台を獲得

9月28日(土)~29日(日) 鈴鹿サーキット(三重県)

9月28日(土)~29日(日)、三重県の鈴鹿サーキットでENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONEの第5戦「SUZUKA S耐 5時間レース」が開催されました。日産勢はST-Xクラスに#81 DAISHIN GT-R GT3(今田信宏/藤波清斗/坂口夏月)がNISSAN GT-R NISMO GT3で参戦。3台のNissan Z NISMO GT4が参戦したST-Zクラスでは、#25 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(植松忠雄/松田次生/佐藤公哉/名取鉄平)が3位表彰台を獲得しました。

 
 

終日曇りとなった28日(土)、AドライバーとBドライバーの合算タイムで決勝のスターティンググリッドを決める公式予選が行われ、総合優勝を狙うST-Xクラスは#81 GT-Rがクラス5番手となりました。ST-Zクラスは#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒聖治)がクラス5番手、#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Z(田中優暉/平峰一貴/大木一輝)がクラス6番手、#25 Z GT4がクラス8番手となり、決勝レースでの上位進出を目指します。ST-3クラスでは、予選で#16 岡部自動車Z34(小松一臣/田中徹/田中哲也/甲野将哉)が3番手につけました。

 
 
 

29日(日)に行われた決勝では、スタートの2時間前に強い雨が降り、コースはフルウエット状態となりました。スタート進行の前に雨は止んだものの、路面はすぐには乾かず、各所にウェット状態が残るコンディションでのスタートとなりました。各クラスの日産勢は全車がドライ路面用のスリックタイヤを選択し、勝負に臨みます。11時45分にフォーメーションラップがスタートし、秋の気配が顔を覗かせながらも、湿気が多く蒸し暑い天候のもと、5時間という長い戦いの火蓋が切って落とされました。

ST-Xクラスの5番グリッドからスタートした#81 GT-Rの藤波は、序盤は路面がかなり濡れている状態ということもあり、慎重な走りでポジションをキープ。その後路面が乾き始め、上位を走行していたライバル2台がスリックタイヤに交換するためにピットインしたため、#81 GT-Rは3番手に浮上します。47分を経過した20周目には前を行くライバルの#1 Mercedesを1コーナーのアウト側からオーバーテイクし、2番手にポジションアップ。1時間15分が経過した段階で、首位の#31 Lexusがピットイン。33周を終えて#81 GT-Rが首位に立ちますが、130Rコーナーでクラッシュが発生したことでフルコースイエロー(FCY)が導入されました。約7分間のFCYが終了した時点で、#81 GT-Rはすぐ後ろにつけていた#1 Mercedesと同時にピットインし、ドライバーを坂口に交代しました。

残り3時間を切った頃から総合トップを争うST-Xクラスの上位3台が0.3秒以内に接近し、激しいバトルが続きます。#81 GT-Rは残り2時間10分を前にしたタイミングで2度目のピットインを行い、ドライバーを今田に交代しましたが、130Rコーナーでコースオフを喫してしまい、ポジションダウン。マシンはほぼ無傷でコースに復帰し最後のスティントを再び藤波に託しましたが、残り30分のところでクラッチトラブルによりコース脇でストップ、リタイアとなりました。

 
 

ST-Zクラスでは、8番手からスタートした#25 Z GT4の名取が抜群のダッシュを決め、クラッシュ車両により導入されたFCY後の再スタートでもポジションを上げて、レース序盤のうちにクラストップに浮上します。しかし、前戦もてぎ大会で優勝したウェイトハンデの影響もあり、後続を引き離すほどのペースは作れず、順位を守りながらの走りが続きました。20分が経過した時点で2番手を走行していた#25 Z GT4は、その後2回目のFCYが終了したタイミングでピットインし、ドライバーを植松に交代。同じタイミングで7番手を走っていた#20 Z GT4もピットインし、平峰から大木にドライバーチェンジを行いました。

参戦台数が多く激戦区のST-Zクラスは、セカンドスティントでプロドライバーを起用するチームが多く、#25 Z GT4は一時6番手までポジションダウン。レースの半分を経過した65周目に松田へとドライバーを交代し、再び上位奪還を狙い追い上げ体制に入りました。徐々にポジションを上げ4番手となった#25 Z GT4の松田は、残り1時間を切った98周目に最終スティントを担当する佐藤に交代。レースは残り30分、前を行くライバル#52 Toyotaが最後のピットインを行ったことで#25 Z GT4が3番手にポジションを上げ、そのままフィニッシュまでポジションを守り切り、前戦の優勝に続き連続での表彰台を獲得しました。#20 Z GT4は3スティント目を走る田中が他クラスのマシンに接触され大きくコースオフ。最後のスティントは再び平峰がステアリングを握りましたが、挽回は叶わずクラス10位、#26 Z GT4はトラブルを抱えながらもレースを走り切ってクラス11位となりました。

植松忠雄(#25 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4)
「前戦での優勝によるウェイトハンデが影響して、ライバルと比べてストレートスピードが明らかに厳しかったです。それでも自分なりに頑張って走り、スティントをつなぐことができました。3位になったことはもちろん嬉しいですが、やはり勝つためにレースをしているので、残り2戦も優勝を目指して戦っていきます」

 
 
 

ST-3クラスでは、予選3番手の#16 Z、4番手の#15 岡部自動車Z34(前島秀司/長島正明/銘苅翼/元嶋成弥)ともに、ドライタイヤを選択して決勝レースをスタート。この戦略が功を奏し、スタート20分後には#15 Zがクラストップ、#16 Zが2番手となり、1-2体制を築きました。しかし#15 Zは残り2時間という段階で別クラスの車両に接触、ダメージが大きくガレージに入り、リタイアとなりました。田中哲也、甲野、田中徹とバトンをつないだ#16 Zは、早めの最終ピットインで小松に交代。小松はクラス3位でフィニッシュし、表彰台を獲得しました。

 
 
 

公式リザルト:Rd.5 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

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